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通訳・翻訳の人材派遣サービスとは?メリットや活用事例、選び方をご紹介

公開日:2025.01.29

人事ナレッジ

グローバル化が加速する現代、ビジネスシーンにおいて言葉の壁は大きな課題です。海外との商談や会議、契約書・同意書の作成など、正確なコミュニケーションが求められる場面では、通訳・翻訳がビジネスの成功を左右する場合もあります。

しかし、専門性の高い通訳・翻訳者に、必要な時に必要な期間だけ依頼することは容易ではありません。そこで、近年注目されているのが、通訳・翻訳者の人材派遣です。

本記事では、通訳・翻訳業務において人材派遣を活用するメリットと、人材派遣会社選びのポイントを紹介します。

なお、外国籍の通訳・翻訳者の受け入れをお考えの場合は、外国人人材サービスもご覧ください。

通訳・翻訳者の人材派遣が派遣先企業にとって効果的な理由

企業が国際的な活動を展開する際、通訳・翻訳者の存在は非常に重要です。例えば、以下のようなシーンで、通訳・翻訳者の専門的なスキルが必要とされます。

【通訳者が求められるビジネスシーン】

  • 海外とのオンラインミーティング・商談
  • 国際会議・セミナー・シンポジウム
  • 工場見学・視察時の通訳案内
  • 医療機関での外国人患者対応
  • 法律事務所での外国語対応
  • 製品発表会・デモンストレーション
  • 海外からの顧客対応

【翻訳者が求められるビジネスシーン】

  • 海外取引先との契約書・同意書作成・確認
  • 製品マニュアルや技術文書の翻訳
  • マーケティング資料やカタログの翻訳
  • WEBサイトやアプリのローカライズ
  • 金融機関のレポートや会計資料の翻訳
  • 学術論文・研究資料の翻訳
  • 医療機関の患者同意書や診断書の翻訳

いずれも専門性が高い職務内容であり、採用コストや人材育成といった観点から、社内に常駐する形での直接雇用が容易ではないケースも多いでしょう。このような課題を解決する手段として、人材派遣会社から通訳・翻訳者を受け入れる方法があります。

派遣先企業が通訳・翻訳の人材派遣を活用するメリット

通訳・翻訳者の人材派遣とは、人材派遣会社が派遣先企業のニーズに合わせて、経験豊富な通訳・翻訳者を派遣するサービスです。

派遣先企業が通訳・翻訳の人材派遣を活用するメリットは、主に以下の4つです。

  • 必要なタイミングで通訳・翻訳業務を依頼できる
  • 必要な専門知識やスキルを持った派遣社員を受け入れられる
  • 採用コスト・労務管理の負担を低減できる
  • スキルのミスマッチを防げる

以下では、それぞれのメリットについて詳しく説明していきます。

必要なタイミングで通訳・翻訳業務を依頼できる

グローバルビジネスにおいては、予期せぬ会議や海外からの来客、海外市場向けの資料作成、現地の法規制の確認など、通訳・翻訳者が急遽必要となる場面は少なくありません。

しかし、社内に通訳・翻訳者を直接雇用している場合でも、常に待機させておくことは難しく、急な依頼に対応できない可能性もあります。

そのような時に、人材派遣会社を活用すれば、さまざまな言語に対応できる登録している通訳・翻訳者に、必要な期間だけ業務を依頼できます。

通訳・翻訳は31日未満の短期就業に対応している

一般的に、人材派遣は原則として日雇い派遣が禁止されています。これは、労働者の保護を目的とした規制であり、短期的な雇用形態が労働者に不安定な労働条件をもたらす可能性があるためです。

しかし、専門性が高く、短期的な業務に適した一部の職種では、この規制の例外として日雇い派遣が認められています。通訳・翻訳業務は「通訳、翻訳、速記関係(令第4条第1項第4号)」(労働者派遣法施行令第4条第1項第4号)に該当し、31日未満の短期就業が可能です。

日雇派遣についてはこちらで詳しく記載しています。ご参照ください。
>> 日雇派遣は原則禁止?例外となる条件、メリットや留意点を徹底解説

必要な専門知識やスキルを持った派遣社員を受け入れられる

医療・IT・法律・金融などの各業界には特有の専門用語があり、会議や交渉、市場調査、契約書作成などで、専門知識を持つ通訳・翻訳者が不可欠です。しかし、全ての業界・業務に対応できる万能な通訳・翻訳者を見つけることは容易ではありません。

