旧メールマガジン⁄テンプの知恵袋

正しい日本語の使い方

間違えやすい言葉に注意! 正しい日本語の使い方

ビジネスパーソンにとって、「言葉」が重要であることは言うまでもありません。電話やメールなどで、言葉の間違った使い方、不適切な使い方をしていると、気づかないうちに恥をかくことに…。そこで今回は、ビジネスシーンでよく使われる間違いやすい言葉の正しい意味と使い方について、クイズ形式でご紹介します。

Q1以下の文章の(A・B)から、使い方として正しい方を選んでください。

  • I.的を(A.射た・B.得た)質問だ
  • II.次の試合で必ず雪辱を(A.晴らす・B.果たす)
  • III.上達するには、場数を(A.積む・B.踏む)必要がある
  • IV.経営計画の達成に向けて、社長自ら采配を(A.振る・B.振るう)
A1
I.正解はAの「射た」。
弓や鉄砲の的を正確に射抜くことから生まれた言葉なので、「射た」が正しい表現です。これは、論点や要点を正確にとらえるという意味です。道理にかなっているという意味の「当を得た」と混同しがちなので、気をつけましょう。
II.正解はBの「果たす」。
「雪辱」自体に、受けた辱めや恥を晴らすという意味があるので、「晴らす」では重複表現になってしまいます。また、「屈辱を晴らす」と混同してしまうケースも多いので要注意です。
III.正解はBの「踏む」。
場数は経験という意味。「場数を踏む」という成句で、多くの経験を積むことを指します。「経験を積む」との混同で、「場数」を「積む」と間違えないようにしましょう。
IV.正解はAの「振る」。
采配とは、昔、武将が戦場で軍勢を率いるときに用いた道具のことで、打ち振って使います。そこから転じて、「采配を振る」で指揮をとることや指図することを意味します。「采配」は本来「振る」ものなので、「振るう」では誤りとなりますが、「腕を振るう」のように、存分に発揮するというニュアンスを込めた「采配を振るう」という言い方が広く定着してしまっています。

Q2「役不足」の意味で正しい方を、以下のA・Bから選んでください。

  • A.役割や任務が、その人の能力や力量に比べて軽すぎること
  • B.役割や任務が、その人の能力や力量に比べて重すぎること
A2

正解はA。

“役者が、自分に与えられた役が軽すぎると不満を抱くこと”が本来の意味なので、Aが正解となりますが、しばしば「私では役不足ですが、精一杯頑張ります」といった具合に、正反対の「力不足」「荷が重い」の意味で誤用されます。「私には役不足」と言うと、本人は謙遜のつもりでも、本来の意味からすると傲慢な言い方になってしまうので、気をつけましょう。

Q3「さわり」の意味で正しい方を、以下のA・Bから選んでください。

  • A.話や歌の冒頭の部分
  • B.話や歌の中で一番の聞かせどころの部分
A3

正解はB。

元は浄瑠璃にまつわる用語で、曲の中の一番の聞かせどころという意味ですが、転じて物語や歌など広く一般に使われるようになりました。しかし今では「さわり」という言葉の軽い響きからか、一部分や冒頭部分を指すと誤解されているケースが少なくありません。本来は“見どころ”という意味の言葉なので、間違えないように使いましょう。

Q4以下の文章が表す状況として正しい方を、それぞれ下のA・Bから選んでください。

  • I.急いでいたので、おざなりに仕事をして帰った
  • II.急いでいたので、仕事をなおざりにして帰った
  • A.雑な仕事をした
  • B.仕事を放置した
A4

I がA、II がB。

「おざなり」も「なおざり」もいい加減さを表す意味では共通ですが、「おざなり」はいい加減ながらも一応「した」ことを表すのに対して、「なおざり」はいい加減なまま放置してしまったことを指すという違いがあります。
「おざなり」は、漢字では「御座なり」と書き、その場をつくろうことを指します。「なおざり」は、漢字では「等閑」と書き、あまり注意を払わない様子や、しなければいけないことを放っておくことなどを意味する言葉です。紛らわしい言葉ですが、間違えないようにしましょう。

Q5下線部は正しい使い方でしょうか? 誤りでしょうか?

  • 営業目標の達成を目指し、社長が社員を集めて檄を飛ばした
A5

誤り。

日常的に耳にする言い回しですが、本来、檄とは檄文(大衆に向けて自分の考えや主張を訴える文書)のことなので、「檄を飛ばす」は本来、文書で主義・主張を訴えて、同意を求めたり行動を促したりすることを意味します。例文のような使い方は、檄を激励の「激」と混同し、激励するという意味での誤用が広まったものです。違和感なく聞こえてしまう言葉ですが、本来はこのような使い方はしないことを覚えておきましょう。

このページのトップへ