ここから本文です
仕事とキャリアのプチまなび:キレイな日本語・正しい言葉遣い
キレイな日本語を話せる人は、とてもステキな印象を与えます。
しかし、実際に"尊敬語・謙譲語・丁寧語"を使いこなすのは、なかなかム難しいもの・・・。 オフィスで恥をかいてしまった経験がある人もいるのではないでしょうか。そうなる前に、しっかりと正しい日本語をマスターしましょう!
まずは敬語の意味を見直してみましょう!
分かっているようで、実はなかなか難しい敬語を再確認!敬語とは、相手に対する「敬意を表す」ための言葉です。
敬語は3種類
敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があります。
敬語
(相手が●●する)相手や相手の行動に敬意を示す言葉。
謙譲語
(私が●●する) 相手を高めるため、自分の行動をへりくだる言葉。
丁寧語
相手に敬意をはらうための上品で丁寧な言葉。 語尾に「です」や「ます」などを付けるのも丁寧語です。
例) "来る"を例にとってみましょう。
Q1.「尊敬語」「謙譲語」頭の体操!下記から選択してみましょう。
A:おる B:いたす C:ご覧になる D:なさる E:召し上がる F:まいる G:おっしゃる
「尊敬語」 | 「謙譲語」 | |
---|---|---|
いる | いらっしゃる | 1 |
する | 2 | 3 |
言う | 4 | 申す |
行く | いらっしゃる | 5 |
食べる | 6 | いただく |
見る | 7 | 拝見する |
A1.
1:A 2:D 3:B 4:G 5:F 6:E 7:C
つまり!3つの敬語の違いは『どこに敬意を置くか』ということです。それさえしっかり身に付ければ、恐いものなし。
つぎは「お」と「ご」の使い分け!
「お」と「ご」の使い分けには基本的なルールがあります。
キーになるのは音と訓!
「お」・・・訓読みの和語
ひらがなが入った言葉 → お好み、お使い、お忙しい、お疲れさま・・・など
「ご」・・・音読みの漢語
漢字の熟語になっている言葉 → ご了承、ご返信、ご活躍、ご苦労、ご厚意・・・など
Q2.次の言葉を「お」と「ご」または 何も付けないグループに分けましょう。例外にも注意してください。
「お」の場合・・・A 「ご」の場合・・・B 何も付けない場合・・・C
1 確認 | 2 力 | ||
3 気付き | 4 丁寧 | ||
5 コーヒー | 6 気遣い | ||
7 電話 | 8 伝言 | ||
9 ケーキ | 10 案内 |
A2.
1:B 2:A 3:A 4:B 5:C 6:A 7:A 8:B 9:C 10:B
これもカンタン!ひらがなが付くか、漢字で表記されるかの違いで分けられる ことがほとんど。ただし例外もあるので注意!(食事、ゆっくり、帽子など)外来語(スーツ、ビールなど)や動物(猫、犬など)などの言葉にも「お」や「ご」は付けないのが決まりです。(「おビール」などは正しくありません)
思わず言ってしまいそう・・・こんな言葉の間違い
苦手な得意先との打ち合わせ。課長にも同席してもらいたいと思ったA子さん
「課長も、ご出席ください!」 ×
正しくは⇒ 「ご出席いただけませんでしょうか」
依頼する場合は問いかけの形にしましょう。
大きな仕事を任されて、謙遜したあいさつをしようと思ったB子さん
「私には役不足ですが・・・」 ×
正しくは⇒ 「私では力不足ですが・・・」
役不足は、「本人の能力に対して、役目が軽過ぎる。もっといい役がほしい」という意味になります。
はじめて取組む仕事を前に、先輩からねぎらいの言葉をかけられたC子さん
「あとで後悔しないように、がんばります」 ×
正しくは⇒ 「後悔しないように、がんばります」
後悔は、「後で悔やむ」の意。「あと」が二回くり返された言い方になってしまいます。
テンプの心得
丁寧で礼儀正しい言葉遣いを心がけましょう。
特に否定語は使い方によっては悪い印象を与えかねません。会話において否定する場合は、必ず代案を出すようにしましょう。
ここからカテゴリ内の共通メニューです