そこで、人材派遣会社が強みを発揮します。人材派遣会社には、多様な分野に精通した通訳・翻訳者が登録しており、派遣先企業のニーズに合わせて最適な人材を紹介できます。

採用コスト・労務管理の負担を低減できる

通訳・翻訳者を直接雇用する場合、以下のようなコストが発生します。

項目 内容
給与
  • 専門性と知識に応じた給与
  • 昇給やボーナス
社会保険料
  • 健康保険
  • 厚生年金
  • 労災保険
  • 雇用保険
福利厚生
  • 交通費
  • 住宅手当など
  • 業務特性に応じた特別な福利厚生
採用コスト
  • 求人広告の掲載費
  • 採用面接やスクリーニングの時間とリソース
  • エージェントの仲介手数料

これらのコストは、特に通訳・翻訳の業務が発生しない時期にも発生し、企業にとって大きな負担となります。一方で、通訳・翻訳者の人材派遣を活用すれば、これらの採用コスト・労務管理の負担を軽減できます。

人材紹介との違いについてはこちらで詳しく記載しています。ご参照ください。
>> 人材派遣と人材紹介の違い|特徴とメリット、利用シーンを分かりやすく解説

スキルのミスマッチを防げる

派遣先企業が通訳・翻訳者を直接雇用する場合、社内に語学力や業界特有の専門知識を見極める能力が不足していると、適切な人材の選考が困難です。

もし、ニーズを満たさない通訳・翻訳者を採用してしまった場合、業務効率の低下やビジネスチャンスの喪失など、悪影響を及ぼす可能性があります。

一方、人材派遣会社は、通訳・翻訳者のスキル、業務経験、過去の実績や評価を詳細に把握しており、企業のニーズに合致する人材を紹介できます。

そのため、企業は語学や専門知識に精通していなくても、信頼できる人材派遣会社に業務内容を伝えるだけで、適切な人材に業務を依頼できるのです。

人材派遣を依頼する流れについてはこちらで詳しく記載しています。ご参照ください。
>> 人材派遣を依頼する方法とは?流れやポイントをご紹介

人材派遣で依頼できる通訳者|通訳方法別

ここからは、人材派遣で依頼できる通訳者について詳しく説明します。
通訳者の通訳方法は、以下の3種類に分けられます。

  • 同時通訳
  • 逐次通訳
  • ウィスパリング通訳

それぞれについて説明します。

同時通訳

同時通訳は、国際会議や重要なビジネス商談、政府間の会議など、リアルタイムで情報を正確に伝える必要のある場面で活躍します。

話し手の発言とほぼ同時に通訳を行うため、瞬時に翻訳する能力が求められます。特に大規模なイベントやライブストリーミングでは、同時通訳は欠かせません。

逐次通訳

逐次通訳は、会議やビジネス商談、インタビュー時などにおいて、話し手が発言を一定の区切りで終えた後に、その内容を通訳する方法です。

発言の要点を整理し、正確に伝えることが求められるため、高い言語スキルに加え、優れた理解力や表現力も必要とされます。

ウィスパリング通訳

ウィスパリング通訳は、会議やセミナーなど、少人数に対して通訳が必要な場合に、通訳者が対象者の耳元でささやくように通訳する方法です。

AI通訳機などの機材や設備に頼ることなく迅速に通訳できるため、会議や重要な場面で特定の人が内容を理解する必要がある場合に適しています。

人材派遣で依頼できる通訳者|専門分野別

ビジネスにおいて、通訳者の専門分野は非常に重要です。以下に、人材派遣で依頼できる通訳者の専門分野を紹介します。

ただし、これらの分類は通訳者の専門性を理解するための目安であり、実際には複数の分野で経験を持つ通訳者も多いことをご理解ください。

ビジネス通訳

ビジネス通訳は、グローバルビジネスの現場において、円滑なコミュニケーションを促進する重要な役割を担います。商談・契約交渉・プレゼンテーション・社内会議・国際会議など、さまざまなビジネスシーンで活躍し、企業の海外進出や国際的なビジネス展開をサポートします。

