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(情報掲載日:2016年3月10日)

いまを勝ち抜く人間力

色の持つ力を活用しよう

VOL.50

オフィスの中、商品パッケージ、街角、店内の装飾やディスプレイなど、仕事空間や生活空間にはたくさんの色があふれています。そこには色の持つ力が活かされているケースが少なくありません。仕事においても、色の持つ力を活用してみませんか。

色にまつわる基本知識

●ニュートンも分析した色彩学

色彩学は、色の仕組みや働きを分析する学問です。万有引力の発見で知られる物理学者・ニュートン、小説「若きウェルテルの悩み」で知られる文学者・ゲーテも研究していました。簡単に言うなら、ニュートンは、屈折率の違いによってプリズムを通すと光が7つの色の光に分解されるという定量的な視点、ゲーテは、人間が色を感じた時に身体や心理へ及ぼす作用という定性的な視点から、それぞれ色彩学の体系化を試みました。

今では色彩学は学際的に、心理学・デザイン学・芸術学・生理学・物理化学など、さまざまな方面で活用されており、身近なところでも取り入れられています。実際、どのように色が活用されているのでしょうか。次にご紹介します。

●日常空間で活用されている色

くつろぎの空間の壁や床にベージュ色や白色が多く使われているのは、気持ちが和らぐ効果があるためです。病院や介護施設のインテリアにピンク色が好まれているのは、情緒を安定させる働きを考えてのものです。

「横断歩道」「駐車可」などの案内を表す交通標識には、視覚的に読み取りやすい特徴を持つ青色が背景に使用されています。同じ標識でも「一時停止」「止まれ」などの強い規制を表すものには、注意を引くために赤色が使用されています。赤色には、情熱的でパワフルな印象を与える力もあります。政治家が演説の際に赤いネクタイをつけているシーンがよく見られるのは、その効果を狙った色使いと考えられます。

また、色そのものには、文字よりも速く直感的に情報を伝達できる特徴があります。例えば、地下鉄の路線図で使われている各線ごとの色付け表示、地図やグラフの色分けにより、私たちは文字を読むよりも速く、一目で路線名を判別したり地図やグラフの内容を把握することができるのです。カレンダーの週末や祝日、男性用女性用お手洗いのマークの色にも、これは活用されています。

●企業に活用されている色

企業のロゴマークにも色が活かされています。企業のロゴマークには青色のものが多いですが、これは、誠実、信頼、清潔感といったイメージを、企業のイメージとして伝える意図があるからです。

食品のパッケージでは、食欲をかきたてるオレンジ色や赤色が良いとされています。逆に、食欲を減退させる色である青色はあまり使われません。食品と同じく医薬品でも、オレンジ色は健康や生命力をイメージさせるために多用されています。胃腸薬の場合には、心身のバランスや爽やかさを感じさせる意味合いから、パッケージに青色や緑色が使われることがあります。

一般的な商品のパッケージに共通して見られる色使いもあります。緑色や茶色は木々や大地の色でもあり安らぎや穏やかさを与えるため、環境やエコや安全を表現したいものによく使われています。黒色は周囲の色を引き締めて権威や重厚な雰囲気を与えるため、高級感を表現したいものには黒色基調が多く見られます。それぞれの商品の特性をパッケージの色からもアピールしているのです。

企業のウェブサイトの色に注目してみると、商品購入や登録画面に移動するボタンには赤色やオレンジ色が多く見られます。クリックを促す目的のために、人を行動的にさせる色を用いているためです。同じ理由から、セールやバーゲンのチラシや値札には赤色が使われています。


色が持つさまざまな効果

●寒色系や暖色系の色の持つ力

日本人に一番人気のあるのは青色だと言われています。海に囲まれた国であることや青色には清潔なイメージがあることが、理由として考えられています。そんな青色が持つ効果には、ゆったりと落ち着いた気分にさせる、時間の経過を忘れさせる、などがあります。これを活かして、お客様相談窓口のフロアでは冷静さを保てるようにするため、銀行等の待合室では待ち時間を苦痛に感じないようにするため、青色系のインテリアがよく使われています。

