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企業の成長フェーズに合わせた提案力 「信用」が「信頼」に変わりました

株式会社スリーダムアライアンス

活用前
セパレータ量産開発に必要となる技術と業務への適性の見極めが難しく、採用が進まない
自社製品の量産化への移行に苦慮していた
活用後
量産化にあたり人の作業が必要な場面で人材派遣を活用
業務の推進はもちろんのこと、スタッフの多彩な経験が自社の組織へ還元され好循環を生む

目次

01企業紹介・事業紹介

株式会社スリーダムアライアンスは、高性能リチウムイオン電池などの次世代電池技術の研究・量産開発を行っています。また、エネルギーや動力源に関する要素技術として、セパレータ・バッテリー・モータ・燃料電池の開発、100%電動化社会を実現するためのアプリケーション開発などを行っています。同社はリチウムイオン二次電池の研究開発分野で著名な東京都立大学の金村教授が最高技術責任者(CTO)を務める大学発ベンチャーで、特に先端素材を活用した独自の特許技術を用いたセパレータをコア技術とし、既存リチウムイオン二次電池の高性能化や、次世代電池の実現に向けた研究開発に取り組んでいます。
今回は、パーソルテンプスタッフの人材派遣サービスをご利用いただいている、プロダクト本部セパレータ量産開発グループのゼネラルマネージャー吉田憲博様に、人材派遣サービス活用の背景や活用の効果についてお話を伺いました。

02人材派遣サービス活用の背景

自社での採用活動では、求める技術と適性の見極めが難しかった

私が現在管掌しているのは、セパレータの量産開発をしている4つのチームです。全体で36名の部門ですが、正社員のほかに11名の派遣スタッフがいて、ご活躍いただいています。人材派遣を利用したきっかけは、事業が「開発」から「量産」フェーズに入ったことです。当初は、社員としての採用も検討し進めていましたが、求める技術と適性の見極めが難しく、思うように採用が進みませんでした。また事業の展開スピードを鑑みても、自社事業に関する知識をインプットし、仕事を任せられるようになるまでには時間がかかってしまう。そういった背景から、多くの人材が登録されている人材派遣会社にまずは相談してみることにしました。
営業担当は当時から岩瀬さんでしたが、最初にお願いしたのは「技術に精通された方」を複数名派遣してほしいということです。研究開発から量産化フェーズに入ったことで、自らが取り組んでいることを技術的にある程度理解することができ、かつ自分で考えて進められる人材でないとうまく対応できないと考えていたからです。
結果的にご紹介いただいた派遣スタッフの方々は我々が教える作業や説明などを踏まえたうえで、非常に勘所よく捉えて方向性も理解して一緒になって進めていただける方々でした。その後段階を踏むと、量産化のなかでの検査的な作業が増えるため、その方々を軸に「検査」の経験をもつような人材を新たに拡充し、技術者兼作業者として、量産にあたり人による作業を担当いただいています。

03人材派遣サービス検討時の状況

パーソルテンプスタッフの営業担当が、一番親身になって、
どういう人材を求めているのかについて傾聴してくれた

人材派遣会社にはいくつか声をかけましたが、そのなかでもパーソルテンプスタッフの岩瀬さんが親身に、どういう人材を求めているかを丁寧に確認してくれました。こちらの要望にそった人材をきちんと派遣してもらえるため、当社が求めるスキルや人物像が私と岩瀬さんのなかで合致していると実感しています。

これまでの度重なる会話を経て、今では多くを伝えなくとも、岩瀬さんがこちらの要望をくみ取って人材をマッチングしてくださるので、非常に助かっています。
実際にパーソルテンプスタッフから派遣された方は安心して業務をお任せできる方が多かったため、派遣スタッフの活用を決めたことはあらためて良かったと感じています。また、「複数名」「急ぎで」といったような相談にも迅速に応えていただける、その点も御社のサービスを活用して良かったと思っている理由の1つです。

