
プロフィール
- 大学卒業後は正社員志望だったが、ものづくりに携わる派遣へと方向転換
- テンプスタッフに登録し、現在は治具メーカーで組み立ての軽作業を担当
- 就業は平日、8:30-17:30
仕事内容について
CAD図面を見ながら組み立て作業。未経験でも楽しみながら取り組んでいます。
製品を組み立てる軽作業に従事して8ヶ月になります。製品は治具(じぐ)と呼ばれるもので、加工物を固定したりする際に使われる補助工具です。これまでにも白物家電の治具など、さまざまな製品を組み立ててきました。
作業はパソコンでCAD図面を見ながら、電動ドライバーを使って行います。電動ドライバーは軽くて扱いやすく、それぞれのパーツの精度も高いので、ネジを通すのに強い力は必要ありません。
私は子どもの頃からものづくりが好きで、何かをつくりたくて今の仕事を選びました。全くの未経験で図面を見るのもはじめてでしたが、特別なスキルは求められず、図面にもすぐに慣れることができました。作業そのものが楽しすぎて、周りの友人たちにもこの仕事をすすめるほど気に入っています。

派遣を選んだ理由
正社員歴ゼロ。興味の持てる職種を見つめ直したら、派遣がぴったりでした。
以前には飲食店での接客なども経験しましたが、接客は気疲れするものでした。その後に経験した軽作業のアルバイトでは、思い悩む前にからだを動かす爽快感があり、自分の性格には合っていたと思います。
今後のキャリアを考えると、正社員を目指した方がいいだろうと思っていたのですが、大学卒業後は自分にどんな職業が向いているのか分からずに悩んでいました。そんなとき適職選びのサイトで、ものづくりが好きな自分には組み立ての軽作業と言う職種もある、と分かったことは大きな収穫でした。
自分に合っていそうな職種を知ったところで、派遣と言うはたらき方に目を向けたきっかけは姉でした。私の姉が、一足先にテンプスタッフを通じて派遣として仕事を始めていたからです。それまで転職サイトを眺めていても、自分にはハードルが高いように感じていたので、「まずは派遣もいいな」と考えました。
仕事のやりがい
次はどんなものづくりができるのか、いつもワクワクしています。
治具は受注生産で、一つひとつに工夫が込められています。何よりうれしいのは、“完成品を一番最初に見るのが私”だと言うこと。毎回、あたらしい治具に出合ってワクワクしています。
また、一つのフロアの中で設計から本体の削り出し、塗装、組み立て、検査、梱包まで完結しているため、すべての工程を見られる面白さもあります。日本のものづくりはレベルが高いことを肌で感じました。
職場の皆さんと接していると、ただ作業をこなすのではなく、自分がつくるものに誇りを持っていることが伝わってきます。皆さん器用なので、自分でつくれるものはつくり、直せるものは直してしまいます。普段はデスクワークの多い方が、活き活きと何かを修理されていることも。このようなマインドを持つ方々と一緒にはたらけるのは、本当に幸せなことだと感じています。
以前、設計不良によってネジが通らないことがあり、どうすればいいか社員の方に相談したことがありました。その中で、私が出した解決案を「やってみよう」と言う話に。改善後、設計担当の方にも「これで大丈夫だね」と承認していただき、そのまま無事に出荷することができました。私に意見を求められたことや、ものづくりに貢献できたことがうれしく、ますますモチベーションアップにつながりました。

職場環境・人間関係について
職場はクリーンで静か、いつも快適な環境。女性も多く活躍しています。
現在、組み立て作業を担当していますが、分からないことはいつでも周りの方に聞くことができます。派遣と言う立場でも、社員の方と分け隔てなく接していただき、人間関係には何のストレスも感じていません。
また、工具の製造現場と聞くと、油汚れや騒がしい機械音などをイメージするかもしれませんが、今の職場はクリーンで音も静か。冷暖房が効いた空間で快適に作業しています。さらに男性が多いかと思いきや、同世代の女性も2、3人いて、職場全体でも3割ほどが女性で驚きました。
作業中は制服着用ですが、周りの女性は行き帰りの私服もおしゃれな方が多いです。制服も定期的にクリーニングに出していただけるので、いつもパリッと着られ、気を引き締めて作業にのぞんでいます。
テンプスタッフでよかったこと
すぐに派遣先が決定。仕事を始めてからも、うれしい言葉に励まされています。
姉によるとテンプスタッフは求人数が多く、親身になってくれるとのことだったので登録を決め、他の人材派遣サービスは検討しませんでした。自分で検索してみても、テンプスタッフでは私が志望する軽作業の仕事がたくさん見つかり、期待がふくらみました。
その後の展開は、自分でも信じられないほどの速さでした。登録時の面談で「ものづくりに興味があります」と伝えたところ、何日も経たないうちに電話があって今の職場を紹介されました。自分でも検索して探さないと…と思っていた矢先だったので驚きました。何社も応募するつもりでしたが、申し分ない条件だったことから即決。スピード感の裏で、さまざまな方が動いてくださったのだろうと思うと感謝しかありません。
また、アルバイトは大学卒業後も続けていたため、急に辞めることができず、現在の職場には派遣としての就業を1ヶ月待っていただきました。そのような交渉も、テンプスタッフの方が行ってくださったので非常に助かりました。
派遣として仕事を始めてから間もない面談で「制服、似合ってますね!」と言ってもらい、緊張がほぐれたことを今でも覚えています。事務的な要件で電話をするときも、テンプスタッフの方はいつもポジティブになれる一言を添えてくださるので、「応援されているんだ」とうれしい気持ちになります。
今後のビジョン
スキルアップに努めながら、一生ものづくりに携わっていくことが目標です。
仕事が定時で終わると生活リズムにも余裕が生まれ、空いた時間を利用してもっとスキルアップしたい と考えるようになりました。例えば、CADの利用者技術試験。これまでは図面を見るだけでしたが、図面に手を加えられる人材は職場で重宝されるので、ぜひ挑戦したいと思っています。
また、今は組み立て作業を担当していますが、穴あけや研磨などの作業にも興味があります。とても柔軟に対応してくださる職場で、先日も「ときどきは立ったまま作業がしたい」と伝えると環境を変えてくださったので、自分がやりたいことはどんどんアピールしてみようと思えました。「好きなことなら、こんなに積極的になれるんだ」と我ながら驚いています。一時期、悩んでいた自分には想像もできなかったことですが、今は一生、ものづくりにかかわっていきたいと考えています。
1日の流れ
8:30
仕事開始
自宅からの通勤時間は、電車とバスを乗り継いで約50分です。
10:00
休憩
午前中に1回、10分間の休憩があります。一人でのんびりしたり、仕事仲間との会話を楽しんだりしてリフレッシュ。
12:00
昼休憩
昼食を食べた後は、外に出て散歩。すぐ近くに河原や緑道があり、きれいに整えられたお花に癒されます。
15:00
休憩
午後も休憩が取れます。からだをほぐせる休憩時間はありがたいです。
17:30
終業
これまで一度も残業はありません。退勤後はまっすぐ家に帰る方ですが、金曜日は仕事仲間と飲みに行ったりもします。
