派遣と正社員の違いとは?それぞれのはたらき方を分かりやすく解説|派遣の求人検索・人材派遣会社はテンプスタッフ

派遣と正社員の違いとは?それぞれのはたらき方を分かりやすく解説

2025.09.05更新

派遣社員としてはたらいている人の中には、正社員とのはたらき方や待遇の違いが気になる人もいるのではないでしょうか。

ここでは、派遣社員と正社員のはたらき方の違いや、どちらが自分に合っているのか、派遣社員から正社員になる方法などについて詳しく解説します。

派遣社員と正社員のはたらき方の違い

派遣社員と正社員では、はたらき方や裁量の幅などが異なります。まずは、派遣社員と正社員のはたらき方の違いとして3つのポイントをご紹介します。

雇用主の違い

派遣社員と正社員の大きな違いの一つが、雇用主です。派遣社員は派遣先ではなく派遣元である派遣会社と雇用契約を交わします。そのため、雇用主は派遣社員が実際にはたらく職場とは異なります。

派遣社員が派遣元企業と雇用契約を結び、派遣先企業ではたらく関係を示す図

一方、正社員は実際にはたらく企業と直接雇用契約を結ぶため、就業先と雇用主が同じです。

契約期間の有無

一つの就業先ではたらける期間も、派遣社員と正社員では違いがあります。

派遣社員は派遣先の企業ではたらける期間が決まっており、契約期間は1ヶ月や3ヶ月などです。継続してはたらく場合は、契約の更新が必要です。また、同一組織への派遣は最長3年と決められています。

派遣法とは?3年ルールを知っておこう

一方、正社員は雇用期間に制限がなく、企業が定める定年まで継続してはたらくことが可能です。

業務範囲や裁量の幅

派遣社員は基本的に派遣元と派遣先が契約した範囲の業務を行うため、業務範囲や裁量が限定される可能性があります。中には裁量を持って任される専門性の高い仕事もありますが、サポート業務である場合が多いです。   

派遣社員と正社員を給与・はたらき方・雇用・キャリア形成の面から比較

派遣社員と正社員の待遇やはたらき方を比較すると、以下のような違いがあります。

派遣社員 正社員
給与
  • 時給制が一般的
  • 月給制が一般的
はたらく日数や時間
  • 週3日~などの勤務もある
  • 短時間勤務も選択できる
  • 週5日の勤務が基本
  • 基本はフルタイム出勤
雇用の安定性
  • 雇用期間の定めがある
  • 一つの組織に最長3年
  • 雇用期間の定めがない
  • 継続して定年まではたらける
キャリア形成
  • さまざまな企業への派遣を経て経験を積める
  • 明確な業務範囲でスキルや専門性を高められる
  • 業務の裁量が大きい
  • 1つの会社で長くはたらきキャリアアップできる
  • 社内での昇進を目指せる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

給与

派遣社員と正社員では、給与体系にも違いがあります。

派遣社員の給与は時給制が多く、金額は派遣先や仕事内容によって異なります。時給制の場合の月給の計算式は、以下の通りです。

時給×1日の労働時間×1ヶ月はたらいた日数=1ヶ月の給与+交通費

一方、正社員は主に固定給の月給制が多く、定められた日数と時間をはたらくことで毎月一定の給与を受け取れます。

また、ボーナス(賞与)が受け取れる場合もあり、月給に差がない場合でも正社員の年収の方が高くなる傾向にあります。

はたらき方

派遣社員は、週5日勤務やフルタイム(8時間)の勤務だけではなく、週3~4日勤務や1日6時間程度の短時間勤務など、はたらき方を柔軟に選択できるメリットがあります。

一方、正社員は基本的に週5日・フルタイム出勤が基本です。フレックスタイム制度や時短勤務制度がある場合もありますが、派遣社員ほど柔軟な条件ではたらくのは難しいでしょう。

加えて、派遣社員の場合は勤務場所も選べるため、フレキシブルなはたらき方を実現しやすいです。

雇用の安定性

雇用の安定性は、正社員の方が高い傾向にあります。

派遣社員のうち、有期雇用派遣は1つの派遣先ではたらける期間が最長3年と定められており(通称『3年ルール』)、派遣期間が3年を超える場合、企業は直接雇用する努力義務が課されています。