岩瀬さんは依頼当初から、頻繁に連絡や状況報告があり、「研究熱心」「まじめな方」という印象をもちました。漠然と抽象的なイメージで人材の相談をしても、顕在化されていないニーズも含めてうまく我々から引き出してくれて、何らか必ず考えたうえでご提案いただける。もちろんそのような背景から、当初より岩瀬さんを「信用」していましたが、今ではそれが「信頼」に変わりました。ご紹介いただいた派遣スタッフ全員、非常に貢献いただいています。だからこそ、新たな人材を受け入れたいと思ったときは、まずは岩瀬さんに相談するようにしています。

04人材派遣サービス活用の決め手

即戦力となりうる自走できる人材を、できるだけすぐに活用したかった
依頼してから1~2週間でスピード感もって紹介いただけたことが何よりありがたかった

人材派遣活用の一番の決め手は、「スピード」です。「人材をご紹介いただくまでのスピード」と、「ご紹介いただいてから実際に就業開始いただくまでのスピード」の2点を重要視しています。例えば正社員採用の場合は、採用決定までに1~3ヶ月程度要することが多く、またその後も入社までの期間が長いこともあるでしょう。当社はベンチャー企業ということもあり事業展開が早いことから、求める人材に就業開始いただくまでの期間はとても重要なポイントです。当社も以前はとにかく人材がいなくて困っていました。やりたいことは多種多様にありますが、工数不足で進められない。人材育成まで手が回らない。以前、自社で採用活動をしてみたものの、なかなか思うような方を採用することができないといったようなことも実際にありました。そのジレンマに陥ったときに、救いの手が現れたなという感じでした。人材派遣という方法があったのかと。

とにかく「早い」。人材をご紹介いただいて、次の月にはすぐに就業していただける。実際、1~2週間で依頼してから就業開始まで進んだこともありました。迅速に的確なスキルや経験を持っている人材を派遣いただき、結果、間違いなく我々の戦力になっており、本当に助かっています。

05就業している派遣スタッフについて

派遣スタッフとして指示を待つだけでなく、進んで声をかけてくれる前向きで協力的な人材

当社に派遣いただく人材において特長的だなと感じるのは、スキルや経験があるということは大前提ですが、人柄として前向きで誠実な方が多いという点です。派遣スタッフの業務進捗によっては、時間が余ってしまうこともでてきます。そういった際に、時間が余ってしまった分、そのまま時間をやり過ごすといった方はほとんど見受けられません。 「時間が余ったので、これもやります。やらせてください。」と申し出てくれる方が多いです。派遣スタッフとして受け身の姿勢ではなく、自分たちも一緒になってチームとして仕事を進めようと、良くしていこうと考えてくれる意識がある方ばかりなので、自然と仕事も安心してお任せできるようになっています。私だけでなく、他のマネージャーやリーダーなどからも、派遣スタッフの方に常に仕事を依頼しやすいという声があがっています。事細かに決めて指示をしているというわけではないですが、自ら進んで一緒になって進めてくれる。これがパーソルテンプスタッフの派遣スタッフの方々の強みだと思っています。我々のやっている事業に対して興味を持ち、一緒に盛り上げていきたいと思ってくれている。派遣スタッフという立場に関係なく、スリーダムアライアンスの一員として考えてもらえる。そうすると我々も仕事を任せやすい。「まだできることがあるので、仕事を振ってください」と自ら言ってくれることで、我々も「もっと仕事とってきますよ」みたいな感じにもなりますし、こういったことがすごく好循環を生んでいるなと感じています。

派遣スタッフの就業にあたっては、本人が理解できるまでは単独で作業をさせないということをメンバー全員が徹底しています。特に当社は面倒見の良いメンバーが多いと思っていますが、技術者同士、交わす言葉やコミュニケーション量はそこまで多くはないかもしれない。ただ技術者同士で通じるものがあって、少ないコミュニケーションのなかでも見立てはしっかりやってくれている。理解できるところまでは一方的に指示を出すのではなく、一緒に作業する。OJTを通して、ある仕事の一部分が独力でできるようになってから、はじめて単独で作業をしてもらう。慣れてくると、やっていただきたい内容を伝えるだけで、どの方もきっちりやっていただけるように最初の導入のところを重点的にやることで、仕事の理解、その後の習熟につながっていると思います。

