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派遣法/派遣先責任者と指揮命令者の役割

(情報掲載日:2012年1月23日)

Q派遣先責任者はどのような役割があるのでしょうか?
A

派遣先責任者は、派遣元との連絡調整や派遣労働者の苦情対応などの窓口として規定されています。その役割は以下のとおりとなります。

1. 次の事項を派遣労働者の業務を指揮命令する者等関係者への周知
(1) 労働者派遣法及び労働基準法等の適用に関する特例等により適用される法律の規定
(2) 労働者派遣契約の定め
(3) 派遣元事業主から受けた通知の内容
2. 派遣受入期間の変更通知に関すること
3. 派遣先管理台帳の作成、記載、保存及び通知に関すること
4. 派遣労働者からの申し出を受けた苦情の処理
5. 派遣労働者の安全衛生に関し、派遣先において安全衛生に関する業務を統括管理する者及び派遣元事業主との連絡調整
6. その他派遣元事業主との連絡調整

Q派遣労働者の安全衛生に関わる連絡調整とは、具体的にどのような業務を行なうのでしょうか?
A

派遣先責任者は、派遣労働者の安全衛生が的確に確保されるよう、安全衛生に関する連絡調整を行うことになります。具体的な内容は、以下のとおりです。

1. 健康診断の実施に関する事項
2. 安全衛生教育に関する事項
3. 労働者派遣契約で定めた安全衛生に関する事項の実施状況の確認
4. 事故等が発生した場合の内容、対応状況の確認

Q派遣先責任者はどのような場合に選任する必要があるのでしょうか?
A

原則として、派遣先の事業所ごとに専属の派遣先責任者として、派遣スタッフ100人につき1人以上を派遣先の社員の中から選任する必要あります。
ただし、例外として、
派遣先が雇用する社員および派遣社員の人数が5人以下の場合
については選任の必要がありません。
また、製造業務に50人を超える派遣労働者を従事させる事業所の場合は、製造業務に従事する派遣労働者100人あたり1人以上、製造業務に従事する派遣労働者を専門に担当する派遣先責任者を選任しなければなりません。
なお、派遣先責任者の資格は特に規定されていませんが、労働関係法令に関する知識を有する者であること、人事・労務管理等について専門的な知識又は相当期間の経験を有する者であること、派遣労働者の就業に係る事項に関する一定の決定、変更を行い得る権限を有する者等を選任するよう努めることとされています。

Q指揮命令者とはどのような役割があるのでしょうか?
A

派遣労働者は派遣先で指揮命令を受けて就業します。従いまして、指揮命令者は直接派遣労働者を使用し、業務を指示する立場にあります。
また、派遣先責任者が指揮命令者を兼任する場合でもあっても、実務上または派遣法上も特に問題はありません。

Q派遣労働者の受け入れにあたって、どのような点に留意したらよいでしょうか?
A

派遣労働者も正社員同様に、経営目的の達成に向けて業務を行うために就業しますので、仕事の内容、何を担当してもらうか、関係する部署がどのような部署なのかを明確にするとともに、職場環境、服務規程、福利厚生、職場の慣行等をできるだけ派遣労働者に説明することが重要です。
また、派遣先責任者及び指揮命令者は受け入れ先の職場の従業員に対しても、派遣労働者が派遣されて仕事に従事する旨、どのような業務に従事させるか、及び時間単位で働く立場であることなど正社員との違いを事前に説明することによって、派遣先事業所にとっても、派遣労働者にとってもお互いに円滑な関係構築ができるかと思います。

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