法律通訳

法律通訳は、裁判の審理や証人尋問、弁護士との面談、契約交渉、調停など、法的プロセスにおけるコミュニケーションを支援します。法律用語や法制度に関する深い知識はもちろんのこと、高い倫理観と正確な情報伝達能力が求められます。

技術通訳

技術通訳は、高度な専門知識が求められる技術分野において、正確な情報伝達を担う重要な役割を担います。製造業・IT・医療・エネルギーなど、さまざまな分野で活躍の場があり、国際的な技術提携・共同研究・技術導入などを円滑に進めるために必要不可欠な存在です。

医療通訳

医療通訳は、医療現場において、患者と医療従事者間の正確なコミュニケーションを支援します。医療用語や医学知識、医療制度に関する深い理解はもちろんのこと、文化や宗教、価値観の違いを考慮したコミュニケーション能力が求められます。

観光通訳

観光通訳は、外国人観光客に観光案内やツアーガイドを行う通訳者です。文化や歴史に関する深い知識を持ち、観光地の魅力を分かりやすく、正確に伝える役割を担います。観光通訳は、国際的なイベントや大型ツアー、VIP顧客の接遇など、さまざまな場面で活躍します。

イベント通訳

イベント通訳は、国際的な会議・展示会・フェスティバル・スポーツイベント・セミナーなどにおいて、参加者や観客がスムーズにコミュニケーションを取れるよう、活躍する通訳者です。イベントによっては、複数言語に対応できる通訳者が求められることもあります。

学術通訳

学術通訳は、国際学会、シンポジウム、研究会など、学術的な場面で活躍する通訳者です。専門性の高い発表や質疑応答を正確に理解し、伝えることが求められるため、科学技術、社会科学、人文学など、それぞれの分野に精通した通訳者が不可欠です。

人材派遣で依頼できる翻訳業務

次に、人材派遣で依頼できる翻訳業務について説明します。

ビジネス文書翻訳

ビジネス文書翻訳は、ビジネスレポート・議事録・プレゼンテーション資料など、ビジネスコミュニケーションに必要な文書を翻訳する業務です。企業の方針や業務内容を正確に、かつ自然な表現で伝えることが求められます。

マニュアル・技術文書翻訳

マニュアル・技術文書翻訳は、機械やソフトウェアのマニュアルやエンジニア向けの技術資料など、専門知識を要する文書を翻訳する業務です。読者層を考慮し、明確で理解しやすいマニュアルや資料を作成することが重要です。

法務文書翻訳

法務文書翻訳は、契約書、訴状、特許明細書などを翻訳する業務です。法律に関する専門知識と原文の意味を正確に理解する能力、そして原文の文化的背景を理解する能力が求められます。

一般文書翻訳

一般文書翻訳は、WEBサイトの記事・ブログ・ニュース記事・旅行ガイド・会社案内・製品カタログなどを翻訳する業務です。読者に情報を効果的に伝えるために、わかりやすい表現と自然な言葉選びが重視されます。

翻訳チェック

翻訳チェックは、翻訳された文書の正確性と品質をチェックする業務です。クライアントやエンドユーザーに翻訳を提供する前に、誤訳や文法エラー、語調の不一致などを修正し、自然で正確な文章に仕上げます。

テクニカルライティング

テクニカルライティングは、技術的な内容を、専門知識を持たない読者でも理解できるようにわかりやすく伝えるための翻訳業務です。単に翻訳するだけではなく、ドキュメントの構成や表現に工夫を加えて書き直すことで、読者の理解を促進します。

エディティング

エディティングは、すでに翻訳された内容を対象に、読みやすさやスタイル、トーンを調整し、完成度を高める編集作業です。翻訳の質向上や読者への訴求力強化、ブランドイメージの統一などを目的として行われます。

ポストエディティング

ポストエディティングは、翻訳エンジンによって生成された翻訳文を人間が編集し、より自然で正確な文章に仕上げる業務です。人が全面的に修正を加えるフルポストエディティングと、軽微な修正にとどめ、最低限の品質を保持するライトポストエディティングがあります。

