旧メールマガジン⁄テンプの知恵袋

ビジネス思考術

書籍やセミナーなどで取り上げられることも多く、ビジネスでの基礎スキルとして重要であるとされる思考術。そのノウハウを身につけることで、ビジネスシーンでの課題解決や効率向上に活用することができます。
今回は、知っておきたいビジネス思考術を紹介します。

Q1大きなプロジェクトのリーダーを任されることになり、これから複数のチームメンバーの意見をまとめて、企画を立てなければなりません。こんな時に有用な手法には、どんなものがありますか?

A1

多くの思考術の中でも、多人数での共同作業によく用いられる手法として『KJ法』というものがあります。1人で考える時はもちろんのこと、特に何人かで意見を出し合いながら企画を立てていく場合には、集めた情報やアイデアを整理することで、全体を把握し共通項を見つけ出したり、情報を統合して新たな発想を生み出したりすることができます。
手順としては、集めた膨大な情報やアイデアをカードに書き出し、共通項となるグループを形成して分類します。グループ化されたカードを1枚の大きな紙の上に配置して、カードやグループの間の関係線を引いた図解を作成し、それぞれの要素を整理します。


Q2経営企画部の長期戦略会議が近々開かれることになりました。今後の企業戦略を練るにあたり、出席メンバー全員が現状を把握して分析していく必要があるのですが、何かよい手法はありますか?

A2

多くの思考術の中でも、戦略立案や危機管理などに先立ち、現在の状況を分析する際によく用いられる手法として『SWOT(スウォット)分析』というものがあります。現状を分類する要素である「強み(Strength)・弱み(Weakness)・機会(Opportunity)・脅威(Threat)」の4つの頭文字をとって「SWOT」と呼ばれています。
経営戦略を立てる場合、チーム全員が自社の強みや弱みなどを正確に理解し、今後の企業の成長のために好機と考えられることや、予測されるマイナス要素・リスクなどを出し合うことで、戦略立案の方向性を決定することができます。
手順としては、4象限のマトリックスを使い、内部環境である「強み」「弱み」、外部環境である「機会」「脅威」を書き出します。次に、それぞれの要因を組み合わせることで、多様な視点から戦略を立てます。これを「クロスSWOT分析」と言います。
ただし、SWOT分析で洗い出された事項は、戦略そのものとは異なり、あくまで戦略を立てるための下地であることを理解しておきましょう。


Q3今期に入って、営業部の売上が低下しています。売上回復のために、部員が一丸となって軌道修正を図れたらと考えています。会議で問題点を洗い出したり、その原因を分析したりするのにふさわしい方法にはどんなものがありますか?

A3

多くの思考術の中でも、原因の分析によく用いられる手法として、ひとつのテーマの原因をツリー構造で整理し、解決策を具体化する『ロジックツリー』というものがあります。ツリー状に分解・整理することで、漏れ・ダブりを未然にチェックでき、原因・解決策をより具体的に落とし込むことが可能です。図式化することによって部員間で問題点を共有しやすいほか、論点のズレを防ぐこともできます。

手順としては、ツリーの頂点に検討する必要のある問題をおき(ここでは「売上低下」)、問題の原因をMECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive;重複することのなく、全体集合として漏れがない)の考え方で捉えて洗い出し、いくつかの要素(「売上低下」の原因)に分解していきます。それぞれの要素に対してさらに要素を分解し、掘り下げて分析していきます。
5階層を越えてくる頃には、かなり詳しい分析ができると考えられています。


Q4新商品のプレゼン用に企画書を作っているのですが、説得力のある説明ができていないように感じます。説得力のある企画書にまとめるには、どのような方法を用いたらよいでしょうか?

A4

説得力のある企画書にまとめるためには、相手に自分の主張が伝わるように、論理的に構成されていなければなりません。論理的に意見を「主張」するためには、なぜそう言えるのかという裏付けとなる「データ」と、それに基づいた推論である「論拠」の説明が必要になります。この3つの関係性を使った考え方を『三角ロジック』といいます。
企画書では、この『三角ロジック』の3つを結びつけてプレゼン内容を整理することで、筋道を立てて考え、また第三者を説得することが容易になるでしょう。
手順としては、新商品のコンセプトという「主張」を三角形の頂点に配置した場合、それを裏付ける市場動向、社会動向などの「データ」、そのデータに基づいたコンセプトの理由付けとなる「論拠」を三角形底辺の左右に配置します。「論拠」が不確かな場合には、より説得力ある「主張」とするために、その「論拠」を「主張」として『三角ロジック』をツリー状に掘り下げ、裏付けとなる理論をさらに分析していきます。


Q5新規プロジェクトの立ち上げに伴い、プロジェクト計画を立てる必要があります。大きなプロジェクトのため、関わる作業者も多いのですが、作業内容や実施期間などをわかりやすくまとめる手法はありますか?

A5

プロジェクト計画の段階では、考え方そのものよりも、いかに情報共有をしていくかが課題となります。多岐にわたる作業をタスク毎に管理し、全体を把握するツールとして、『ガントチャート』を活用することができます。
各作業の開始・終了が一目瞭然で、全体の進捗状況も一目で把握できるため、作業担当者にとってもスケジュールの把握がしやすく、作業実績を記入すれば計画に対する進捗が即座にわかります。
手順としては、プロジェクトで実施すべき項目を洗い出し、縦軸に具体的な作業内容などを並べ、横軸を時間(日程)の経過として、作業内容別に横型棒グラフで所要時間を記します。


このページのトップへ