人材採用のノウハウから課題解決に最適なサービス相談まで、人事と組織運用のパートナーとして協力していただいています

株式会社東京スポーツ新聞社

活用前
スポーツ新聞の早い刊行ペースに対応できる制作体制の実現が課題
直接雇用以外の人材活用ノウハウがなく困っていた
活用後
自社の課題に応じて、パーソルグループの人材派遣や再就職支援など
多彩なサービスをワンストップで提案・提供いただけるため
解決に向けてスムーズに進めることができた

目次

01企業紹介・事業紹介

株式会社東京スポーツ新聞社は、東北から関東、東海地方の一部にかけて発行している「東京スポーツ」をはじめ、各地で「中京スポーツ」、「大阪スポーツ」、「九州スポーツ」を発行しており、総発行部数は約100万部です。このほか、芸能・スポーツ・社会などのニュースを配信する「東スポWeb」、多彩な競馬情報を配信する「東スポ競馬」、また「東スポTシャツ」「東スポ餃子」などの東スポブランドを販売している「トウキョウスポーツONLINE SHOP」という3つのWebサイトの運営も行っています。 今回は、同社の総務・人事・経理などを主にとりまとめる管理局を管掌されている執行役員 管理局長の初田秋彦様に、パーソルテンプスタッフの人材派遣サービスなどをご活用された背景や活用の効果についてお話を伺いました。

02人材派遣サービス活用の背景

人材活用のあり方を見直し人事課を新設、外部人材の活用も検討

駅売店やコンビニエンスストアを中心に販売しているスポーツ新聞ですが、東京スポーツは競馬情報に強いことから、場外馬券場内の売店やその周囲の売店、またコンビニエンスストアでの売り上げ、競馬場の周囲の売店の売り上げはかなりの数字がありました。しかし、2020年からのコロナ禍の影響で競馬は無観客開催になり、場外馬券売り場は一時閉鎖となったために、新聞の発行部数を減少せざるを得なくなりました。このような目まぐるしい市況の変化を背景に、当社は2021年に希望退職者を募ることとなりました。

また、今後の事業運営をどのように円滑に行っていくかが課題でした。当社では、これまで総務部が人事業務を兼ねて対応していたため、体系化されたノウハウがなく、私自身も広告局出身のため人事や採用に関しては素人同然でした。そのような状態からコンサルティング会社の支援のもと人事評価制度を新たに導入し、その後「総務部人事課」として、人事の専門部門を新設することになりました。

03人材派遣サービス活用の決め手

親身に話を聞いてくださり、「本当に必要なサービスは何か」を導き出してくれました

当社では、これまでに総務や経理部門で紹介予定派遣を利用したことはありましたが、一般の人材派遣サービスの利用はありませんでした。そこで、営業に来られる人材派遣会社の担当者とすべて会って話を聞いてみることにしました。そんな中、パーソルテンプスタッフから営業として来たのが佐野さんでした。

佐野さんは、人材活用に関する知識がない私たちに「派遣サービスとは何か?」という初歩的なレクチャーから、人材業界のトレンド、今後、当社に必要となるであろうサービスまで、いろいろと説明してくれました。私たちはこれまで通り、正社員を採用したいという考えも持っていましたが、このときのお話を伺い「まずは会社の事業構造を変化させていくことが大事」だと気づき、正社員採用だけでなく、外部人材の活用も視野に入れることにしました。

今振り返ってみると、パーソルテンプスタッフの人材派遣を含めた多彩なサービスをお願いすることにした決め手は、佐野さんが当社の現状を真摯に聞いてくださり、本当に必要なサービスは何かを真剣に考えて「東スポのために提案しています」という誠実な姿勢を感じさせてくれたからだと思います。

04パーソルグループのサービス活用

SE派遣、再就職支援などの多彩なサービスの提案が人材活用の選択肢を広げました

佐野さんとお会いした当初は、派遣サービスの活用を具体的に考えている訳ではありませんでしたが、その2ヶ月後に急きょ現場でシステムエンジニア(SE)が必要になり、パーソルグループのIT・エンジニア派遣などを専門としているパーソルクロステクノロジーからSEを派遣していただきました。

