11月度 テンプトレンドデータ

派遣求人数および時給推移（事務）

東京都（23区）

愛知県

大阪府

• ※データ元：当社基幹システムデータベース
• ※派遣求人数は該当月に当社に寄せられた事務職の派遣求人数、時給推移は事務職の派遣求人時給の平均値データを指しています。

東京都（23区）

9月の求人数は前月と2％増加、前年同月比で7％増加となりました。
平均時給推移は前月比で8円増加、前年同月比では42円増加となっています。

前月に引き続き、全体として夏季繁忙期が一段落し、一服感が続いています。一方で、9月後半には年末繁忙期を控える企業の求人活動が活発化しました。その影響もあり、求人数は微増傾向にあります。
平均時給は、10月に予定されている最低賃金の引き上げの影響もあり、前月から賃金水準の見直しを進める企業が増えていることが、増加の要因と考えられます。この動向を踏まえると、平均時給は今後も緩やかな上昇が続くと予測されます。

愛知県

9月の求人数は前月比で8%増加、前年同月比で7%の増加となりました。
平均時給推移は前月比で10円増加、前年同月比では49円増加となっています。

求人数、平均時給推移の増加背景として、名古屋駅周辺や栄地区などの再開発の動きが挙げられます。特に建設業や物品賃貸業の求人数が増加しました。また9月は個人・法人ともに引っ越し需要が活発化する時期であり、不動産業の求人数も増加傾向にあります。

※参考：レイバーマーケットプロフィル

大阪府

9月の求人数は前月比で4%減少、前年同月比では1%増加となりました。
平均時給推移は前月比で11円増加、前年同月比では55円増加となっています。

大阪万博も終盤を迎えたことから、「サービス業」を中心に一服感が見られる状況です。一方で、他のエリア同様に、10月に予定されている最低賃金の引き上げの影響もあり、平均時給が増加傾向にあります。

今後の派遣市場の展望

2025年も残り2ヶ月となり、年末年始の繁忙期に備え始めたご担当者の方も多いのではないでしょうか。この時期は例年、年末商戦に向けた小売・販売職の増員のご相談が増加する時期でもあります。

労働市場全体では依然として売り手市場の状況が続いており、求人を掲載しても応募者が集まりにくい状況が続いています。このような状況の中、「人手不足倒産 」という新たな社会問題が深刻化しています。帝国データバンクが発表した「人手不足倒産の動向調査（2025年度上半期） 」によると2025年度上半期の人手不足倒産件数は214件に上り、過去最多件数を更新しました。
人手不足倒産とは必要な人材を確保できず倒産すること を指します。主な原因として、採用難や属人的な業務を担う社員の退職が挙げられ、このような原因に対しては、人材派遣サービスや人材紹介サービスを利用し採用チャネルを広げること、また長くはたらきやすい職場環境に改善することが適切です。

なおパーソルテンプスタッフでは引き続き必要な時に、必要なスキルを持った人材を活用できる人材派遣サービスや正社員雇用を支援する人材紹介のサービスを実施しています。人材不足をはじめ、人材に関するお悩みはパーソルテンプスタッフまでお気軽にお問い合わせください。

業種別データ

小売 職種別割合

• ※データ元：当社データベース
• ※業種別データは、各業種内における当社より就業中（2025年10月末時点）派遣社員の人数を職種別で分類したデータを指しています。

小売業は、「コロナ禍の収束」や「インバウンドの需要増加」を背景に、人材派遣で多くご依頼いただく事務職以外に販売・接客・営業職のニーズが高まっています。

人材派遣は必要な時に、必要なスキルを持つ人材を活用できる点が特色であり、自社社員がシフトに入りにくい曜日や時間帯に販売職を人材派遣にて活用するケースが増えています。

【主な販売・接客・営業業務】

• 販売スタッフ
• 受付
• レジ業務
• イベントスタッフ
• ホテルの調理スタッフ
• 営業
• インサイドセールス

コロナ禍を通してオンライン戦略が広く浸透しましたが、自社製品の認知向上を図るため、オンライン施策だけでなく顧客と接点を増やす対面イベント におけるイベントスタッフや販売職のご依頼も多くいただいています。
特に、イベント出店では地域ごとの会場を巡回する、キャラバン形式の販売職のご依頼が増加しており、数ヶ月規模のご相談も多数寄せられています。

また販売職では当社の声優プロジェクトに参画する派遣社員の活用もおすすめしています。声優プロジェクトとは、パーソルテンプスタッフが実施している声優を志望する派遣社員のキャリア支援プロジェクトです。本プロジェクトに在籍する派遣社員は、普段から「声」に関するレッスンを受けていることから「声」を活かした業務や対面コミュニケーションを必要とする業務でお客様から高い評価をいただいています。

有効求人倍率

• 月間有効求職者数（実数）は前年同月より6,249人減少、前月より43,315人減少
• 月間有効求人数（実数）は前年同月より85,043人減少、前月より48,246人減少
• 有効求人倍率（季節調整値）は、前年同月より0.04％減少、前月より0.02%減少

• ※厚生労働省 | 一般職業紹介状況（25年8月）をもとに作成

労働力調査

就業者

• 就業者数は6,835万人。前年同月に比べ20万人の増加。37ヶ月連続の増加
• 雇用者数は6,174万人。前年同月に比べ34万人の増加。42ヶ月連続の増加
• 主な産業別就業者を前年同月と比べると、｢サービス業(他に分類されないもの)」、「医療，福祉」、「教育，学習支援業」などが増加

完全失業者

• 完全失業者数は182万人。前年同月に比べ7万人の増加。13ヶ月ぶりの増加

• ※総務省統計局｜労働力調査（25年8月）をもとに作成