仕事に入っていただくうえでマニュアルは準備していますが、ただマニュアルを読んで大枠を伝えてあとはお願いする、任せるといったようなことはしていません。例えば我々の部門で対応する業務のなかには、マニュアルの記載以外にも対応しなければならないことや注意すべきことなどが多々あります。技術者として理解できている状態でないと任せられないこともあります。ただパーソルテンプスタッフではあらかじめそのような素質があるような方を見込んでマッチングしていただいていることを、実際に就業いただく派遣スタッフの方を通して感じることができていて、その点も信頼してお任せできている理由だと思っています。

06人材派遣サービス活用における効果

派遣スタッフの皆さんの経験が、我々の知見にも還元されていると感じる

人材派遣サービスの活用で得られた効果としては、さまざまな経験をもった人材を派遣していただいていることで、客観的な視点で意見をあげてもらえることがあり、我々にとってもプラスになっているということです。具体的にいうと、例えば「安全面」についてです。我々はベンチャーで、自社なりの進め方、考え方でこれまで事業を拡大してきていますが、派遣スタッフの方は、これまでに他社でさまざまな経験をされてきている。安全に対する意識という点でも、我々が安全第一ですと語っているものも、我々なりの視点での安全第一であって、私が今まで経験してきた範囲での安全第一です。他社には他社の“色”があると思っていますが、指摘してもらってはじめて、こういう点にも目配せ、気配りをする必要があるなと気づかされます。安全面において、「この点は確かに重要だから、メンバーにも周知すべき事項」「何よりも、第一優先に考えたほうがよい」というような気づきがもたらされたことは非常に大きなことだと考えています。また、派遣スタッフの方も複数名就業いただいていますので、それぞれ異なった視点で、意見をあげてくれます。派遣スタッフの方々のこれまでの経験が、我々にも還元されていると感じていて、これも人材派遣を活用することで得られた効果だと思っています。

07派遣スタッフとのコミュニケーション

当初は月に1回、派遣スタッフとの面談の場を設けて好循環

メンバーとのコミュニケーションで心がけていることは、なるべくフランクな関係性で仕事ができる環境にしたいということです。雇用形態にこだわらず、そうありたいと思っています。だからこそ、派遣スタッフの方から、前出の「安全面」に対しての意見をあげてもらうことができ、自社に活かすことができている。メンバー誰でも意見や考えを躊躇なく言える環境であるべきだと考えています。
半年くらい前までは「毎月1回20分前後」必ず面談の場を持つようにしていました。直接の声をあげてもらいやすくしたいという想いから、場を作ってコミュニケーションをとるようにしていました。自分自身がマネジメント寄りの考え方だけでなく、メンバー目線、メンバーとしての立場を分かりたい、理解したいと思っていることを伝えるために実施していました。そこでのコミュニケーションでは、多くの意見、考え、想いなどを聞くことができ、実際の作業、環境整備などに活かすこともできました。現在は、私自身も管掌するチームが増え、なかなか時間がとれず、以前と同じように一人ひとり面談をするといったようなことはできていませんが、マネージャーやリーダーに任せることで、メンバーが意見を発信しやすいような環境づくりにつながっていると思っています。私自身は直接の面談の場が設けられなくなってしまったことで、以前と比べて、メンバー一人ひとりと距離感ができてしまったかなと、寂しい思いもあります。派遣スタッフの方に限らずですが、メンバーにとって風通しのよい職場環境であるよう、私ももっとコミュニケーションをとっていきたいとあらためて感じました。閉鎖された職場環境は、決してよい方向に循環していかない。職場環境も実際の業務も、明るく節度のある職場環境が成果に直結していると思っているので、やはり指示・命令だけで仕事を進めること自体は避けたいと思っています。私自身も管掌する部門が増え、役割も変わり、立場が以前と変わったことで、自分の想いだけでは環境づくりもやりきれなくなっている。行動で伝えるだけでなく、コミュニケーションをもっと積極的にとっていく必要があるとも感じています。