青色等の寒色系の色には、実際よりも小さく見えるという収縮効果や、実際よりも遠く離れて見えるという後退効果、体感温度を低く感じさせる効果もあります。

暖色系の代表である赤色には、気分を高揚させたり、時間の経過を早く感じさせる効果があります。そのため、ファーストフードやレストラン等、来店客の回転率を高めたり購買意欲をかき立てたい場合に、看板やインテリアなどに赤色を使うことがあります。

暖色系の色には、寒色系とは逆に、実際よりも大きく見えるという膨張効果や、実際よりも近く飛び出して見えるという進出効果、体感温度を高く感じさせる効果もあります。暖色系の部屋は寒色系よりも体感温度が2〜3度ほど高くなるという実験結果も出ています。これを利用してカーテンの色を季節に応じて換えれば、エコにも役立つでしょう。

他にも、色にはさまざまな効果があります。


色の使い分け実践法

●仕事環境に適した色づかい

会議やミーティングには、時間をかけてじっくり慎重に話し合いたいケース、自由活発な発言を促したいケース、報告や確認が中心でテキパキと終えたいケースなどがあります。ケースによって、効率を高めるために空間に取り入れたい色は異なっています。「時間をかけて」の場合は青色系、「自由活発」の場合は黄色系、「テキパキ」の場合は赤色系です。例えば、配布する用紙の色や、持参するノートの表紙やクリアファイル、シャツやネクタイ、コーヒーカップ等にできるだけ該当する色を取り入れると効果的です。

一人で集中してデスクワークをする時にも、自分自身の気持ちにスイッチを入れてくれる色を使い分けると良いと言われています。例えば、気持ちを安定させたり集中力を高めたい時には青色系、やる気を出したり気持ちを高めたい時には赤色やオレンジ色、行き詰まったり疲れている時には緑色系です。パソコンなど目に付く所に該当する色系の付箋を貼ったり、マウスパッドの色を変えてみたり、ハンカチを手元に置いたり、パソコンやタブレットの背景色の設定を変更したり、といったひと工夫によって色の力を取り込むことができます。

●書類に使いたい色

企画書等作成する際にも、見る側にプラスに働きかけてくれる色使いがあります。相手に伝えたい主旨や目的によって、アピールしたい部分の文字や図に色を付けたりアンダーラインやマーカーを引くことが好ましいとされています。着実性や論理性がポイントとなる場合には青色系、活気や斬新さがポイントとなる場合には赤色系、やすらぎや安心感がポイントとなる場合には緑色系を使います。ただし、多用すると目立たなくなり逆効果となってしまうこともあるため、この色は書類全体の1割以下に絞り込んでおきましょう。全体的に使う色の数も、多く使うほど読みやすさやまとまり感を出すのは難しくなります。3、4色程度に抑えるか、それ以上使う場合は同系色に揃えておくと、洗練された印象が出ます。

また、同じサイズの文字でも、寒色系や黒色は小さく見え、暖色系や白色は大きく見える視覚効果があります。寒色系や黒色を使って文字を目立たせたい場合は、文字を白色にして、文字のフチや文字の背景部分に寒色系や黒色を用いるとよいでしょう。自分用のメモや書類への書き込みも、色の使い分けは効率アップに有効です。急ぐ案件や重要事項には赤色、急ぐ必要がなく時間をかけて取り組む事項には青色、個人的に調べたり興味の湧いた事項には緑色の文字で書き込んだり、アンダーラインや囲み線を引くとよいとされています。案件のバランスや量を視覚的に素早く把握することができ、情報整理や資料作成にも役立ちます。

●コミュニケーションに活かす色

ITの進化によって、社内コミュニケーションの減少が懸念されていますが、この対応策として活用できるのは黄色の持つ力です。黄色には、相手を構えさせずに本心を話させる効果があるため、会話が苦手な人や内気な人をサポートしてくれる力があります。休憩室や人が集まる共有スペースに黄色系の花や置物を配置すると、コミュニケーションの活性化に一役買ってくれます。

コミュニケーションの場で、相手との会話の際に一番目につくのは服装です。男性の場合はネクタイやハンカチ、女性の場合はシャツやスカーフであれば色を取り入れやすいでしょう。例えば、信頼感を伝えたい時には青色系、包容力を伝えたい時には茶色系、相手を引き立てたい時には灰色系、柔軟性を伝えたい時にはピンク色系、といった使い分けがおすすめです。

色にはさまざまな効果があります。仕事の効率アップやコミュニケーション向上に、色を賢く活かしてみましょう。

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