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(情報掲載日:2017年8月16日)

いまを勝ち抜く人間力

ディスカッションへの臨み方

vol.67


改まった会議からさっと集まる少人数の打ち合わせまで、大小さまざまなミーティングがあります。目的・ゴールに向かって上手にディスカッションを進めていくためには、どう臨めばよいのでしょうか。今回は、司会やファシリテーターとしてではなく一人の参加者として、生産的で充実したディスカッションをするための心構えや考え方のポイントをご紹介します。

ディスカッションする意味を心得る

●養われるさまざまなスキル

ディスカッションとは、単に自分の意見を述べ相手の意見を聞くといった一方通行ではなく、意見を双方向に交わすことです。臨機応変に、参加者の経験値に合わせて伝え方を変えたり、参加者の意見を受けて考えを修正したり、参加者の話を頭の中で整頓したうえで質問をしたり、ということが必要です。その場の流れに応じて考え、話し、聞くことがディスカッションの重要なポイントになります。そのため、ディスカッションの経験を積むと、スピーチ力、表現力、聞く力、伝える力、論理的思考力など、さまざまなスキルを伸ばすことができます。

また、ミーティングの目的・ゴールに到達するためには、参加者と一緒になって話を進行させる姿勢は欠かせません。そのため、仲間と協調する力、多様性を尊重する力、リーダーシップ、ファシリテーション力なども、ディスカッションを通じて磨くことができます。

●一人よりも高い成果と全体の底上げ

意見を双方向に交わすということは、一人で考えずに、自分以外の人の考えに接しながら参加者と一緒に考えるということです。このほうが明らかに、より高く・より深く・より広く思考ができます。すると、自分一人だけでは思いつかない考えに気付いたり、新たな考えが生み出せたりし、よりよい成果が得られると考えられます。

お互いの考えやアイデアを出し合う過程では、参加者それぞれの思考が刺激を受けて化学反応が起こり、ひとりひとりの知識では創造ができない高次元の知識、「集合知」へと辿り着くことも可能になるでしょう。ディスカッションには、参加者全体の知識量や知識レベルを底上げする効果もあるのです。


ディスカッションのケースを把握する

●ミーティングのスキーム

ディスカッションを行う場であるミーティングには、さまざまな形式、目的・ゴールがあります。そういったスキームを頭に入れておくと、ディスカッションの全体像・方向性がつかめます。ミーティングの形式は、主に以下の4つです。


ミーティングの形式

ミーティングの目的・ゴールは、以下のように分類できます。

ミーティングの目的・ゴール

●参加者としての立ち位置

ミーティングの参加者は、ある程度期待された理由によって選ばれているといえます。参加者としての自分の立ち位置や役割を客観的に理解しておくと、期待されるディスカッションの内容・軸が定まります。 組織的なポジションとしての立ち位置は、主に以下の3つです。


立ち位置

性格的な適性や意見や考え方の傾向など、本人の持ち味から想定される役割は、以下のように分類できます。

役割



ディスカッションを上手に工夫する

●活性化させるための工夫

ミーティングのスキームや参加者としての立ち位置を認識したうえで、ミーティングに臨むにあたり、ディスカッションを活性化・円滑化させるために工夫したい点がいくつかあります。

活性化させる(活発にする)ための一つ目の工夫は「開示する」です。
例えば、賛成か、反対か、といった自分の考えを明らかに示すことを指します。まだ意見を決めかねたり迷っている場合でも、ありのままの態度を示せば、他の参加者に何かきっかけやヒントを与えたり、逆に、自分の決断を下すための道筋を示してもらえる可能性も生まれます。
他にも、アイコンタクトや相槌を使えば、意思表示だけでなく、場の雰囲気をほぐすことにつながります。また、ホワイトボードなどを用いると参加者の理解が視覚的にも進むため、発言も出やすくなります。

二つ目は「幅をもたせる」です。
例えば、正誤や賛成反対の二者択一に決めつけずに、別の案が存在する余地を残して考えることを指します。思考が狭まらないようにし、柔軟な発言を出しやすくするためです。
意見を強く主張し過ぎると反論しにくくなるため、場の空気を硬直させないよう、語気や言葉を和らげて語ることも大切です。
また、「どんな意見にも一理ある」と考えて、途中で口をはさまずに終始聞く姿勢を心がけましょう。話の最後に重要なポイントが含まれている可能性もあります。

三つ目は「明快にする」です。
例えば、具体的な言葉や数字を用いて語ることを指します。これだけでも、参加者の理解のしやすさ、伝わりやすさはぐんと高まります。「○○さんの話したように」「○○さんの話に加えて」「○○さんに特に聞きたいのですが」というふうに、参加者の名前を交えて話すと、話の流れや関連が捉えやすくなります。
専門的な内容や新しい単語は、一般的な用語に直したり、例えを使ったりして、噛みくだいて伝えるとよいでしょう。他の参加者の発言も、必要に応じて別の言葉に言い換えて補足するというフォローも大切です。
また、結論を先に言ってから根拠や見解を語る、という伝える順序の基本はできるだけ実践できるように頭に入れておきましょう。

その他、設定されたミーティングの時間によって話の量やテンポを工夫することも、参加者としては意識したい点です。


●円滑化させるための工夫

円滑化させる(スムーズにする)ための一つ目の工夫は「論点を意識する」です。テーマから話題が逸れたり雑談が増えた場合、話を戻すよう仕向けることを指します。テーマに関連した内容であれば何でも話せばいいわけではなく、目的・ゴールに向かった内容であるかどうかが重要です。

二つ目は「妥協点を探る」です。方向性が定まらなかったりまとまりにくい場合、意見の中に共通項を見つけ出して、そこから打開していくことを指します。共通項を起点にすれば参加者同士で歩み寄りもしやすくなります。

三つ目は「分解する」です。参加者の足並みや理解度が揃っていない場合、話をいくつかの要素や側面によって分けてから、改めて考えてみることを指します。少し戻ってでも、ひとつひとつを確認し合う作業を経たほうが、かえってスムーズに進みます。

四つ目は「冷静さを保つ」です。つい熱がこもりがちな場合でも、感情的にならずに話したり聞いたりすることを指します。感情が先走りしてしまうと、言葉よりも感情的な強い印象を参加者に植え付けてしまいかねません。感情的にならないことは、ディスカッションにおいて重要なマナーともいえます。

五つ目は「資料を準備する」です。事前に要望されなくとも、配布資料を作っておくことを指します。複雑・難解な場合はデータや図を使うと、参加者の判断や理解の助けとなるため、説明する時間も短縮できます。

円滑化のための工夫

ミーティングは、ディスカッションの内容次第で、自分にとっても他の参加者にとってもより充実した有意義な時間に変えることができます。同時に、ディスカッションにはさまざまな能力を伸ばす効果もあります。改めてディスカッションというものに向き合ってみませんか。

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