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派遣ではたらいているときに妊娠したらどうすべき？

はたらいている間に突然妊娠が分かることは決して珍しいことではありません。はじめての妊娠であれば、特に妊娠中の体調はどうなるのか、産後も今の仕事を続けることができるのか、不安に思う人も多いのではないでしょうか。ここでは、派遣就業中に妊娠した場合、どう対応すればいいのかについて見てみましょう。

まずは派遣会社に連絡を

妊娠が分かったらまずは派遣会社に一報を入れましょう。報告の時期は安定期に入ってからでも構いません。しかし、体調不良などでひんぱんに早退や欠勤をする場合は、状況を見て早めに報告することをおすすめします。

ディップの派遣情報「はたらこねっと」が2014年にユーザーに対し「派遣社員の仕事と妊娠・出産について」のアンケートを実施しました。「妊娠・出産する上で、派遣での仕事に不安を感じますか」という質問では、「とても感じる」と答えた人が47%、「少し感じる」と答えた人が33%。80%以上の人が不安を抱えていることが分かります。その不安の中でも、「契約が更新されるのか」「次の仕事がすぐ見つかるのか」「同じ職場に戻れるのか」といった「出産から復帰した後」のことが上位を占めていました。

こうした不安に対してはたらく先輩ママたちの取った行動を見てみると、出産までの間に「派遣先で派遣社員が育休を取って復帰した前例があるか」ということをさりげなくリサーチしたり、仕事に復帰するためのスキルアップをすべく関連書籍を買って勉強したりしながら、復帰後に備えていたようです。事前に準備をしておくことで、仕事面での不安をなくしておくのがよいですね。もし現在の職場で「こんなところが心配」「必要な体制が整っているか不安…」ということがあれば、派遣会社の営業担当にまめにコンタクトをとって相談に乗ってもらうようにしましょう。

派遣会社の規則に従って手続きしよう

妊娠の事実をどのように伝えるかは、派遣会社の営業担当と相談して決めましょう。基本的に営業担当が派遣先へ伝えることになるので、派遣会社を通さず、自分の口から派遣先の上司や同僚の方に言うのは避けておきましょう。

男女雇用機会均等法により、企業には妊娠中や産後の女性に対して健診の時間を確保したり、妊娠中の体調不良に対応したりするための措置が義務付けられています。これを「母体健康管理措置」と言い、どの派遣会社の就業規則にも定められているものです。派遣会社はもちろん、派遣先も母体管理に関して配慮しなければなりません。
そのため体調不良や健診の際はスムーズに休暇を取得できるよう、事前に営業担当から派遣先にお願いしてもらいましょう。また、重たいものを持ったり、長時間立っていたりすることで体に負担がかかりそうな場合は、直接派遣先の上司に言いにくいようであれば、派遣会社からお願いしてもらいましょう。

自分の担当業務がまわりに分かるようにしておきましょう

妊娠中は、急な体調不良により欠勤しなくてはいけないことがあるかもしれません。いざというときは業務を引き継いでもらえるように、担当している業務がまわりの人にも分かるように整理しておきましょう。
マニュアルを作る、必要な書類の置き場所を一目で分かるようにする、仕事の進捗や必要な書類の保管場所などを普段から周囲の人に共有しておくことも大切ですね。業務ごとに進捗チェック表を作っておくと、自分の進捗確認にも役立つので、ぜひ実行してみてください。
自分がいなくても仕事が回るように体制を整えておけるのが、本当の意味で「仕事のデキる人」。不在時にまわりの人に対応してもらったら、感謝の気持ちを伝えるとともに、その人がフォローを必要とした場合は積極的にお手伝いしましょう。

いざというときにまわりの人になるべく負担をかけることがないよう、体調がいいうちにできることは可能な限り進めておくのがベストです。ただし、くれぐれも無理は禁物。ときには協力も得ながら身体に気を付けて仕事をするようにしてください。