その後、希望退職者の再就職支援においても、パーソルグループのパーソルキャリアコンサルティングに担当していただくことになりましたが、こちらも複数企業が相談先の候補としてあがるなか、佐野さんからの的確なアドバイスが大変参考になり、選定にいたりました。コロナ禍という厳しい状況の中でしたが、パーソルキャリアコンサルティングは単に再就職先を紹介するだけで終わるのではなく、一人ひとりが納得して次のステップに進めるよう寄り添いながら全力で取り組んでいただき、良い結果を残してくれました。

ほかにも、人材に関する悩みを相談する中で、佐野さんがパーソルグループ全体の窓口となって、中途採用の「doda人材紹介サービス」やスカウト型新卒採用の「dodaキャンパス」などを紹介してくれました。うれしかったのは、人材業界にあるさまざまなサービスについて、当社の業務内容や組織体制、社風と親和性があるかという点で考えてくれたことです。佐野さんが所属するパーソルテンプスタッフといえば人材派遣だと思いますが、パーソルグループの各種サービスから当社にマッチするものを優先して提案してくださり、人材活用の選択肢が広がりました。

05派遣スタッフの業務について

人手不足だったスポーツ新聞の制作現場だけでなく、WEB制作や総務・事務でも活躍

制作現場でいちばん人員を求められるのが「整理」と呼ばれる、紙面の見出しや写真、本文のレイアウトを行う部署です。1日あたり1人で担当できるのは多くて2ページまでであり、休日以外ほぼ毎日発行される「東京スポーツ」の紙面すべてを制作するためには、ローテーションで休暇を取ることも考慮すると常時一定数の人員を確保する必要があります。しかし、2021年夏は希望退職の実施により一時的な人手不足に陥っていました。そこでパーソルテンプスタッフの人材派遣サービスをお願いしたところ、速やかにこちらの希望通りの方々を派遣していただくことができ、スムーズに現場が回るようになりました。

現在、パーソルテンプスタッフからの派遣スタッフは複数名が活躍していて、先ほどお伝えした制作現場で就業いただく方のほかに、名古屋の「中京スポーツ」でご就業いただく方もいらっしゃいます。派遣スタッフの方々は真面目な仕事ぶりはもちろん、とても人柄が良く、皆さんすぐに馴染んで周囲との信頼関係を築いています。当社の体制や風土などをよく理解いただけているからこそ、より当社に見合った人材をご紹介いただける安心感があります。

06派遣スタッフとのコミュニケーション

経験豊富な派遣スタッフが高いパフォーマンスを発揮し、現場社員からの信頼を獲得

当社が求める人材像は、面白いことを真面目にできる人、何でも面白がれる好奇心旺盛な人です。多くのメンバーと関わることが多いため、「コミュニケーション力が高いことが最優先」という編集局の意向もあり、そこを特に重視してほしいと、パーソルテンプスタッフに人材の紹介をお願いしています。最適なマッチングをしていただいたことにより、業務が円滑に進んでいます。

東京本社で総務・事務を担当しているSさんは、当社で派遣スタッフとして就業いただく前は、メディア業界で長年勤務経験のあるベテランでした。そのため実際に就業いただく前は現場の社員から「そのようなキャリアがある方にどのように接すればいいのだろうか?」という戸惑いもあったようです。それでも私はSさんの編集業務の経験を当社で活かしてほしいと思っていました。Sさんには総務部での事務・庶務全般を担当いただきましたが、最初はコピーをとるといったような細々とした業務もありました。Sさんのキャリアから、このような庶務的な業務もやっていただけるのだろうかという不安もありましたが、実直な勤務態度と、周りに溶け込むコミュニケーション能力は素晴らしく、現場の社員の不安もすぐに取り除くことができました。就業から2年ほど経った現在では、庶務的な業務に加え、総務関係のチェック作業から競馬面のレイアウトまで、幅広い業務を担当してくださっています。現場の社員たちも今では「Sさんにぜひお願いしたい」と、全幅の信頼を寄せています。
制作部で就業しているSさん以外にも編集や総務・事務として活躍いただいている派遣スタッフの方がいますが、いずれもコミュニケーション力に優れ、当社の力になっていただいています。

