まなびカンパネラ 紫乃ママのゆるっとトーク
紫乃ママのゆるっとトークVol.1
ちょっとした悩みやモヤモヤ、誰かに話したいけど、なかなか言い出せないことはありませんか?
「紫乃ママのゆるっとトーク」は、そんなあなたの心にそっと寄り添うお悩み相談室です。
就業中の皆さまからお寄せいただいた相談に紫乃ママが優しく、時にはズバッとお答えします。
肩の力を抜いて、どうぞお気軽にお読みください。
相談に答えてくれる方
木下紫乃さん 株式会社ヒキダシ 代表取締役/「スナックひきだし」ママ
キャリア研修講師、キャリアの壁打ちなどを生業とするかたわら、週1日昼だけ「昼スナックひきだし」を開店。
紫乃ママとして3000人を超える多くの来店者を迎え、様々な人をつないでいる。
お悩み1:スキルアップのための時間確保について
普段仕事や家事が忙しくてなかなかスキルアップのための勉強時間が取れません。スキマ時間を活用しようとしてもあまり勉強時間は確保できず、何か良い方法はないでしょうか。
やめる勇気も時には必要
忙しい中、新しい勉強を始めるなんて素敵ね!応援しています。でもね、今までやっていることをそのままにして新しいことを始めることはどう考えても難しいよね。「仕事や家事が忙しくて」って言うけど、そんなこと言ってたら一生他のことがやれないまま。仕事も家事も最終的には自分でやると決めてやっているはず。その中で優先順位をつけて、優先順位が低いことは「やめていく」ことが大事。仕事や家事だって「これは絶対やらないと駄目」というのも案外自分の思い込みかもしれないわよ。1日はどんなにあがいても24時間しかない。そしてしっかり睡眠も、休みもとらないとパフォーマンスは出ないはず。自分の時間の使い方をもう一回全部見直してみて、優先順位を付け替えてみてはいかがでしょう。そしてそれは一生続くわけじゃないので、今何に使う時間が一番大事かは自分でしっかり考えてみて。
お悩み2:親との関係性について
親の存在が苦しいと感じます。考えが違うと言ったらいいのでしょうか。今は住まいが離れていてコロナ禍以降、会う機会は少ないのですが「半日、連絡がつかないから、家まで様子を見に行こうと思った」と言われたとき、恐怖心のようなものを感じました。親は80代、私は50代です。自分が安心して生きて行くために、このまま一定の距離間が必要なのかなと感じています。世間一般からみたら親不孝の部類なんでしょうが…。後ろめたい気持ちを持ちたくないと思いつつ、葛藤しています。
葛藤は優しさ
うんうん。わかるよ。親といったって他人だもの。でも親はそう思っていないところが難しいわよね。ご自身が「自分が安心して生きていくためには親と離れていることが必要」って決められたんだからそれでいいのよ。近づくと傷つけ合う関係って世の中にはあるもの。親が心配するなら、とりあえずメッセージは既読にして、スタンプだけでも送っておいてあげたらいいわよ。親は子どもが元気でいることが嬉しいんだと思うし、自分を大事にできるのは親ではなくて自分だけ。それで元気でいられるなら十分に親孝行だと思うよ。またもっと親が年を重ねたら状況も変わってくるかもしれない。それまではある程度の距離を保っていっていったほうがお互いのためだって、割り切っていいと思うよ。葛藤は優しさ。その優しさを大事にできれば大丈夫。
お悩み3:40代の転職について
40代半ばです。派遣では将来不安だと思っているため、正社員で働きたいと転職活動をしていますが、なかなかご縁に繋がりません。経験がある仕事内容に応募をしていますが、思うように選考が進みません。少子化の現在、企業側も若い人材を確保したいというのも理解できます。ただ、年齢を重ねるほど、転職が狭き門になるのは事実で、こうも落ち続けると、どんどん自信も失って不安定な気持ちになります。どのように気持ちを整理し、転職活動をすればいいのでしょうか?モチベーションを保つ心の在り方を相談したいです。
自分の持ち味は何か
それは落ち込みますよね。気持ちの整理、難しいけど、やっぱり仕事って恋愛と一緒でタイミングと相性だから、焦れば焦るほどうまくいかないところはあるかもしれない。今派遣でやっている仕事「どこが評価されてるだろう」とか「どんな仕事っぷりが評価されてるだろう」とか少し観察する時間を持ってもいいんじゃないかな。「経験あり」も大事だけど、自分の「うり」と「持ち味」を自分で深く理解して、それをアピールできるようになればヒット率も上がるかも。それをまずは今の仕事の中で、周りの人にも聞きながら少し探索する時間とってみてはどうかな。転職活動のやり方も変わるかもしれないから。40代半ばなんて、まだまだこれからよ。粘り強く、自分が生かされれる「場」探していきましょ。
お悩み4:育児との両立
40代で第二子を出産し派遣で働き始めました。今、家事育児と仕事で精一杯で、自分の時間が取れないことが悩みです。自分がやりたいことをやるために、今よりも勤務時間を減らす方向で転職を考えています。 自分の望む生活を手に入れるための選択なのに、仕事の時間を減らして自分のための時間をつくることに少し罪悪感があります。そして単純に収入の減る怖さもあって悩んでいます。
長い目で見ていくことも大事
その葛藤、誰にでもあると思います。そこで立ち止まっちゃう人も多い。でも今より自分のやりたいことに踏み出してる人はそれを乗り越える熱量の自分の「欲望」に従ってる人が多いよ。私はいつも思うんです。自分が心から楽しい、やりがいがあるって思えることをやっている時にはきっと周りの人にもいい影響を与えているって。収入だって、一時的には下がるかもしれないけど、少し先のことを考えれば自分のやりたいことがお金になるタイミングはやってくるんだからそこへの「時間」の投資だと思うよ。長い目で見ていくことも大事よ。ここで自分で決めることができればそれが自信にもつながるしね。やりたいことが見つからない人も多い中でそれがあるなんてとっても素敵なことじゃないですか。応援してます。がんばって!
最近の紫乃ママ
最近季節の変わり目か、身体の色々なところにガタがきてます。年齢もあるのかしらね〜。そういうときは自分を徹底的に甘やかすのが私の処方箋です。仕事ですら「予定がありまして…」って断ります。「予定」はぼーっとするだったり、昼前までゴロゴロする、だったりするんだけどね。皆様もまずはご自愛ご自愛よ。
木下紫乃さん 株式会社ヒキダシ 代表取締役/「スナックひきだし」ママ
1991年に新卒でリクルート入社。その後、転職や無職生活、海外帯同や2度の離婚、5社転職、45歳での大学院入学、その後会社員生活を辞める等、公私とも様々な経験を経て2016年に中高年のキャリア支援を柱とする株式会社ヒキダシを設立。キャリア研修講師、キャリアの壁打ちなどを生業とするかたわら、様々な人をつなぐコミュニティとして週1日昼だけ開店する「昼スナックひきだし」を開店。
紫乃ママとして3000人を超える多くの来店者を迎える。自身もさらに新しい挑戦をしたいと2024年社会福祉士国家資格取得。
福祉をもっと身近なものに繋げる役割を果たしたいと考えている。
著書「会社を辞めて幸せな人が辞める前に考えていること」(日経BP)
「45歳からのやりたくないことをやめる勇気」(日経BP)
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