08今後のビジョンについて ~パーソルテンプスタッフに期待すること~

事業成長のフェーズに合わせて、適した人材を紹介してほしい

※左:パーソルテンプスタッフ 研究開発横浜二課/岩瀬(営業担当) 右:株式会社スリーダムアライアンス/吉田様

もともと人材派遣を活用しはじめた2年前、当初からの目標でもありますが、閉塞感なく、明るく何でも言い合えるような活発な雰囲気をもつ職場にして、我々のチームの目標を実現させたいという想いがあります。これまで会社の事業成長のフェーズに合わせて派遣スタッフも増員してきましたが、新たに入ってくる派遣スタッフの方にも、安心して我々のもとで就業いただけるような環境づくりをしつつ拡大していきたい。それが結果として組織の活性化につながり、会社への貢献にもなり、我々の事業を通して、社会貢献にもつながると思っています。

パーソルテンプスタッフに期待することは、我々も事業成長のフェーズの変化にあわせて、求める人材の要件も変わるため、その変化をキャッチいただき、その時々で一番必要な人材をご紹介いただきたいということです。また、我々からご相談をしていないタイミングでも当社にスキルや経験がマッチする人材がいた場合は、ぜひご提案いただきたいとも思っています。我々のチームはもちろん、ほかの部門でも活躍の場がありますし、これまで当社のことを見てきていただいた人材派遣会社だからこそ、事業成長のフェーズに合わせてご提案いただけることもあるのではないかと期待しています。今の関係性を継続しつつ、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

09営業担当者からのコメント

あらためて吉田様をはじめ、人事の岩永様、山本様と友好な関係性を築けていたことに心から感謝したいと思っています。スリーダムアライアンス様にはじめてご提案させていただいてから、まだ2年弱ですが、早いスピードでさまざまなご支援のチャンスをいただけたことは、私自身の営業活動を振り返っても、すごく大きな出来事だと感じています。吉田様から人材のご相談をいただいた際は、私なりにこまめに電話や訪問をさせていただいて、頻繁にコミュニケーションをとらせていただいていました。その際に、吉田様はじめ皆さまがお話くださるのは、スリーダムアライアンス様の事業のビジョンや可能性、実現に向けての想いでした。そのお話を受けて、当社が人材をマッチングし、派遣スタッフが派遣先で活躍することでお役にたてていることを嬉しく感じています。企業の事業成長フェーズによって、求められる人材像は変化するものだと思っています。これからもスリーダムアライアンス様はじめ、さまざまな派遣先企業からの期待に応えられるよう、伴走しご支援のチャンスをいただければ幸いです。
(営業担当:研究開発事業本部 研究開発ソリューション事業部 研究開発横浜二課 岩瀬 司)

10スリーダムアライアンス様の最新情報がわかる!

デジタルインテリジェンスと電動化技術で
自然と共生した豊かな未来を創る

※2022年7月時点の取材にもとづき掲載しています。

取材協力

株式会社スリーダムアライアンス
プロダクト本部 セパレータ量産開発G
GM 吉田憲博 様

民生用電池製造事業者を経て株式会社スリーダム*1へ入社。
20年以上にわたり一貫してリチウムイオン二次電池の商品化を経験。国内外を問わず携帯端末用の二次電池を設計・製品化して携帯端末製品の拡販へ寄与。2021年9月に当社のキーデバイスである3DOMセパレータの開発・量産化を加速させるために生産技術とセパレータ開発を統合した部門を編成して製造本部の直下でセパレータ量産開発を担当。2022年9月よりゼネラルマネージャーとして同部門を統括。

(*1 現:株式会社スリーダムアライアンス)

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