本記事では派遣営業の1日のスケジュールを通じて、派遣営業が日々「何を考えながら仕事をしているのか」「スタッフとどのように向き合っているのか」を紐解いていきます。

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今回の派遣営業:平澤 さおり(ヒラサワ サオリ)1997年パーソルテンプスタッフ入社
所属:西日本営業部 広島オフィス
勤務地:広島
担当エリア:広島市中区、安芸区、東広島市、呉市
担当スタッフ数:80名ほど(2026年10月現在)

派遣営業の1日(平澤 さおりの場合)

朝

私が担当しているのは広島でも郊外の地域が多いので、朝は車でクライアント先に直行することがほとんどです。午前中は多い時に2件、少ない時で1件のアポイントがありますね。

ランチ

お恥ずかしい話なのですが、お昼はスーパーでお弁当を買って駐車場の端っこに停めて車の中でチャチャッと食べています。コンビニの駐車場だと狭いのですぐに出ないと申し訳ない気持ちになりますけど、郊外のスーパーだったら広いですし空いていますので。

お弁当でなくても、おむすび1つでもいいから食べるようにしています。何かを口に入れておかないと頭が働きませんし大事な場面でお腹が鳴ってしまいますので、意地でも何かを食べるようにしてますね(笑)

午後

午後はアポイントが多い時で3件ぐらいでしょうか。スタッフとのアポイントだったり、クライアントとのアポイントだったり、両方だったりと色々です。

そんな感じで広島を走り回って、オフィスには17時とか18時くらいに戻りますね。そこから少し事務仕事をすることが多いでしょうか。

夜

夜は派遣スタッフへのフォローをしていることがほとんどですね。スタッフの方から「お話ししたいんですけど」っていう連絡をいただくことが多くて。

おそらくほとんどのスタッフの方からすると私のほうが年上なので「相談しやすい」というのもあると思うんですよね。18時過ぎぐらいに電話かかってきたら、短くても30分くらいは話しますし、長い場合には1時間半ほど喋っていることもあります。

スタッフの方は、仕事が終わった後のほうがじっくり喋れますからね。なので、ひととおり話し終えると結構遅い時間になっていることが多いです。頼りにしてもらえるというのは本当にありがたいことだと思っていますので、遠慮なく相談してほしいですね。

スポット派遣で着ぐるみに入り風船を配ったことも

スタッフから相談の連絡を多くいただくとか頼られるというのは、年齢的な部分もそうですが私自身が様々な経験をしているせいもあるかもしれません。私は、派遣やアルバイトを含めほとんどすべての就業形態で働いたことがあるんです。

キャリアの最初は、生命保険会社に事務職の正社員として入りました。ただ、その時に色々と辛いことが多くて「もう正社員は嫌かも……」と思いながら辞めてしまいました。

ちょうど時代が“就職氷河期”で事務職での転職も難しくなっていましたし「別にもう正社員じゃなくてもいいや」と考えて、自動車メーカーのグループ会社とか給湯機メーカーなどで働いていきました。就業形態も、契約社員とかアルバイトです。

他にも、土日にスポットの派遣で着ぐるみに入る仕事もしましたね。着ぐるみに入って道行く子どもに風船を配ったり、くじを引いてもらったり。本当に何でもやっていました。

転機があったのは、職場で仲良くなった友達からの言葉でした。その子は転職して大手の派遣会社で勤めていたんですが、「派遣会社とかで働くのも良いと思うよ」「この業界だとテンプスタッフとかいい会社らしいよ」って言われたんです。

それで気になって調べてみたら、ちょうどテンプスタッフが人を募集しているのを見て、応募したわけです。

「腰かけ」で入ったテンプスタッフで気づけば23年

色んな会社や色んな働き方を経験したうえでテンプスタッフに入ったわけですけど、正直なところ別に何か強い意思とか目標があったわけではありませんでした。

その時代の価値観としては多かったと思うんですが、悪い表現でいえば「腰かけ」ですよね。
職場でいい相手を見つけて、お嫁に行ければいいな、みたいな。そんなことを思っていました。ただ、当時のテンプスタッフに入ったら猛烈に忙しくて、そんなことも言ってられないくらいだったんです。

