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成功報酬型の人材紹介とは?手数料の相場やメリット、失敗しない活用法を解説

公開日:2026.01.30

人事ナレッジ

採用にかかる費用を抑えたい企業にとって、成功報酬型の人材紹介は有力な選択肢です。入社が決まったときにのみ費用が発生するため、募集や選考を進めながら容易にコストの見通しを図ることができます。

この記事では、成功報酬型の課金形態や仕組み、紹介手数料の相場や算出方法、理論年収の考え方、退職時の返金規定の基本について分かりやすく解説します。併せて、成功報酬型の人材紹介の活用のメリットと注意点を整理し、効率よく自社に合った人材を確保するポイントもまとめています。

成功報酬型の人材紹介とは?課金形態や仕組みについて

成功報酬型の人材紹介とは、候補者の入社が決定したタイミングで紹介手数料が発生する料金体系のサービスです。採用が実際に成功したときにのみ費用が発生するため、採用活動における無駄なコストを抑えやすい点が特徴です。

この課金形態は採用型課金と呼ばれ、費用対効果を明確にしやすいメリットがあります。

なお、人材紹介サービスには、成功報酬型の他にもリテイナー型や求人広告掲載型といった課金形態があります。リテイナー型は、採用の成否に関係なく契約時に着手金(リテイナーフィー)を支払うモデルで、主に経営層や専門職などの採用で用いられます。一方、求人広告掲載型は、求人を掲載する時点で費用が発生するモデルであり、採用成果に関係なく掲載料が発生します。

成功報酬型人材紹介の手数料の相場

成功報酬型の人材紹介を利用する際に気になるのが、どの程度の手数料が発生するのかです。紹介会社によって料率や算出方法は異なりますが、一般的な相場を把握しておけば、採用コストの見通しも立てやすくなるでしょう。

ここでは、手数料の相場を把握するための計算方法や、基準となる理論年収、さらに採用後の返金規定を解説します。

紹介手数料の算出方法

人材紹介サービスの手数料は、厚生労働省が定める届出制手数料に基づいて設定されます。これは、あらかじめ厚生労働大臣に届け出た手数料表の範囲内で徴収できるという制度です。

料率は人材紹介会社ごとに異なりますが、一般的には、採用した人材の初年度の理論年収(想定年収)に一定の手数料率をかけて算出します。計算式は以下の通りです。

紹介手数料=理論年収×手数料率

例えば、年収500万円の人材を採用した場合、手数料率が35%であれば、紹介手数料は175万円となります。紹介手数料率はおおむね30%〜40%の範囲で設定されることが多く、平均的には35%前後が相場です。

理論年収とは?

理論年収とは、採用する人材が入社後1年間で受け取ると想定される年収見込み額のことです。実際の支給実績ではなく、あくまで採用時点での給与条件をもとに算出されます。

理論年収は以下の要素を合計して算出します。

  • 月給×12ヶ月分+想定される賞与(ボーナス)
  • 各種固定手当(役職手当、住宅手当、固定残業代など)

計算式は次の通りです。

理論年収=(毎月の固定給×12ヶ月)+想定賞与+各種固定手当

この理論年収に手数料率をかけることで紹介手数料が求められます。例えば、手数料率が35%の場合は以下の通りです。

理論年収 紹介手数料(税抜)
400万円 140万円
500万円 175万円
600万円 210万円
700万円 245万円
800万円 280万円
900万円 315万円
1,000万円 350万円

手数料が一部返金される返金規定について

人材紹介サービスの多くには、採用した人材が早期退職した場合に紹介手数料の一部が返金される規定が設けられています。採用から短期間で離職が発生した際に企業側のリスクを軽減するための仕組みです。

入社後1ヶ月未満で退職した場合は80%、3ヶ月以内で50%といった形で、退職時期に応じて一定割合が返金されます。返金率や期間は紹介会社ごとに異なり、返金対象は主に自己都合退職の場合です。

なお、返金規定の適用には一定の条件がある場合が多く、退職理由が企業都合や契約内容の変更による場合は対象外となるケースもあります。

返金については、契約時に細かな規定を確認しておくことでトラブルを未然に防げるでしょう。

成功報酬型の人材紹介を活用するメリット

続いて、成功報酬型の人材紹介を利用する主なメリットについて解説します。

あらかじめ採用コストの計画を立てることができる

成功報酬型の人材紹介では、候補者が入社してはじめて手数料が発生します。そのため、採用が決定するまでは費用が一切かからず、無駄な支出を防げます。

また、採用が成立した際の費用を事前に把握できるため、採用担当者は年間の採用予算を立てやすくなります。さらに、成果に応じた支払いであることから、費用対効果を明確にしやすいのも大きなメリットです。