07人材派遣サービス活用における効果

人材業界の動向から人事課題の解決まで、人事課の外部パートナーとして頼りにしています

人材派遣サービスの活用によって制作現場が円滑に運用できることはもちろん、パーソルテンプスタッフは私たちにとって人材活用に関する外部ブレーンのような存在だと考えています。人員不足や新卒採用などの人事課題の解決に始まり、人材業界のトレンドなど将来的な組織運営に役立つ情報まで「困ったことや分からないことが出てきたらパーソルテンプスタッフの佐野さんに聞こう」とすぐに電話できる関係性を築けていることは大変心強いです。また、人材派遣だけでなくパーソルグループの幅広いサービスを利用できるところも魅力に感じています。

08今後の展望

柔軟な組織体制を目指し、RPAやアウトソーシングなどによる業務効率化も検討

「紙」の新聞に対する世の中のニーズが低下していく中で、より良質な記事を提供していくこと、Webサイトを強化していくことが重要だと考えています。当社では、2023年秋に「東スポ競馬Web」のリニューアルを予定し、内容の充実や利便性の向上などを図ることで、新規有料会員の獲得を目指しています。さらに、新しいことにどんどん挑戦していこうという社風もあり、「東スポ餃子」、「東スポレモンサワー」といった商品のプロデュースなどにも積極的に取り組んでいます。

こうしたメディア事業、新規事業を成功させるためには、やはりどのような状況にも対応できる柔軟な組織体制が求められます。従来の採用手法にこだわらず、突発的な人員不足にも対応できる強固な制作体制を実現するためにもRPA(業務自動化)やBPO(業務の外部委託)なども視野に入れて最適な組織のあり方を目指していく。それには顧客の課題解決を第一に考える佐野さんの営業姿勢、ひいてはパーソルグループ全体でのバックアップは頼もしく、今後への期待も大きいものとなっています。

09営業担当者からのコメント

初田様に初めてお会いした当初、東京スポーツ新聞社様には人材派遣サービスの具体的なニーズがまだない状況でした。ただ、いろいろと分からないことやお悩みがあった様子でしたので、「派遣サービス」ではなくとも「パーソルグループとして何かの形でお役に立てれば」という思いを伝え、解決に少しでも近づけるためにはどうすれば良いのかという観点でお話をさせていただきました。

最初は正社員採用の意向が強かったのですが、予測できない市況の変化にも柔軟に対応できるように、ポジションによっては派遣サービスも活用して事業構造を変化させていくことを提案しました。その結果、派遣サービスのご利用はもちろん、新卒・中途採用、希望退職の再就職支援まで、さまざまな課題に沿ったサービスをご利用いただきました。今後も、自社最適ではなく、お客さまがお困りの課題に対し、パーソルグループ全体で課題解決を図り、信頼され頼っていただけるパートナーであり続けたいと思います。
(営業担当:第一営業本部 Creative事業部 Creative事業戦略推進室 佐野)

10東京スポーツ新聞社様の最新情報がわかる!


※写真は株式会社東京スポーツ新聞社の許可を得て撮影しています。
※2023年5月時点の取材にもとづき掲載しています。

取材協力

株式会社東京スポーツ新聞社
執行役員 管理局長兼営業局長
初田 秋彦様

大学卒業後1993年東京スポーツ新聞社に入社、広告局広告部で営業として勤務。
その後、広告局広告制作部を経て2018年に管理部門に異動。2020年には管理局長として管理部門を統括する立場に。2021年にはそれまでなかった人事課の立ち上げに尽力。2023年7月より営業局長を兼任、現在にいたる。

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