目視検査業務で派遣人材を活用
決め手は的確なマッチング力

日本ナショナル製罐株式会社

活用前
次世代への事業継承をふまえ、新たな人材採用を検討
根気強い対応が必要な業務だからこそ、人材のマッチングについて重要性を感じていた
活用後
これまで派遣活用していた事務系職種以外に「目視検査業務」を担当する派遣人材を活用
業務の特性に見合ったスキル・素養がある人材をご紹介いただき、現在も活躍中

目次

01企業紹介・事業紹介

日本ナショナル製罐株式会社は、1972年よりアルミニウムの飲料缶を製造販売している会社です。食品容器製造のプロ集団としてお客さまへ安心・安全、感動をお届けできるよう従業員一丸となり「モノ造り」に励んでいます。年間約17億5,000万缶のアルミニウム缶を出荷。アルミニウム缶の専業メーカーとして、サイズや用途もさまざまな缶を製造販売しています。 今回は、パーソルテンプスタッフの人材派遣サービスをご利用いただいている総務部 部長の宮城典崇様に、人材派遣サービス活用の背景や活用の効果についてお話を伺いました。

02人材派遣サービス活用の背景

事業を次世代につないでいくため、
多様な人材と出会えるチャンスのある人材派遣サービスを検討していました

今回派遣いただいたスタッフのKさんには、新たに検査部門でアルミニウム缶の目視検査業務を担当してもらっています。当社には約200名の社員がおりますが、人材採用は直接雇用が中心で今回のように人材派遣を活用するケースはあまり多くありませんでした。そのような状況のなかで、人材派遣を活用することになった背景は、これから先もアルミニウム飲料缶の製造事業をしっかりと次世代に継承していきたいという思いからです。幸い当社は、社員一人ひとりが活き活きとはたらいており、社員の定着も比較的良いのですが、新たな人材の定期採用と経験者採用、さらには人材派遣などの外部人材の活用により、新しい風を取り入れていくことも重要だと考えました。

そこで人材派遣ならば、通常の募集ではなかなか出会う機会が少ない方にも、当社のことを知ってもらえるチャンスがあるのではと考えました。当社のことをあまり深く知らない方はもちろんのこと、他業種で経験を積んできた方などに出会えることを期待していました。


事務系職種から軽作業職種まで
幅広く相談できるパーソルテンプスタッフ

新たな人材の活用にあたり、パーソルテンプスタッフを含む複数の人材派遣会社に相談しました。パーソルテンプスタッフの印象はどちらかといえば、今回ご相談した軽作業職種より、事務系職種の人材に強いというイメージがありました。当社では過去に経営企画課(現:生産管理課)で、固定資産の棚卸表の作成やファイリングなどを担当いただく人材を派遣いただいていました。その方には事務的な業務に加えて資材の受け入れなどの軽作業を担当してもらうこともありました。

このような経緯から、パーソルテンプスタッフには事務系職種にとどまらず、幅広い経験を持つ人材の登録者もいるのではないかと思い、声をかけさせていただきました。

03人材派遣サービス活用の決め手

営業担当者の丁寧なヒアリングと当社事業への深い理解から
安心してお任せできると感じました

人材派遣会社によっては、メールや電話のみでコミュニケーションが進むケースもあると思いますが、パーソルテンプスタッフの営業担当は、対面でこちらの希望や業務の詳細についてヒアリングしてくれました。また実際に工場も見学していただきました。社員がアルミニウム缶の目視検査業務に従事する光景を見て、具体的な業務内容に加えて職場の雰囲気や企業風土など細かいところまでチェックされていました。
営業担当者の方の真摯な姿勢を見て、パーソルテンプスタッフなら当社にマッチする人材を紹介してもらえるだろうと感じました。人材派遣は料金がかかりますが、パーソルテンプスタッフからエリアや業務内容をもとに適正な金額を提示いただき、利用を決めました。