通訳・翻訳を依頼する際の人材派遣会社の選ぶポイント

前述したように、通訳・翻訳と一口に言ってもその種類は多岐にわたり、それぞれに求められるスキルや知識は異なります。

自社のニーズを満たす人材に業務を依頼するには、どのような人材派遣会社を利用すればよいのでしょうか。通訳・翻訳の人材派遣会社を選ぶポイントは、以下の3つです。

  • 総合型人材派遣会社である
  • 担当者が通訳・翻訳者のスキルレベルを理解している
  • 人材派遣会社によるフォローアップ体制が整っている

それぞれについて説明します。

営業担当者が通訳・翻訳者のスキルレベルを理解している

人材派遣会社の担当者が通訳・翻訳者のスキルレベルを正確に理解しているかどうかは、派遣先企業のニーズに合った人材を派遣できるかどうかに大きく影響します。

優秀な担当者は、通訳・翻訳業務に必要なスキルを多角的に把握しています。具体的には、通訳・翻訳の方法や、派遣先企業の業務内容に求められる専門知識まで理解していることが重要です。

そのような担当者であれば、派遣先企業のニーズを的確に捉え、最適な通訳・翻訳者を紹介できます。

人材派遣会社によるフォローアップ体制が整っている

人材派遣会社の派遣社員に対するフォローアップ体制は、派遣社員のモチベーションやはたらきやすさに影響します。

人材派遣会社を選ぶ際には、以下のようなフォローアップ体制が整っているか確認しましょう。

  • 定期的な面談実施で派遣社員の状況や要望を丁寧に聞いている
  • 派遣先である派遣先企業に適切な紹介や報告をしている
  • キャリアプランをサポートするための教育制度が整っている
  • トラブル発生時に迅速に対応する体制がある

このような人材派遣会社は、派遣社員の定着率や稼働率が高い傾向にあります。

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通訳の人材派遣の活用事例

情報通信業界の開発部門における、人材派遣会社の活用事例を紹介します。

導入前の課題

ある派遣先企業で、社運をかけた一大プロジェクトを始動させていました。海外の提携企業や顧客との重要な会議が頻繁に発生し、技術的な内容を正確に伝えるための高度な通訳が不可欠でした。

しかし、社内には専門用語を理解し、同時通訳とアシスタント業務を並行してこなせる人材がいませんでした。プロジェクトの成功には円滑で正確なコミュニケーションが不可欠であり、この企業は深刻な人材不足に直面していました。

人材派遣による解決策

人材派遣会社は、以下の条件を満たす通訳者を紹介しました。

  • 情報通信分野における専門知識
  • 全社会議、経営層会議、技術会議での経験

派遣先企業は、受け入れた通訳者が通訳業務に集中できるよう、資料作成や議事録作成などのアシスタント業務は他の事務スタッフに割り当て、リソースを最適化しました。

導入後の成果

通訳者の高いスキルにより、会議は非常にスムーズに進行しました。海外の提携先企業や顧客とのコミュニケーションも円滑になり、相互理解を深めることができました。

人材派遣という選択肢は、派遣先企業にとって理想的な解決策となりました。専門性の高い人材を必要なときに必要な期間だけ活用することで、人材不足を解消し、プロジェクトの成功をつかむことができたのです。

通訳・翻訳の人材派遣を活用してグローバルビジネスを加速させよう

グローバル化が加速する現代において、通訳・翻訳業務はますます重要になっています。通訳・翻訳業務に人材派遣を活用することは、企業が必要なタイミングで必要な人材を受け入れられる有効な選択肢の一つです。

人材派遣会社を活用する際は、登録スタッフ数やフォローアップ体制などを比較し、自社のニーズに合った会社を選びましょう。

パーソルテンプスタッフでは、以下のような通訳・翻訳コーディネート業務に対応しています。

通訳(役員室付・全部門対応・部門付き・個人付き・社内外会議各種・イベント・アテンドなど各種)/ 翻訳(ビジネス文書・マニュアル類・技術文書・法務文書・一般文書など各種) / 翻訳チェック業務 など

対応言語は英語・中国語・韓国語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・ポルトガル語・スペイン語・ロシア語など多岐にわたります。

さらに、外国人人材の派遣および人材紹介サービスも展開しており、企業の通訳・翻訳業務だけでなく、製品のネイティブチェックやローカライズ対応、広報・マーケティング業務など、さまざまなニーズに対応可能です。

また、外国人人材の就業に際しては、ビザ取得やコンプライアンス遵守に関するサポートを提供し、企業の人材戦略を包括的に支援しています。

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