不動産業界

不動産業界は、私たちの生活や経済活動を支える資産である不動産、社会インフラを取り扱っています。ニーズは安定的にあり、AIを用いたサービスなどの広がりでIT人材が必要となったり、インバウンド需要の拡大による英語人材を求められたりなど、求人の幅も広がっています。
更新日:2025.8.28
不動産業界に多い職種
一般事務
営業事務
経理・財務
不動産業界とは
不動産業界とは、個人住宅からマンション、ビル、商業施設、オフィスなどさまざまな種類の土地や建物にかかわる開発、売買・賃貸、管理などを行う業界です。規模が大きく長期的な企画が多いこともあり、建設、メーカー、金融など他の業界とも密接に関連しています。
ビジネスモデルは主に以下に分類され、近年ではAIなどを活用したビジネスモデルも主流になってきています。
主なビジネスモデル
開発 | 土地を購入し、あらたな建物の企画・設計・建築をして、完成したものを販売または賃貸することで収益を得ます。 |
---|---|
仲介 | 不動産の売主と買主、貸主と借主の間に入り、物件情報を提供した仲介手数料で収益を得ます。 |
管理 | 賃貸物件を維持管理し、入居者対応や運営を行うことで賃料・管理手数料を得ます。 |
投資 | 不動産を購入し、賃料収入や売却益を得て長期的な資産運用を行います。 |
コンサルティング | 不動産に関する市場分析、投資戦略、資産管理などを行い、専門的なアドバイスやサービスを提供します。 |
テクノロジー | AIやオンラインプラットフォーム、ビッグデータなど、テクノロジーを活用して、不動産取引や管理を行います。不動産業界の効率化や革新を図ります。 |
不動産業界の職種を知る
不動産業界には、営業事務や経理・財務の仕事が多く、数字や契約書を取り扱うことが多いです。また、一般事務の仕事が半数を越えていますが、それ以外にも物件管理のため外出する仕事や、居住者からのお問い合わせに一次対応をする電話の仕事など職種は多岐にわたります。

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不動産業界が人気の理由・魅力
さまざまなスキルを活かせる・身に付けられる
不動産開発からテクノロジーを活用した不動産管理まで、幅広いビジネスモデルがあるため、活かせる経験やスキルもさまざまです。未経験からはじめられる仕事もあり、これから不動産の知識を身に付けたい方からも人気があります。
ニーズが景気に左右されず、安心してはたらける
不動産業界は、景気がよいときは投資や開発が活発になり、悪いときは売却や住み替えが活発になるなど、ニーズが景気に左右されないため、安心してはたらくことができます。
生活の基盤にかかわることで、社会貢献を実感できる
私たちの生活の基盤となる住まいやオフィス、商業施設などの建設や企画、売買にかかわるため、自分の仕事が身近で人々の生活を支えていることや社会貢献を実感できます。

不動産業界はこんな方におすすめ
コミュニケーションが好きな方
不動産業界では、売主や買主、建設会社やメーカーなど、さまざまな外部の方と接することが多いため、コミュニケーションを取ることが好きな方におすすめです。また、契約書の説明や営業担当への取り次ぎなど、相手に分かりやすく伝える必要があるので、説明することが得意な方にも向いています。
正確に情報や数字を扱える方
契約書や重要事項説明書の作成・管理、賃料の管理など、法的な書類や大きな金額を取り扱うため、正確性が求められる業務が多くあります。そのため、慎重かつ丁寧に業務を進められる方に向いています。
不動産に興味がある・知識を身に付けたい方
不動産業界では、不動産に関する専門性の高い知識を持つ方が多く活躍しています。専門用語や法改正の対応などは、知識がなくても勉強会や業務を通じて周りの方から教えてもらえるため、不動産への興味があれば、自然と身に付く環境が整っています。

不動産業界の仕事例
業務 | 業務内容 |
---|---|
一般事務 | 管理物件の運営書類・定期点検などのメンテナンス報告書の作成・まとめ、請求書作成・管理、テナント・オーナー対応、入退去時の手続き、電話・来客対応 |
不動産事務 | 契約書など不動産関連書類の作成、住宅ローンに関する審査サポート・不備確認、各種案内書類の作成・送付、顧客情報システムの入力、電話・来客対応 |
経理 | 貸借対照表の確認、支払システムへの入力、決算資料の確認、社内外のお問い合わせ対応 |
テレマーケティング | 賃貸の退去受付、対応履歴のシステム入力、入居後のお問い合わせ対応、業者の手配 |
営業 | 仲介業者への物件紹介、物件のお問い合わせ対応、物件やエリアの調査・現地確認での写真撮影、資料作成 |
職種の幅が広く、未経験からでも挑戦できる仕事も豊富にあります。今後ありたいキャリアに向かって多彩なキャリアパスを選ぶことができます。
不動産業界の未経験OKな仕事例
一般事務
賃貸解約の申し込み受付、提携業者への依頼、進捗管理システムへの入力、電話対応
経理
仕訳伝票の入力、請求・支払にかかわるデータの処理、請求書の発行・発送、振込対応
営業事務
請求書の発行、契約書の製本、郵便物仕分け・管理、電話対応
不動産業界ではたらくスタッフの声
雇用形態関係なく、社内でのコミュニケーションがとても活発です。営業の方をサポートしながら、同じ方向を向いてワンチームとなって仕事ができる環境です。
(営業事務職の方)
街中で自分がかかわったことのある建物を見つけると、家族や友人にも伝えています。自分の仕事が形となって見えるのでやりがいを感じられます。
(一般事務職の方)
はじめての業界でしたが、仕事を通じて専門用語や知識を身に付けていくにつれ、不動産についてもっと知りたくなりました。今では資格取得のための勉強もはじめています。
(不動産事務職の方)
不動産業界のこれから
- インバウンド需要の拡大・海外進出
- リノベーション需要の増加
- DXの推進による生産性向上
インバウンド需要の拡大・海外進出
訪日外国人によるインバウンド需要が拡大しているため、商業施設やホテルなどの需要も回復しています。さらに、海外投資家が日本の不動産に投資する“インバウンド投資”については、今後も拡大することが予想されています。また、日本の不動産企業が、海外都市の開発や海外物件の賃貸・売買の仲介を行うことも増えてきています。
リノベーション需要の増加
日本国内における住宅数は少子高齢化などの影響もあり、充足傾向にありますが、国土交通省が発表した『令和6年度 住宅経済関連データ』によると、リノベーション市場は拡大傾向です。新築マンションを扱っていた不動産会社も続々とリノベーションやリフォームを行うようになり、物件を改築・改装することで価値を向上させているケースが増えています。
DXの推進による生産性向上
不動産業界では業務効率化のため、IT技術を活用したサービスやシステムの導入を進めている企業が多くあります。膨大な量の紙の契約書をデジタル化することにおいては、人的ミスの削減にもつながっています。またVRやARでの内見では、顧客の利便性向上にもつながっており、今後さらなる活用が期待されます。
このように不動産業界では、インバウンドやリノベーション需要の拡大から、あらたなビジネスの機会も増加しており、市場は成長し続けています。そのため英語を使用できる人材や、DXの推進に伴うIT人材など、今後人材の需要もさらに広がっていく見込みです。