人材派遣サービスの活用の決め手は、「当社事業への深い理解」と「スピード感のある対応」の2点です。何より感謝しているのは、業務内容や職場の雰囲気はもちろんのこと、当社の人材活用への考え方まで深く理解していただき、人材をマッチングいただけたことです。パーソルテンプスタッフの的確なマッチング力は、こういった営業担当者一人ひとりの経験、積み重ねから実現されているのだと実感しました。

営業担当者の対応がとにかく早かったことも印象に残っています。後から聞いた話ですが、初めに当社を訪問してヒアリングいただいた当日の夕方からスタッフの人選に取り掛かっていたそうです。相談してから1週間以内で候補者をあげていただき、職場見学へとトントン拍子に話が進みました。
パーソルテンプスタッフの迅速な対応のおかげで、当初想定していた時期から無事に就業開始いただくことができました。

04就業している派遣スタッフについて

アルミニウム缶を一つひとつ目視でチェック
食品容器の安全を守る重要な仕事に、根気強く対応いただける人材

Kさんの主な担当業務は、アルミニウム缶の目視検査業務です。完成したアルミニウム缶は、内面と外面に異常がないか、内外面検査機を通して確認します。検査チームのスタッフは、新製品の品質確認や工程で再検査が必要な製品を目視で検査、選別します。派遣スタッフを含めて9名の検査チームで、多いときは1日あたり10万缶をチェックすることもあります。膨大な缶を一つひとつチェックし続けるのは、地道で根気のいる作業で大変な仕事です。また直接お客さまの口に触れる食品容器を扱う仕事でもあるので、食の安全を守るためにも、正確性が求められる重要な検査といえます。

そのため、集中力が高く、同じ工程を繰り返すことが得意な方を希望していました。Kさんは、一つの作業に対し丁寧に取り組み続けるのが得意な方で、当社が求めていた条件に合致する方でした。

05人材派遣サービス活用における効果

職場の雰囲気まで考慮していただいたうえ、
就業後のフォローも手厚く安心です

Kさんが派遣されている検査チームは女性だけのチームです。パーソルテンプスタッフの営業担当者は、検査業務の内容や環境面と合わせて、一緒にはたらく社員の様子も確認したうえで、職場環境にも柔軟に溶け込めるような方をマッチングしてくれました。おかげで、Kさんが就業して2ヶ月が経ちましたが、人間関係のトラブルやコミュニケーションで困っているという話は聞いたことがありません。職場の雰囲気を理解したうえでマッチングしてくれたからこそ、うまく調和しているのだと思います。

私から見たKさんは、熱心で勉強家という印象です。初めて経験する業界で、覚えることもたくさんあるなかで、日々一生懸命に仕事に取り組んでくれていると感じています。まだ完全に業務に慣れたわけではないようですが、パーソルテンプスタッフの営業担当者が、こまめに電話や面談でフォローしてくださっているのも安心です。就業後のサポートが手厚いことも、パーソルテンプスタッフにお願いして良かったと感じる点の一つです。

06派遣スタッフとのコミュニケーション

雇用形態に関係なく一人ひとりが活き活きとはたらく会社
社員同士のコミュニケーションを活発化する取り組みも

工場では、騒音対策として耳栓を着用して業務をしてもらっているため、ジェスチャーでコミュニケーションをとることもあります。会話を通してのコミュニケーションがとりづらいため、工場内でのコミュニケーションは社内独自のルールもあります。私が現場に出向いた際に、Kさんの方から挨拶のジェスチャーをしてくれたことも印象的でした。自ら職場に溶け込もうとしてくださっていると感じ、安心しました。

また当社では、社員のコミュニケーションを深めるための取り組みとして、社員の誕生日をカレンダーに掲示し、気軽に声をかけあえるような環境づくりもしています。2009年からは「褒める文化」の構築を目指し、「ちょっと良い話」と称して社員同士が互いに認め、褒め合う活動もしています。日ごろの行動への感謝や仕事で助けられたことなどを投書し、ポイントを取得するシステムです。社員はポイント数に応じて、アルミニウム缶製造にちなみ、製品となったビールと交換。また社会貢献活動として、その貢献ポイントを全社で1年間貯め、1ポイントあたりビール1缶分に換算し、社会福祉のために寄付するような取り組みもしています。