派遣社員で安定性を求めるなら、無期雇用派遣を目指す方法があります。無期雇用派遣は、派遣会社と期間の定めのない雇用契約を結ぶはたらき方です。有期雇用派遣の場合、派遣先に派遣されている期間のみ派遣元との雇用関係が成立しますが、無期雇用派遣では、雇用関係が続いているため、派遣先企業で勤務していない期間も派遣元から給与が支払われます。

一方、正社員は雇用期間の定めのない契約であり、自分から退職などしない限りは同じ会社ではたらき続けられます。

キャリア形成

派遣社員と正社員では、キャリア形成の方法にも違いがあります。

派遣社員は、複数の会社での仕事を通じてさまざまな経験を積める点がメリットです。専門性の高さを活かし、その分野の正社員を目指すこともできます。また就業先を変えるタイミングなどで、別の職種を経験することも可能です。

一方、契約している範囲外の業務を任されることはないので、仕事の範囲が限定されやすくなるでしょう。

また、転職活動において派遣社員=不利という訳ではありません。派遣を通じて専門的な知識やさまざまな経験・スキルを身に付けていくことで、即戦力として高く評価されることもあります。

ただし、派遣期間が終了してから次の派遣までの離職期間が長いと、転職活動時に悪い印象を与えてしまう恐れもありますが、これは正社員も同様です。

正社員は、直接雇用された企業のあらゆる仕事を経験する形でキャリア形成が可能です。経験を重ねることで少しずつ信頼を得て、責任ある仕事を任されるようになれば、昇給や昇進も可能になります。

派遣社員と正社員、どちらが自分に合っている?

正社員は派遣社員よりも多くの裁量と高い給与を得ることができますが、柔軟にはたらきたいなら派遣社員の方が向いている場合もあります。自分の中の優先順位を整理して、派遣社員と正社員のどちらが自分に向いているのか判断しましょう。ここではその判断基準をご紹介します。

はたらき方の柔軟さを重視する場合は派遣社員向き

就業時間や出勤日数において柔軟なはたらき方を求めるなら、派遣社員の方が向いています。

派遣社員は、就業時間を8時間未満にしたり出勤日数を週に3~4日未満にしたりと労働時間を調整しやすく、ワークライフバランスを優先したはたらき方が可能です。また、未経験の業界や大手・有名企業など、正社員ではなかなか叶わない転職先も選択肢に入ってくるなど、仕事選びにも幅を持たせることができます。

未経験の仕事に挑戦する場合は派遣社員向き

未経験の業界や職種にチャレンジしたい気持ちがある場合は、派遣社員から目指すこともおすすめです。
転職市場では即戦力が重宝される傾向にあり、未経験から正社員として転職するのは容易ではありません。一方、派遣社員なら未経験からスタートできる仕事も多く、正社員として入社することが難しい大手・有名企業ではたらくことも可能です。

派遣ではたらきながらスキルや専門知識を身に付けることで、正社員としての転職活動の成功率が上がることもあります。

高年収を重視する場合は正社員向き

高年収を重視するなら、正社員が向いています。

正社員は労働時間などの自由度が比較的制限される一方で、無期雇用契約が保証されており、給与は安定した月給制で支給されます。また、年に数回の賞与を受け取れる場合もあり、派遣社員と月給が同じでも年収は高くなる傾向にあります。

また、一つの会社の中でキャリアアップしていけるのも派遣社員にはない特徴です。裁量の大きな環境で昇進を目指したいなら正社員の道を選択しましょう。

正社員の求人を見る

正社員・契約社員ではたらく

優先順位はライフステージによっても変化する

派遣社員と正社員のどちらを選択するか、その優先順位はライフステージによっても変わります。

例えば、「今は高年収よりも、はたらく場所や時間の柔軟性を重視したい」と考えるなら派遣社員が向いていますが、1つの会社で安定的にはたらき、昇進を目指したいなら正社員の方が向いています。結婚や出産、介護などを機に家庭の優先順位が高まったときは、正社員から派遣社員にキャリアチェンジすることもあります。

正社員から派遣社員になる人は多い?その理由は?

