接客経験者だけでなく個性や創造性ある派遣スタッフを活用することで、人材不足を解消しつつ地域を活性化するホテルを目指したい

野村不動産ホテルズ株式会社は、日本国内でインバウンド需要が高まっていた2017年に設立されたホテル運営会社です。宿泊するだけでない付加価値のあるライフスタイルホテルを目指し、2018年にNOHGA HOTEL UENO TOKYOをオープン。スタッフがホテル周辺を実際に歩き、ガイドブックにも載っていない街の魅力を発信するなど、さまざまな試みに挑戦しています。「地域と深くつながる」ことを目指したNOHGA HOTELは、2020年9月に秋葉原、2022年4月に京都にもオープンしています。加えて、2022年4月には、2019年に野村不動産グループ入りした株式会社UHMと合併し、「美しいモダンな和・上質な日常」をコンセプトに持つ「庭のホテル 東京」の運営も行っています。

今回は、同社の人事総務部人事課 担当課長 古田真規様に、パーソルテンプスタッフの人材派遣サービスをご利用された背景や、その効果などについてお話を伺いました。

アフターコロナのインバウンド需要の急激な高まりに、レストランが人材不足に

ラグビーワールドカップ2019日本大会などによってもたらされた、2010年代後半の爆発的なインバウンド需要の高まりがコロナ禍によって一掃されてしまい、緊急事態宣言が発出された2020年4月以降はホテル業界も本当に厳しい状況でした。当社では雇用を維持してきましたが、接客業であることから感染を恐れて転職されていく方もいました。さらに、一時期は新卒採用を控えていたこともあり、コロナ禍の収束により急激に高まったインバウンド需要に対し、レストランでの人材不足が課題となりました。

当初は自社雇用も検討したのですが、コロナ禍の余波がある中で飲食業に人が集まりにくい状況だったので、迅速にスタッフを確保するためにはどうしたらよいか検討した結果、パーソルテンプスタッフが浮かびました。以前、NOHGA HOTEL UENO TOKYOで事務職の派遣スタッフを紹介していただき、はたらきぶりも真面目で当社の社風にもなじみ直接雇用に切り替わった経緯があり、実績のあるパーソルテンプスタッフで接客スタッフも紹介してもらえないかと相談することにしました。

接客経験者から個性光る人材まで幅広くご提案いただき、人材不足を解消

レストランで必要としていたのは、ホールでは席へのご案内やオーダー、料理の提供、空いたお皿を下げるバッシング、モーニングからランチへの切り替えなどを行う人材と、キッチンでは高い調理スキルや技術を必要としない仕込みや盛り付けを担当する人材でした。フルタイムのほか、人材を確保しにくい早朝時間帯をカバーしていただける派遣スタッフをお願いしました。パーソルテンプスタッフ営業担当の髙桑さんには、すぐに派遣スタッフを紹介していただいたのですが、急激に増えたお客さまへの対応に追われ、レストラン側の受け入れ体制がスムーズに整わず安定するまでにしばらくかかりました。

また、人材確保が第一ではありますが、当社が目指す付加価値のあるホテルを実現するためには接客経験者ばかりではサービスが凝り固まってしまう、新しい魅力を発信する力が弱まってしまうと考え、髙桑さんには接客経験がなくとも他業種で活躍された方、何か目標を持って活動している方、趣味が多彩な方など個性が光る人材も候補に加えていただきました。こうした中、ご提案いただいた「声優のためのキャリアサポート派遣サービス」*1の派遣スタッフの皆さんは当ホテルの仕事も将来の経験になると真剣にはたらき、そのはつらつとした姿は職場の雰囲気をより明るくしてくれました。

私自身は派遣スタッフの皆さんのはたらきぶりを見る機会が多くはないのですが、各ホテルに訪れたときに出勤しているスタッフとのコミュニケーションや店内での様子を確認するようにしています。各現場からは派遣スタッフについての意見や要望は特段なく、ベストな状態でレストランが運営できていると考えています。「知らせがないことはよい知らせ」と勝手に認識しております。