最初はコーディネーターとして企業とスタッフのマッチングや就業後のスタッフのサポートを行う仕事をしていました。ただ、今と違ってコーディ―ネーターでありながらも担当するクライアント先に必ず足を運ぶような、「めちゃめちゃ外に出るコーディネーター」だったんです。

そんなことを言いながらも、恥ずかしながら私自身は本当に使い物にならなくて……。これまで職歴が色々ありましたけどパソコン操作も遅いですし、当時の仕事は難しいものばかりで、食らいついていくのに必死でした。それで、8年くらい経ったらコーディネーターから営業に変わったんです。そこからも無我夢中で15年。

気がつけば、テンプスタッフでもう23年も働いていました。

50代で派遣から直接雇用が決まる人もいる

23年間のなかでたくさんの相談を受けたりサポートをしてきたりしましたが、スタッフの方との印象的なエピソードはいくつもあります。

最近の話ですが、あるクライアントで正社員のベテランの女性が辞めてしまいました。ただ、なかなか後任が上手く配置できていなかったようなんです。理由としては、そのメーカーの営業事務のお仕事が、少し難易度の高いものだったから。

難易度が高いというのは、そのメーカーの独自システムを理解することとか、そのメーカーの独特の企業文化に合うかどうかも関係していました。でも、そのメーカーで長い就業経験がある人なんてなかなかいなかったわけです。

そんな時、そのメーカーで長く就業していてシステムや企業文化にも理解があるスタッフの方を思い出しました。私はその方から、「あと1年で就業先での契約が終わるんですけど、不安です……」と相談を受けていたのです。

50代の派遣スタッフの女性で、シングルマザーの方でした。2人のお子さんは成人していましたが、下の子が休職してしまい家にいるとのこと。「だから私もまだまだ働かんといけんくて」と相談を受けていたのです。私も過去に派遣社員として働いていましたので、契約終了が近づいてくると不安になる気持ちは痛いほど分かりました。

すぐに、そのスタッフの方とメーカーの双方に打診をしました。すると、お互いに「ぜひ」ということで、スタッフの契約が終わってから新たに就業することに。そして、50代後半で派遣から直接雇用が決まったんです。

この方、私の担当したなかでは最高齢での正社員紹介になりましたね。私自身も色んな仕事を経験してきましたけど、50代で派遣から直接雇用が決まる人もいるわけですから「それまでの仕事の経験」というのは大事だなと感じます。

しかも、そのメーカーは就業規則もちょうど変わって定年が65歳から70歳になるようなので、「まだ10年以上も働ける」とスタッフの方も喜んでいました。

私自身、“港”のような存在を目指している

いずれにしても、スタッフの方から日ごろ色んな相談を受けていたからこそ、その方のこともすぐに思い出して動けたのが良かったと思います。

多くの方から相談を受けている一方で、もちろん色んな事情で離れていってしまう方もいます。ただ、何年か経ってから「まだ平澤さんっていらっしゃいます?」といった感じのお電話をもらうこともあります。

他にも、「私の職場で良い方がいましたので、ぜひ平澤さんに紹介したい」とか、「同じ会社の社員の人が辞めるんですけど、派遣にもちょっと興味があるみたいなので説明してもらっていいですか?」といった相談もよく受けます。

そんな感じで何かの時にふと思い出してもらったり、周囲の人を紹介してくださったり、仕事から離れていた人が戻ってきてくれたりするのは、とても嬉しいことですね。私自身も、派遣スタッフの皆さんが安心して気軽に立ち寄ってくれる“港”のような存在になりたいなと思いながら日々お仕事をしていますので。

これからもスタッフの皆さんに気持ちよく働いてもらえるように、広島を走り回りたいと思います。

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