結果として、採用活動の進捗に応じた柔軟なコスト管理が可能となり、経営計画や人件費の見通しも立てやすくなるでしょう。

採用工数を削減できる

人材紹介会社を利用すると、本来は採用担当者が行うべき書類選考や面接日程の調整といった煩雑な業務を大幅に削減できます。紹介会社が候補者のスキルや経験を事前に確認し、条件に合った人材のみを紹介してくれるため、効率的に選考を進められます。

また、応募者とのやり取りや面接スケジュールの調整、内定連絡などの事務的な対応も人材紹介会社が代行するケースが多く、採用担当者は面接や最終判断といった重要な業務に専念できます。

効率的に採用活動ができる

成功報酬型の人材紹介を利用すると、非公開求人として採用活動を進めることも可能です。求人情報を一般に公開せず、人材紹介会社を通じて候補者を探せるため、競合他社に採用計画や募集内容を知られずに進められます。

また、人材紹介会社はあらかじめ登録されている多くの人材データベースから条件に合う候補者を選定して紹介するため、自社で求人を公開して応募を待つよりも効率的に採用活動を進められます。そのため、重要なポジションや専門性の高い職種でもスピーディーに適任者を見つけやすいのが特徴です。

急な人員補充にも対応してもらえる

突発的な退職や新規プロジェクトの立ち上げなど、早急に人員を確保しなければならない場面でも、成功報酬型の人材紹介は有効です。

人材紹介会社には多くの人材が登録しているため、条件に合った候補者を迅速に選定し紹介してもらえます。そのため、短期間で採用が決まる可能性も高くなります。自社で一から募集をかけて応募を待つ場合と比べて、採用までの期間を大幅に短縮できるでしょう。

即戦力となる経験者や専門スキルを持つ人材をスピーディーに採用したい企業にとって、成功報酬型の人材紹介は特に心強い選択肢となります。

成功報酬型の人材紹介を活用する際の注意点

成功報酬型の人材紹介ではコストを抑えながら効率的に採用活動を進められる一方、いくつか注意すべき点もあります。3つの注意点をご紹介します。

採用成功時のコストが高くなる場合がある

成功報酬型の人材紹介は採用が成立したときにのみ費用が発生しますが、紹介手数料は年収の30%〜40%程度発生するため、求人広告など他の方法よりも1人あたりの採用コストが高くなる場合があります。

また、採用する職種の年収が高いほど、比例して手数料も高額になる点にも注意が必要です。例えば、年収800万円の人材を採用した場合、手数料率が35%であれば280万円の費用が発生します。

成功報酬型を利用する際は、採用人数や職種の年収水準を踏まえた上で、他の採用方法とのコストバランスを検討することが大切です。

採用ノウハウが蓄積されない

人材紹介会社に採用業務を任せると、応募者への合否連絡や日程調整といった事務作業の手間を大きく減らせます。しかし、採用フローの運用経験や応募者対応のノウハウが社内に蓄積されにくい側面があります。

長期的に自社の採用力を高めていきたいのであれば、紹介会社に任せきりにせず、選考過程や候補者対応のポイントを共有してもらいながら、社内にも知見を残すような工夫が求められます。

大量採用には不向き

成功報酬型の人材紹介では企業が求める条件に合った人材を厳選して紹介するため、短期間で多くの人材を採用する大量採用には向いていません。

紹介会社は、一人ひとりの経歴やスキル、希望条件をもとにマッチングを行うため、紹介可能な人数には限りがあります。新規店舗のオープンやシーズンスタッフなど、多数の人材を一度に確保したいケースでは、求人広告や採用イベントなど他の採用方法を活用するほうが効率的です。

成功報酬型の人材紹介で自社に合った人材を確保しよう

成功報酬型の人材紹介は採用が決定したときにのみ費用が発生するため、コストを抑えつつ効率的に人材を採用でき、採用工数の削減やスピーディーな人員確保が期待できます。一方、採用単価が高くなる傾向にあることや、社内にノウハウが蓄積されにくいことには注意が必要です。

成功報酬型の人材紹介の導入を検討する際は、採用人数や職種の特性、求めるスキルレベルを踏まえた上で、紹介会社のサービス内容や返金規定を比較することが大切です。自社の採用計画に合った活用方法に迷った際は、ぜひお気軽にパーソルテンプスタッフにご相談ください。

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監修者

HRナレッジライン編集部

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