派遣社員と正社員のどちらが自分に合っているか分からない場合は、自分が何を優先してはたらきたいのかを明確に整理することが大切です。

派遣社員から正社員になる方法

派遣社員から正社員を目指すことは十分に可能です。ここでは、派遣社員から正社員になるための方法として3つご紹介します。

紹介予定派遣を利用する

紹介予定派遣は、派遣社員として一定期間(最長6ヶ月)はたらいた後、直接雇用される前提で就業する派遣のことです。派遣先の企業と労働者の双方が合意すれば直接雇用となります。事前に職場環境や仕事内容を把握でき、自分に合わないと感じた場合は辞退することも可能です。

紹介予定派遣の求人を見る

紹介予定派遣ではたらく

パーソルテンプスタッフでは、直接雇用を目指せるはたらき方として、育成型無期雇用派遣(ファンタブル)を提供しています。パーソルテンプスタッフと無期雇用派遣契約を結び未経験から事務職に挑戦できるはたらき方で、ビジネスマナーやOAスキルなどを基礎から学べる講座を経て、就業先の企業ではたらきながら社員登用を目指せます。

育成型無期雇用派遣(ファンタブル)

派遣先から正社員登用の打診を受ける

派遣先に正社員登用制度がある場合、派遣先で一定期間はたらいた後に企業から正社員登用を打診される可能性もあります。

正社員登用には勤続年数や上司の推薦などの条件が設定されていたり、筆記試験や面談が必要なことがあります。派遣先の正社員登用制度の概要を事前に確認しておきましょう。

正社員になると、給与が安定することだけでなく、昇進によるキャリアアップも目指せます。

保育士から、未経験で事務へ。“半歩の勇気”で実現できました。

転職活動をして転職する

今就業している派遣先とは異なる企業で正社員を目指すなら、転職活動をして他の企業の正社員になる方法もあります。派遣で身に付けたスキルや経験が活かせる業界や職種であれば、未経験から転職活動をするよりも選べる仕事の幅が広がったり、条件のいい仕事に就ける可能性が高まります。

転職活動の進め方としては、以下のような方法があります。

  • 企業のWebサイトから直接応募する
    企業のWebサイトに求人情報や採用ページがある場合は、そこから直接応募ができます。
  • 転職サイトで応募する
    転職サイトに掲載された求人に応募する方法です。
  • 転職エージェントを利用する
    転職の知識が豊富なプロの転職エージェントに相談することで、効率的に転職ができます。
  • 知人の紹介で転職をする
    知人・友人などの紹介で転職する方法です。

    転職がなかなか決まらない人必見!内定を勝ち取るポイントとは?

派遣社員から正社員を目指す場合の注意点

続いて、派遣社員から正社員を目指す場合に注意しておきたい4つのポイントをご紹介します。

ワークライフバランスの維持

派遣社員から正社員になった後に苦労しやすいのが、ワークライフバランスの維持です。正社員は週5~6日の1日8時間勤務が一般的で、残業が発生することもあります。

派遣社員のときは短時間勤務でワークライフバランスが取れていた人も、正社員になることで就業時間が増え、時間の調整が難しくなる可能性があります。

業務に関する相談先の変化

派遣社員から正社員になると、派遣会社からの手厚いフォローやサポートが受けられなくなります。派遣の場合、派遣先となる職場で困ったことやトラブルがあった場合は担当者に相談できますが、正社員では相談先が限られてしまう場合があります

手取り給与や福利厚生の内容の変化

派遣社員から正社員になると、手取り給与や福利厚生の内容が変化する可能性もあります。

派遣社員として勤務していた会社に正社員登用される場合でも、同じ労働条件で雇用されるかは分かりません。時給制から月給制の固定給になることで給与は安定するものの、手取りが少なくなる恐れもあります。

また派遣元で利用できていた福利厚生と正社員になった企業の福利厚生には違いがある場合がほとんどです。内容に不足がないか、事前に確認しておきましょう。

転勤や異動による環境の変化

正社員は派遣社員と異なり、直接雇用されている企業の業務命令次第では転勤や部署異動の可能性もあります。業務内容やはたらく場所ががらりと変わることも想定されます。

異動や転勤を希望しない場合は、転職活動時に異動や転勤の可能性について確認しておきましょう。

派遣から正社員になるには?方法やメリット・デメリットを紹介

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派遣社員から将来的に正社員を目指したい方には、はじめての派遣でも安心で、サポート体制も充実したテンプスタッフをおすすめします。テンプスタッフでは、紹介予定派遣の求人が多数あるほか、未経験から事務職でキャリアを築きたい方に向けた育成型無期雇用派遣サービス『funtable(ファンタブル)』も提供しています。また正社員を目指す方には転職支援も行っています。

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