パーソルエクセルHRパートナーズで派遣スタッフへのプロモーションを担当する尾関は、神戸の小学校を卒業するときに転機がやってきたといいます。
尾関:親の仕事の都合で「アメリカに行くか?」という話になりました。僕はめちゃめちゃアホやったんで、「将来、高校受験は絶対にしたくないなー」と。で、アメリカに行ったら高校受験を飛ばせるというので「じゃあ、アメリカ行くわ」って(笑)

パーソルエクセルHRパートナーズ
システムテクノロジー本部 テクニカルキャリアサポート部尾関 眞
そうして、中学生になると同時にアメリカのインディアナ州に移住した尾関。インディアナ州という地域は、水陸交通の要所として知られ『アメリカの十字路』とも呼ばれる場所でした。
尾関:もう、『ザ・アメリカ』みたいな、人間も考え方もすべてがアメリカナイズされているエリアでした。それで僕自身も、考え方や性格をすべてアメリカ流にカスタマイズしていく必要にせまられたんです。
実は尾関は、もともとアメリカに来るまで恥ずかしがり屋で内向的な性格だったのです。
尾関:内向的な性格が悪いわけではないですが、アメリカで生活するうえではフィットしなかった。周囲に合わせていけないんです。それで、考え方や性格を自分で無理やり変えていった感じですね。
そうしてアメリカで暮らしながらも感じていったのは、『日本の素晴らしさ』だったといいます。
尾関:学生ながら、日本のことを外から見ることで「めっちゃいい国やな」って感じたんです。だから、漠然と「将来的に自分が仕事するなら、日本の良いところを海外に展開できるような仕事がしたいな」って考えるようになりました。

のちに日本に帰ってきてから大学生活を経て、就職活動をすることになりますが、その際に選んだのはウェディング会社でした。
尾関:結婚式ってアメリカだと「パーティー」なんですけど、日本は「セレモニー」なんですよね。大切な人に感謝を伝えるセレモニー。これってすごく素敵だし日本流の文化だよな、と思ったので「これを海外に展開したいな」と。
大手ウェディング会社に入った尾関は、リゾートウェディングを戦略的に仕掛けていく事業を担当していきました。
尾関:6~7年やって海外事業の立ち上げをして、現地の責任者の立場まで行ったところで「やり切った」感じがしたので、ウェディング会社を辞めることにしたんです。
そこで尾関は、キャリアを積み上げていくのではなく、新たに作り直すことでキャリアの幅を広げようと考えたのです。

尾関:「ホワイトキャンパスをもうひとつ作りたいな」って思っちゃったんです。それで、ブライダル業界で培った知識や経験はまったく役に立たないであろう業界に転職しようと思って、それで選んだのが金融業界でした。
あるネットバンク企業が海外事業を強化しようとしていたタイミングで、ちょうど入社することができた尾関。
尾関:配属されたのはシナジー投資型の戦略事業を行う部門でした。パートナー企業を自分で探してきて、自分で投資していくわけです。もちろん、そんなのやったこともありませんし、まあ知らないことだらけで(笑)
まったくの未経験ながらも、尾関は勉強をしながら仕事を覚えていったといいます。
尾関:いろんな人に「ごめんなさい。僕、わかんないんで」って聞きながら知識を吸収して実践していきました。でも、当然ながら損失を出してしまうこともありましたし、思い描いたようなことができなかったこともありましたね。

それだけではなく、新規事業の担当もするようになった尾関。
尾関:外国人向けの海外送金アプリの新規開発も担当しましたね。海外の銀行と契約内容の折衝をしたり、アプリの要件定義や手数料などの経済条件の設計をしたり、いろんなことをやりました。あ、もちろん、全部やったことなかったですよ(笑)
やがて、大学時代からお付き合いしていた女性と結婚することになり、2人の故郷である関西に戻りたいと考えるようになります。
尾関:その銀行では関西での勤務ができなさそうだったので、転職を考えました。それで、「もう1回ぐらいホワイトキャンパスを作れるんじゃないか」って考えたわけです。まだギリギリ30代にもなっていなかったし、全然いけるかなって。

そうして、また未経験で仕事を探そうとしたときに、尾関はある思いに駆られていました。
尾関:ブライダルでも金融でも、仕事がめちゃくちゃ楽しかったんです。時代を変えているというか、世の中を作っているような感じがあって。でも、周りを見渡すと「仕事しんどいな」とか、「今日行きたくないな」っていう人がいる。これって何とかならないかなって。
これまでの自分自身を振り返った尾関は、「働く」ということ自体に関わりたいと考えるようになったのです。
尾関:人間が活動している時間の半分は働くことに費やすわけですよね。だとしたら、つらいより楽しいほうがいいじゃないですか。だから次は、「いかに楽しく仕事できる人を増やせるか」に挑戦してみようと思いました。

そうして縁があり、パーソルエクセルHRパートナーズに入社することになった尾関。「ブライダル」「金融」に続いて未経験で「人材」の業界を選んだのでした。
尾関:未経験で新しい場所で働くことについては抵抗がなかったです。未経験だとかいうよりも、「自分がどこで時間を使うか」っていうことを考えて、常に「今の自分にとって最適な環境がいいよな」って思っているだけなんですよね。
だからこそ尾関は、「最適な環境」を見つけてあげるお手伝いにも向いているのかもしれません。
尾関:今は派遣スタッフなどの人材獲得のためのプロモーションとしてYouTubeやTikTokで情報を発信したり、外国人向けの求人サイトを運営しています。まさに、日本の良いところを海外に展開できるような仕事もできていますね。

そんな尾関に、「仕事で大切にしていること」は何なのか、聞いてみました。
尾関:これから30代40代と年を重ねていっても、「業界がこうだから」とか「今までがこうだから」といった固定観念にはとらわれないようにしたいです。
これまで通り、いろんな知識や経験を吸収していきながら、いろんな観点で物事を考えて、楽しみながら実行していける人間でいたいですね。
だから派遣スタッフの皆さんも、楽しみながらいろんなお仕事に挑戦してほしいなと思っています。