07今後のビジョンについて ~パーソルテンプスタッフに期待すること~

環境に優しいアルミニウム缶
食品容器だからこその品質と安全性を追求し続けます

材料価格の上昇など、外部要因の影響は避けられません。限られた人数で十分な生産量を確保できるよう、生産効率をアップしていくことが喫緊の課題です。また、プラスチック製品の環境への影響が指摘されるなか、リサイクル性に優れたアルミニウムは、今後さらに注目される素材です。アルミニウム缶は、この先も残っていく食品容器だと認識しています。これまでと同様に、食品容器だからこその安全性や品質を担保した製品をお届けすることに真摯に取り組んでまいります。加えて、強度と軽量性を両立したアルミニウム缶など、製品の改良や開発にも力を入れていきたいと考えています。


事業を継続するために
人材派遣を含めた多様な採用活動を取り入れたい

アルミニウム缶の製造事業を新たな世代につなぎ、継続させることが我々の使命です。これからも定期採用は続けていくつもりですが、日本の人口が減少するなか、新卒・経験者採用や人材派遣などの外部人材の活用も不可欠でしょう。

人材派遣活用の一番のメリットは、通常の募集では出会えない人材との縁ができること。これまで事務系職種で人材派遣を活用したことはありましたが、今回のような検査業務でも人材派遣を活用できることが分かり、活用の幅も広がりました。派遣スタッフは、短期間はたらいてもらうだけの人材だとは思っていません。当社がもともと直接雇用を中心に採用を進めてきた背景もありますが、派遣スタッフも当社でできるだけ長くはたらいていただきたいと考えていることに変わりはありません。過去に派遣いただいていたスタッフが直接雇用へ切り替わったようなケース*1 もふまえ、お互いの希望が合えば、ぜひ当社で長くご活躍いただきたいとも考えています。

パーソルテンプスタッフの強みは、当社を深く理解し、求めていた人材をマッチング精度高く紹介してくれるところだと思います。スキルも含めて、希望に合致する人材を紹介していただくことができました。事務系職種だけでなく、軽作業職種の人材にいたるまで幅広くご相談できる頼もしいパートナーです。

*1 人材紹介サービス
パーソルテンプスタッフでは派遣スタッフを直接雇用いただく際には、人材紹介としてサービスを提供しています。

08営業担当者からのコメント

日本ナショナル製罐様は、雇用形態に関わらず、従業員に平等に接していただける会社だという印象です。過去に就業していた派遣スタッフ、現在就業中の派遣スタッフ双方から同じように聞いています。部長の宮城様は、Kさんと同じ現場に勤務されているわけではありませんが、工場内を巡回するときや、社内ですれ違ったときに見かけたKさんの様子などを共有いただいています。一人ひとりに目を配っていただける温かい職場だということが宮城様とのコミュニケーションでも感じられます。

私自身が特に素晴らしいなと思ったのは、訪問時にすれ違う社員の方々が、必ず挨拶をしてくれること。一見当たり前のことのように感じますが、これは今に始まったことではなく、昔から築き上げられてきた文化なのだと思います。

私たちは、スキルや経験といった条件だけでなく、企業との相性も大切にしています。その点でも「従業員を幸せにする」を理念に掲げる日本ナショナル製罐様とは、同じ方向を見ることができていると感じています。今後も、はたらく人も企業も幸せにするお手伝いができれば幸いです。

(営業担当:広域第一事業本部 北関東営業部 つくばオフィス 神里 明子)

09日本ナショナル製罐様の最新情報がわかる!

※2022年9月時点の取材にもとづき掲載しています。

取材協力

日本ナショナル製罐株式会社
総務部長
宮城典崇 様

1995年日本ナショナル製罐株式会社入社。入社時は生産技術部に所属。以降、製造・品質部門を経験し、設備導入から印刷デザイン版の設計、お客さま対応などを担当。また、グループ会社(当時:アサヒビール株式会社)への出向経験あり。2010年より現職。総務部門を管掌。人材採用をはじめとした人事労務管理を行い、長期的に安定し、勝ち残れる企業とするための戦略的雇用を目指す。

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