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【採用担当者必見!】即戦力人材の見極め方とは?

公開日:2024.11.25

更新日:2025.03.13

人事ナレッジ

人材不足やはたらき方の多様化を背景に、中途採用で即戦力人材を採用したいと考える企業が増えています。優れた人材を即戦力として採用できれば、企業の成長につながるでしょう。
当記事では即戦力人材の採用について、メリットや留意点、採用を成功させるために押さえておきたいポイントなどをご紹介します。

即戦力人材とは

定義はないものの、前職で必要なスキルを身に付けており、入社直後から活躍できる人材を一般的に即戦力人材と呼びます。業界や業種の経験が豊富であることを前提とするため、即戦力人材の獲得は中途採用が主な手段です。

ポテンシャル採用とは

中途採用は採用する人材によって、即戦力採用とポテンシャル採用の2種類があります。ポテンシャル採用とは、業務のスキルよりも、応募者の人柄や素質など潜在的な能力を重視して行う採用です。今後の成長を期待し、中長期的な視点で活躍できる人材を採用するのが目的です。

企業が即戦力を求める背景とは

「即戦力採用」という言葉が一般的になるほど、即戦力を求める企業が増えています。その背景には以下の2つの理由があります。

労働人口の減少

少子高齢化が進む日本では、労働人口の減少による人材不足に悩む企業が少なくありません。必要最低限の社員で業務を行っている企業では、入社した人材に対して教育を行う余裕がない場合もあります。そのため、研修やOJTの負担が少ない即戦力人材の採用ニーズが高まっています。

転職市場の活性化

キャリアアップのために転職する考え方が広まり、転職市場が活性化していることも即戦力人材が求められるようになった背景の1つです。自社での人材育成と並行して、中途採用を通して人材を確保しようと考える企業が増えています。

即戦力人材採用のメリット

即戦力人材を採用するメリットとして、主に以下の3点が挙げられます。企業にとって即戦力人材のもたらす効果は大きいといえます。

教育コストの削減

新卒や未経験者として採用した人材と比べて、即戦力人材は教育コストを削減できることがメリットです。社会人として必要なマナーや教養に加えて、業務知識なども持っているため教育コストを大きく削減できるでしょう。

入社後、早期の活躍が期待できる

即戦力人材はあらかじめ業務に必要な知識や経験を持った状態で入社してきます。そのため最低限の研修や教育を受けるだけで、すぐに業務を始めることが可能です。入社直後から既存の社員と同等の活躍ができることも珍しくないでしょう。

あらたな知見や技術の獲得

同じ、または近い業界や業種であっても、人によって業務の進め方や経験は異なります。そのため、即戦力人材を通して、あらたな知見や技術を獲得できることもメリットです。採用した人材から得られる知識やノウハウによって、業務が改善されたり社内が活性化したりすることが期待できます。

即戦力人材採用の留意点

即戦力人材の採用はメリットがある一方で、留意すべきポイントもあります。即戦力採用を行う企業が注意したいポイントを2点ご紹介します。

採用コストが高くなる可能性がある

新卒や未経験者の採用と比較すると、即戦力人材は採用コストが高くなる傾向にあります。特に高い実力を持つ人材の採用にはヘッドハンティングや人材紹介などのサービスが必要になるためです。また、年収アップを狙って転職活動をしている人材が少なくないため魅力的な待遇を用意する必要もあります。

採用コストについては以下の記事で詳しく解説しています。
>>採用コストとは?相場や削減方法について徹底解説

ミスマッチが起きる可能性がある

入社後にミスマッチが起きる可能性にも注意が必要です。特にキャリアが長い場合、あらたな環境になじめないことがあります。採用活動では本人の価値観も確認し、自社に合うか見極めることが大切です。即戦力人材は市場価値が高いため、ミスマッチが起きるとすぐに離職してしまうリスクがあります。

即戦力人材を採用するための準備

適切な人材を即戦力として採用するためには、事前準備が重要です。即戦力採用を行う前に以下の3点を準備しましょう。

求める人材情報の明確化

まずは即戦力人材の採用活動を始める前に求める人物像を明確化しましょう。採用担当者に加えて、採用後に一緒にはたらくことになるメンバーの意見も取り入れることが大切です。経験やスキルといった業務に関することだけでなく、人柄や価値観も含めてできる限り詳細にイメージしておくと入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。

