まなびカンパネラ 2024年23号

キャリアのプチまなび
お金について考えたことありますか
人生100年時代、これからの将来を安心して過ごすためには、自分自身だけでなく、お金にもはたらいてもらう時代になりました。お金について気にはなるけれど難しそうなど、苦手意識が高い方も多いかと思います。でも知っていると知らないとでは、将来手にするお金にも大きな違いが。
今話題のニュースから知る
お金はとても身近な存在なので、改めて学ぼうとしなくても自然と入ってくる情報も多くあります。例えば最近“103万円の壁”という言葉を耳にする機会が増えているかと思いますが、103万円とは“これ以上の所得がある人から税金を取ります”という国が定めているラインです。そして今話題になっている理由は、この103万円というラインを引き上げるという議論が持ち上がっているということ。一見すると、もともと103万円以上の収入がある方にとっては、関係ない話のように見えるかもしれません。しかし昨今は、物価の上昇が続いていることもあり、長らく放置されてきた“課税最低限”のラインを見直そうというのが今回の議論の本質となります。
では、この“課税最低限”ラインを見直すことで何が起きるでしょうか。103万円を基準にはたらく時間をコントロールしていた方は、より収入を得られる範囲が広がりますし、103万円以上の収入がある方にとっても、課税ラインの変更により、これまでよりも収める税金が減少し、手取りの収入が増えることとなります。つまり、はたらく私たちすべてに影響がある話なのです。自分の収入や、収める税金の金額にも影響があると思うと、興味がわいてきませんか。
趣味は我慢せずお金を捻出する
冒頭このような話をしたのは、私が講師を務めているセミナーでお伝えしている“自分もはたらいて、お金にもはたらいてもらう”というテーマに深く関係するからです。お金にはたらいてもらう前に、まずはそのお金を集めなければなりません。今の生活を見直して無駄使いがあれば止めるのはもちろんですが、趣味や大事なことに使うお金を削るのは嫌ですよね。そんな中、給与から控除される税金が減るなら大歓迎です。本来税金で取られるはずだったお金で長期投資をはじめてみるというのもよいと思います。
老後の自分に仕送りする
最近、WPP理論というものが注目されています。
- 長くはたらく(Work Longer)
- 私的年金(Private Pensions)(iDeCoなど)
- 公的年金(Public Pensions)(国民年金・厚生年金)
の頭文字をとった言葉です。
自分自身が長くはたらき、そうやって手にするお金を老後の自分に仕送りすることで、公的な年金の支給を遅らせる。遅らせると、国は公的年金の支給額を増額してくれる。支給開始年齢を遅らせれば遅らせるほど、公的年金の毎年の支給額は増額されるというしくみです。そしてその公的年金は終身です。いかがでしょうか。同じようにはたらいていても、お金について知っているだけで将来手にする額には大きな違いが生まれてきます。
まずは“103万円の壁”の議論がどのようになるのか注視しつつ、少しずつお金について知ってみるのはいかがでしょうか。
田形氏が講師を務める、無料の金融セミナー動画はこちらからご覧ください。

田形 正広 氏
社会保険労務士
FP1級/CFPファイナンシャルプランナー
国家資格キャリアコンサルタント
パーソルテンプスタッフ株式会社にて、大手銀行や証券会社など金融機関の営業担当を長く経験し、はたらく個人の相談に乗るため各種の資格を取得。
2020年にLife Ship株式会社を起業、現在に至る。
キャリアの土台としてマネーリテラシーを捉え、自分もはたらいて、お金にもはたらかせる。お金の問題に悩まずに生きる“Financial Well-being”を広める。
みんなの掲示板
今、学んでいますか
11月に開催したオンラインセミナー参加の方に、“学び”について伺いました。


7割の方がすでに学びを始めていたり、学びたいことがあるという結果になりました。
特に“DX・WEB・IT”や“オフィス系OA”といった科目が人気です。
AIが急速に進化するこの時代、変化していく私たちのはたらき方にあわせた“学び”を考えている方が増えていると言えそうです。
<未来を見据えたスキルを身に付けませんか>
パーソルテンプスタッフ(株)では、就業中の皆さまを対象に、日本マイクロソフト(株)が提供するデジタル人材育成プログラム“Code; Without Barriers”を無料で受講いただけます。プログラムの中では生成AIツールCopilot(コパイロット)の基礎知識や、具体的な活用方法を学ぶことができます。
日本マイクロソフト(株)のデジタル人材育成プログラムの詳細・お申し込みは、下記のリンクからご確認ください。
3分でわかる!しごとのこワザ
マウスを使わず右クリックメニューを表示・操作する方法とは
前回に引き続き、便利なキーをご紹介します。
今回は[アプリケーション]キーと呼ばれ、キーボードの右下部にある、マークがついているキーです。このキーを押すと、マウスの右クリックと同じように、現在選択している項目に対して右クリックメニューが表示されます。
<アプリケーションキー例>

キーボードにこのキーがない場合は、ショートカットキー[Shift]+[F10]を使って右クリックメニューを表示することができます。
機能のボタンがどこにあるかわからないときや、特定の操作を素早く行いたいときに、右クリックメニューは便利ですよね。
ノートパソコンのタッチパッドを使用しているとき、キーボードからマウスに持ち替える手間を省きたいとき、または右クリックをすることでマウスが動いてしまいそうなときに、キー操作で右クリックメニュー表示がおすすめです。
マウスを使わず項目を選択する
右クリックメニューから項目を選択するとき、マウスを使わなくてもカッコ内のアルファベットのキーを押すと選択できます。
アルファベットが記されていない項目は、下矢印キーを押して選択箇所を移動し、[Enter]キーで確定します。
例:ファイルの場所を開く
- ショートカットアイコンを選択し、[アプリケーション]キーを押す
- メニューが表示されたら、[I]キーを押す
元のファイルが格納されているドキュメントフォルダが開きます。

お知らせ
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