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<開催レポート>
パーソル高度バイオDX産業人材育成協働研究所
『次世代バイオ技術者に求められる人材像と育成方法』
ミニシンポジウム1月23日開催
~ 2024年異業種・他モダリティからのスムーズな人材移行のために ~
公開日:2024年2月 9日
お知らせ
パーソルテンプスタッフ株式会社
総合人材サービスのパーソルグループで人材派遣・アウトソーシング事業を手掛けるパーソルテンプスタッフ株式会社(本社: 東京都渋谷区、代表取締役社長: 木村 和成、以下パーソルテンプスタッフ)と大阪大学 大学院工学研究科が協働で理系人材の評価育成を目的として開設した「パーソル高度バイオDX産業人材育成協働研究所(以下研究所)」は、2024年1月23日『次世代バイオ技術者に求められる人物像と育成方法~異業種・他モダリティからのスムーズな人材移行のために~』をテーマに、初めてのミニシンポジウムを大阪大学吹田キャンパス(サントリー記念館)にて開催しました。
本ミニシンポジウムでは、バイオ医薬・再生医療分野の人材育成に取り組んでいらっしゃる3名の先生方にご登壇いただき、それぞれの取り組み紹介と「他分野からバイオ医薬開発/製造に移行する人に必要な能力とは?」というテーマで座談会を行いました。当日は会場とオンライン合わせて104名が参加し、会場からもたくさんの質問やコメントをいただき、充実したシンポジウムとなりました。
講演会
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「バイオ医薬品の開発・製造工程における昨今の潮流」 次世代バイオ技術者として活躍するために必要な能力と大学での学びについて 大阪大学大学院工学研究科 教授/パーソル高度バイオDX産業人材育成協働研究所 所長 大政 健史 氏 バイオ医薬分野のトレンド、開発から製造に至るまでの必要なスキルについてお話いただき、社会人が学び直しできる大学のシステムに関してご紹介いただきました。学び直しの機会として、大学講義受講や専門プログラムに参加できることを知らなかったという声を多く聞きました。 |
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「バイオテクノロジー分野における細胞培養の課題と対策」 ゲーム感覚のオンライン・実習アプリケーション・バイオ・マスター(R)の活用について 株式会社セルミミック 代表取締役 古江 美保 氏 オンライン上でのバイオトレーニング方法をご紹介いただきました。バイオ分野は実際に現地でトレーニングしないとできないことが多い中、現地トレーニングや実務へのハードルを下げるツールとして利用しやすく、またゲーム感覚で行なえるようなツールとなっているバイオ・マスターをご紹介いただきました。 |
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「座学と実習でバイオ医薬品のプロセス開発手法を学ぶ」 バイオ医薬品の開発における人材に向けた実習や研修を行っているお話をご紹介いただきました。研修のモダリティとしては抗体医薬の他に、AAVベクター、mRNA医薬/ワクチンの研修も実施しており、社内での人材育成に課題を感じている企業さまから最先端の知見が得られたというお声をいただきました。 |
座談会:「他分野からバイオ医薬開発/製造に移行する人に必要な能力とは?」をテーマに
座談会ではバイオ人材の特徴から自動化やAIに関するテーマで、会場の参加者と共に、活発な議論をすることができました。
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古江先生からは、バイオ分野で最低限必要なスキルとしては、「観察力」が重要になってくるというお話になりました。観察をし、記録をとることができることが重要であるとコメントいただきました。 |
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また、どのような人材が新しい分野に適応できるかというテーマに関しては、大政先生より「興味を持てること」、「継続して取り組むことができる人」、さらに新しいことに取り組むためには「チームワークを築ける力」も非常に重要になってくると感じているというお話をいただきました。 |
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自動化やAI導入によって生じる現場の変化については、自動化とAI導入はまず異なるものであること前提としたうえで、新しいシステムが導入されることで働き方に変化が生まれ、新たなスキルを身に着ける時間を確保できることになるのではないかというお話がでました。 |
新しいモダリティや変化が次々と生まれる中で、人材育成についてもいろいろな手法があることや最先端にいらっしゃる先生方からのお話を参加している皆さまも非常に興味深く聞いていらっしゃいました。
今回ミニシンポジウムを開催し、改めて現場の皆さまの課題や疑問点を聞く機会を得ることできました。今後も現場の皆さまに役立つような人材育成プログラム作りに努めたいと思います。
ご参加いただき、誠にありがとうございました。
バイオDX産業人材育成協働研究所 https://persol-biodx-arl.eng.osaka-u.ac.jp/
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