業種、時間帯に関わらず迅速に当社に合った人材を確保できました

人材派遣サービスのメリットはやはり人材不足を迅速に解消できることだと思います。当社は2017年に設立し、高まるインバウンド需要にのってブランド力を国内外に高めていく予定でした。しかし、コロナ禍で思うように進めることができずホテルとしての知名度も業界内ではまだまだ高くありません。そのため再びインバウンド需要が高まり高稼働が想定される中で、いざ人材を確保しようとしたときに、スピード感が要求されたため自社雇用と並行して進める必要があり、パーソルテンプスタッフにカバーしてもらえたと考えています。

また、レストランのモーニングでは6時頃から準備に入りますが、早朝時間帯はアルバイトやパートを確保することが難しく、声優のレッスンが午後にあるため早朝にシフトをいれたいという派遣スタッフの方がいてうまくマッチしたこともよかったと思います。このほか、髙桑さんにはお客さまが集中するランチ時間帯なども含め、当ホテルのニーズを捉えた幅広い時間帯でスタッフをご提案いただきました。

ホテルのブランド力を高めていくとともに業界全体を巻き込み盛り上げていきたい

中長期的な計画となりますが、今後は首都圏を中心に国内の主要都市にも店舗を拡大していく予定です。そのうえで、ホテルとしてのサービスやクオリティを高めていくことを基本に、従来のホテルにはないユニークさやクリエイティブな面を打ち出していきたいです。特にその街ならではの魅力や文化を、ホテルを通じて引き出し、発信し、活性化できるようなホテル展開ができれば、野村不動産ホテルズが目指すブランドイメージに近づいていくのではと考えています。

営業の髙桑さんには2年以上ご担当いただいていますが、気兼ねなくカジュアルに相談できるので大変助かっています。何より当社のMISSIONである「ここにしかない1日をつくる。」の趣旨と、当社が求めている人材像や雰囲気を髙桑さんがしっかりと理解し共感いただいているからこそ、よいマッチングにつながっているのだと思います。

今後、店舗数の拡大を視野に入れた採用も必要になってくると思いますので、その人ならではの感性を持っている方、語学に堪能な方、大切にしていることを自分の言葉で語れる情熱のある方など、何か光るものがありポテンシャルを感じさせてくださる方を紹介していただき、一緒に魅力あるホテルをつくっていきたいと思います。

初めて古田様からご相談を受けたときは、コロナ禍で接客業の人材が集まりにくい状況でしたが、野村不動産ホテルズ様が目指す付加価値のあるホテルを実現するため、接客経験者に縛られずに、個性が光る人材を探しているとのご要望でしたので幅広い層から探すことができました。

私自身、「NOHGA HOTEL」では上野と秋葉原に訪問させていただいたことがありますが、とてもおしゃれで訪れるたびに楽しい気持ちになります。もう一つのブランドである「庭のホテル 東京」では和の雰囲気が感じられ、きれいな庭が印象的でした。こちらのホテルで活躍する人材ということで、コミュニケーション能力が高く、外国人のお客さまへの対応を責任もって進めていただける方をご提案させていただきました。
また、ユニークな人材をとのことでしたので、パーソルテンプスタッフが声優志望の皆さんを応援する「声優のためのキャリアサポート派遣サービス」の派遣スタッフも提案させていただき、柔軟に受け入れてもらえたのはうれしかったです。

今後、野村不動産ホテルズ様では店舗数の拡大を検討されているとのことでしたが、マーケティング事業部では直接雇用の支援をはじめ、インバウンド需要に対応できる複数言語を話せる外国人スタッフの紹介や、フロント業務をまるごと請け負う業務委託など、状況に応じたご支援が可能なので、ぜひこれからも気軽にご相談ください。
（営業担当：首都圏営業本部 マーケティング事業部 セールス・レセプションオフィス 髙桑 未奈美）

※左：パーソルテンプスタッフ セールス・レセプションオフィス 営業担当 髙桑、右：野村不動産ホテルズ株式会社 古田様

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※写真は野村不動産ホテルズ株式会社の許可を得て撮影しています。
※2023年12月時点の取材にもとづき掲載しています。