効果的な採用手法の選定

即戦力人材を採用する手法はさまざまです。求める人材や採用にかけられる時間や予算などに応じて、効果的な手法を選びましょう。より多くの人材と出会うため、人材紹介会社やヘッドハンティング会社、リファラル採用など複数の手法を活用するのがおすすめです。

即戦力人材の判断ポイント

即戦力人材に対して企業が期待していることは、入社後にできる限り早く活躍してもらうことです。すぐに活躍できる人材かを見極めるには、以下の4点をチェックするとよいでしょう。

求める経験や実績、資格があるか

即戦力人材として入社後に活躍してもらうために候補者の経験や実績、資格を確認しましょう。書類だけでは本人のスキルが分かりにくいため、面接ではプロセスやエピソードを通してスキルの高さを判断することが重要です。特に業務の専門性が高い場合は、現場の社員にも面接に同席してもらう方法もあります。

社風に合うか

十分な知識やスキルがある人材を採用できたにも関わらず、社風になじめずに早期に離職してしまう事例は少なくありません。面接では本人の人柄や価値観を把握できる質問を通して、自社の社風に合いそうかを見極める必要があります。また、採用担当者からも積極的に自社の価値観や即戦力人材に期待することなどを伝えることも、ミスマッチを防ぐことにつながります。

主体性があるか

入社後の早い段階から活躍できるかを見極めるには、主体性の有無を確認しましょう。業務に関する知識やスキルがあっても、主体性のない人材は自分で仕事を進められないため期待通りの成果を挙げられない可能性があります。特に即戦力人材として採用する場合、教育担当者をつけないのが一般的です。そのため自分で判断したり、わからないことは周囲に確認したりできる人材であることが重要です。

コミュニケーション能力が高いか

即戦力人材には業務知識や経験のほかにコミュニケーション能力が求められます。コミュニケーション能力が低い人材は社内外での人間関係の構築に苦労し、結果的に新しい環境で十分な実力を発揮できない可能性があります。書類ではわかりにくいコミュニケーション能力は、面接を通じてチェックしましょう。

即戦力人材の定着・活躍してもらうためには

採用した即戦力人材に定着・活躍してもらうためには企業側の取り組みが重要です。具体的には以下の3点を実施するとよいでしょう。

オンボーディングを実施する

オンボーディングとは、採用した人材を組織の一員として定着させ、戦力になるまでの一連のプロセスを指します。即戦力人材の場合、業務内容に関する研修や教育は最低限で済むことが多いでしょう。一方で、ミスマッチによる離職を防ぐため、人間関係や企業文化に関わるフォローは丁寧に行う必要があります。オンボーディングは、入社前・入社直後・入社後の3つのタイミングに合わせて取り組むとよいでしょう。

【オンボーディングの具体例】

■入社前

  • 社員との交流
  • 社内見学
  • 社内報の配布

■入社直後

  • 仕事の進め方の説明
  • 現場研修
  • 歓迎会の開催

■入社後

  • 定期的な1on1
  • 社内メンター制度の導入

はたらきやすい環境づくり

新卒や未経験者と異なり、即戦力人材はこれまでのキャリアを通じて作られた価値観を持っていることが予想されます。さまざまな価値観を持った人材を定着させ、活躍してもらうためには、柔軟ではたらきやすい環境を構築することが必要です。以下の取り組みを参考にしましょう。

【はたらきやすい環境づくりの具体例】

  • ノー残業デー
  • リモートワークやフレックス制度
  • 副業制度
  • 執務環境の見直し

組織風土を理解するための体制構築

期待通りに即戦力人材に活躍してもらうには企業独自の文化や価値観の理解が必要です。組織風土の理解が十分でない場合、前職との違いに戸惑い、実力を発揮できないおそれがあります。オンボーディングを通じて即戦力人材へ自社の価値観を伝えることに加えて、現場の既存社員からもはたらきかけを行う体制を構築しましょう。

即戦力を採用して、企業成長につなげる

即戦力人材とは、前職を通じて業務知識やスキルを持っているため入社後に早い段階で活躍が期待できる人材のことです。即戦力人材の採用には、教育コストの削減や社内へあらたな知見を取り入れられるといったメリットがあります。外部から優秀な人材を採用し、企業の成長につなげましょう。

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