本記事では派遣営業の1日のスケジュールを通じて、派遣営業が日々「何を考えながら仕事をしているのか」を紐解いていきます。

今回の派遣営業:泉 きさら(イズミ キサラ)2020年パーソルテンプスタッフ入社
所属:京都オフィス
勤務地:京都
担当エリア:右京区、伏見区
担当スタッフ数:130名ほど(2024年7月現在)
派遣営業の1日(泉 きさらの場合)
朝
京都のオフィスに行く場合は9時くらいに出社しますが、家が遠いので1時間半くらい通勤に掛かります。なので、お客様先へのアポイントがあって直行するほうが効率はいいですね。
エリアとしては右京区と伏見区だけですけど、お客様の数としては45社ほど担当させていただいているので、割と忙しく動き回っていることが多いです。

ランチ
オフィスに出社した場合、ランチのお店は周辺にたくさんあるんですけど、「ランチしに行こうか」なんてことはほとんどありません。
オフィス周辺は観光地でもありますから、他県や海外からのお客様が多すぎて、お店では落ち着いて過ごせないんです。買ってきてオフィスで食べるとか、外出先の場合はコンビニで買って車の中で食べる、ということが多いですね。
午後
午後は外出していることがほとんどで、朝出てからずっと夕方まで出っぱなしということも多いですね。担当している右京区と伏見区は京都駅を中心として正反対に位置しているので、本当に京都を走り回っている感じです。
京都に半導体や電子部品のメーカーが多いのは有名ですが、メーカーのお客様だけでなく大学も多いですし、また映画の字幕を作る派遣のお仕事もあったりして、京都らしくて面白いですね。

私の母は、テンプスタッフの派遣営業だった
京都で生まれ育ったわけではないですが、私は京都に来るべくして来た感じがしています。
もともと私は関西で生まれましたけど、父の仕事の関係で沖縄に移り住みました。小学校から高校までの間も沖縄の中で転々としていて、いろんなエリアの学校に通っていたんです。
年代ごとにいろんなコミュニティに所属していて、いろんな友達ができていくうち、人とコミュニケーションを取ることが次第に好きになっていきました。
大学の時にまた関西に戻ってくることになったんですが、理系でもなく専門性も特になかったので、就活する時にどうしようかと悩みました。そこで、「広い視野で見ることができそうな業界がいいな」と考えて、人材業界を候補として選んだんです。
そうして絞り込んだ会社がテンプスタッフで、まずはインターンシップを申し込みました。テンプスタッフのことは名前も含め、良く知っていました。実は、私の母がテンプスタッフで派遣営業をしていたんです。

ほったらかしよりも、「長いお付き合い」が魅力だった
インターンシップで感じたのは、やはり“人材会社の仕事の価値”でした。仕事は人生の大部分を占めるものなので、人材会社は人生を左右するところに関われます。そこで自分の“介在価値”を発揮できるのは素敵だな、と。
ですから、お仕事を紹介したら終わりであとはほったらかし、というのは嫌でした。テンプスタッフの派遣営業なら、長い目で見たお付き合いができそうだったので、魅力を感じたんです。
それで、人材会社はいくつか試験を受けたんですが、最終的にやっぱりテンプスタッフに入社することを決めました。母からも特に反対されることはありませんでしたね。ちなみに母はもうテンプスタッフにはいませんでしたけど、いまだに同期の人たちと仲が良くて、そこも魅力に感じていた部分です。

最初に配属されたのは神戸オフィスの市場開発課というところでした。名前の通り、まだ派遣の市場がないところを開発していく、新規の営業だったんです。
ただ、私はやっぱり長いお付き合いができるような仕事に強い憧れを持っていたので、「既存の取引を強化しているオフィスへ異動したいです」という希望を出しました。
派遣会社も地域や時期によって取り組みが異なっていて、その時に既存の取引を強化しているオフィスが京都でした。それで私は、京都へ異動することになったわけです。
京都は特に、人のつながりを大事にしている気がする
京都の祇園あたりのお店では「一見さんお断り」なんて言葉が使われたりしますけど、そういった京都の特性なんでしょうか。派遣会社側の担当がコロコロ変わるのも、京都ではあまり好まれないみたいなんです。
ですので、一度担当したお客様やスタッフと長くお付き合いができる環境でした。まさに、憧れていたスタイルで仕事ができるようになりましたね。

勝手なイメージですが、神戸や大阪だと外資系の企業も多いので、割とドライに淡々と取引を進めるところもあるのかなって思うんですが、京都の場合は他と比べても「つながり」をすごく大事にしている感じがありますね。
お客様と会話していても、「とりあえず来てもろて……」とよく言われるんです。まずは些細なことでも足を運んで顔を出す。そうやって顔を合わせることで、徐々に信頼してもらえる、という感じです。
それは当然スタッフの方でも同じで、たくさん足を運んで面談をすると喜んでもらえますね。ほったらかしなんて、もってのほかです。

一方で京都の特徴として、神戸や大阪と比べて経験の浅いスタッフの方が割と多くいらっしゃいました。
派遣営業の“介在価値”を増やしていきたい
ただ、経験の浅いスタッフの方であったとしても、事前にしっかりとリサーチをします。お客様からは詳しく会社の状況やお仕事の状況をお聞きして、情報を集めに行くんです。
そして、スタッフの方からもお話を聞いて、「すぐに取り組むべきこと」や「仕事に向き合う思い」を言語化してもらって、ご自身の口から説明できるようにしてもらいます。そうして準備することで就業開始につながることも多いですね。

さらに、就業開始のタイミングで「少し経験やスキルは足りないけど……」という方であっても、私たちがしっかりフォローを続けていきます。そうして、就業先でお仕事をしながら経験値を高めていかれる方が多いですね。
契約が終わったりした際に、スタッフの方から「今までフォローしてくれてありがとう」とか「おかげでできることが増えましたよ」と言っていただけると、本当に嬉しくなるものです。
今年からリーダーもやらせてもらっていますので、後輩育成にも力を入れていきたいですね。メンバーを通して、さらに派遣営業の“介在価値”が発揮できるような機会を増やしていければと思っています。
