化粧品業界

私たちの日常生活に欠かせない製品をつくる、化粧品業界。最新トレンドに触れられ、はたらきやすい職場環境が整っている企業が多く、人気の業界です。事務職に加えて専門知識を活かせる職種が多く、海外に進出する企業も増えており、語学を活かせる仕事も人気があります。
更新日:2025.1.31
化粧品業界とは
化粧品業界は、美容や健康を総合的にサポートする製品を開発、製造、販売する業界です。この業界では、スキンケアやメイクアップ、ヘアケア、ボディケアなど多岐に渡った製品が取り扱われており、消費者の生活を多方面から豊かにしています。高品質な製品は、メーカーの専門技術と研究開発に基づいて作られており、最近では環境に配慮した製品の開発も進んでいます。また、IT企業や食品企業など異業種からの参入も増加傾向にあり、それぞれの持つ強みや技術によるあらたな価値提供が、化粧品市場の多様性と成長を促進しています。
化粧品業界の職種を知る
化粧品業界には、一般事務の他にも研究開発や販売、テレマーケティングなど多岐にわたる職種があります。営業事務や人事・総務・経理など、業界未経験でも活躍できる職種もありますが、研究開発や販売、CADなど、専門性を活かせる職種も豊富です。

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化粧品業界が人気の理由・魅力
最新トレンドを知れて、やりがいを感じられる
老若男女問わず美容に対する意識が高まっている今、多くの方が憧れる人気の業界です。流行やトレンドをいち早くキャッチすることができたり、自分がかかわった商品が実際の店頭に並ぶ様子を見ると、やりがいや達成感にもつながります。
海外にかかわる仕事など幅広い職種がある
OA操作やコミュニケーション力などの基本的なスキルを向上させる一般事務や営業事務の職種から、製品の成分を分析をする専門スキルが必要な研究開発まで、さまざまな職種で活躍の場が広がっています。さらに、近年では多くの化粧品メーカーがグローバル展開に力を入れているため、海外との取り引きに携わる仕事が増えており、英語を使用する秘書や、海外マーケティングのアシスタントも人気があります。
はたらきやすい職場環境
男女問わず活躍できる業界で、ヘアスタイルやメイク、服装が自由な企業もあり、自分らしくはたらける魅力的な業界です。また、フリーアドレスデスクや、食堂・休憩スペースなどの就業環境が整っている企業が多くあります。

化粧品業界はこんな方におすすめ
美容が好きな方
美容に対する関心が高い方におすすめです。また、日常業務の中で最新のトレンドや新商品の情報を耳にする機会もあるため、自分自身の美意識も自然と磨かれていく方が多いようです。美容は好きだけれど、知識に自信がない方でも、はたらく環境そのものが自然と学びの場となるため、はたらきながら知識を身に付けられます。
専門性スキルを活かしたい方
化粧品業界は、今まで培ってきたスキルを活かして、さらに活躍できる多くの場があります。具体的には、商品のマーケティングで使うデータ分析や、研究開発などの理系スキル、さらには貿易事務で活かせる語学力など、スキルを持っている方の活躍できるフィールドが広がっています。
生活に近い身近な仕事に興味がある方
化粧品業界が取り扱う商品は、生活になくてはならないものです。そのため、自分が携わった製品が誰かの生活に役立っていることが実感できる仕事が多くあります。「自分たちがつくる化粧品によって、笑顔や幸せになって欲しい」などの想いがある方には、ぜひおすすめしたい業界です。

化粧品業界の仕事例
業務 | 業務内容 |
---|---|
一般事務 | 顧客や成分情報などのデータ入力、資料作成、メール対応、関連部署へのデータ配信 |
営業事務 | 商品ブランドに分かれて受注・発注の処理、製品サンプルの管理や送付など営業のサポート |
マーケティング | 顧客調査、市場分析、調査会社との連携 |
企画 | プロモーションの企画、新商品の企画 |
研究開発 | 新製品の開発、成分の調査、安全性テスト、既存商品の改良やアップデート |
販売・接客 | 店舗での販売、カウンセリング、商品説明、アドバイス、アフターフォロー |
コールセンター | 顧客からのお問い合わせ対応やオンラインショッピングのサポート |
物流 | 製品の入出荷管理、配送手配、倉庫管理 |
職種の幅が広く、未経験からでも挑戦できる仕事も豊富にあります。自分の得意分野に合わせて多彩なキャリアパスを選ぶことができます。
化粧品業界の未経験OKな仕事例
一般事務
データ入力、売上集計、表示ルールに則った商品表示の原稿作成
海外営業事務
海外現地法人・工場・社内関連部署とのやり取り、出荷データの取りまとめ、宅急便対応
品質管理・検査
包材の品質検査(外観や表示)、チェックリストなど書類作成、データ入力
化粧品業界ではたらくスタッフの声
前職で培ってきた語学を活かしてはたらけているので、今の環境にすごく満足しています。
(貿易事務の方)
ブランドごとの結束力が高く、協力したり助け合えたりする仲間がいて心強いです。
(一般事務職の方)
もともとコスメが大好きで、好きなもののそばで仕事をしてみたかった夢が叶ってとてもやりがいを感じています。
(営業事務職の方)
化粧品業界のこれから
- 海外市場への進出
- デジタル技術の加速
- 環境に配慮したSDGsの取り組み強化
海外市場への進出
少子高齢化により人口減少が続く日本では、今後化粧品市場の縮小が懸念されています。あらたなビジネスチャンスを見つけるため、多くの企業が経済成長の著しいアジア圏を中心に、海外市場へ進出しています。海外市場拡大のためには、地域ごとの文化や嗜好に合わせた製品の開発や、SNSを活用したグローバルマーケティング、それを販売するオンライン販売の活用などが重要となるため、今後もグローバル化に対応できる人材の需要も増えていくと予想されています。
デジタル技術の加速
近年の非接触の需要から、デジタル技術を駆使した販売戦略が進んでいます。これまで対面が主流だった接客もオンラインカウンセリングが増加し、商品の提案にAIを使った肌診断を取り入れるなど、あたらしい体験が普及しています。
環境に配慮したSDGsの取り組み強化
欧州では化粧品に対して環境規制がされているように、日本だけではなく世界全体でSDGsの取り組みが広がっています。環境に優しい素材を使った製品や、詰め替え・付け替えができる容器やパッケージなどエコな商品の開発が盛んに進んでおり、環境配慮をするための自社基準を設けている企業も増えています。
このように化粧品業界は国内の市場縮小の懸念を背景に、多くの企業が海外市場への展開やデジタル技術の導入に注力しており、業界全体として活力が高まっています。また、SDGsへの取り組みも活発で、エコでクリーンな商品の開発は日本の経済成長を加速させる一役も担っていることから、注目されています。