本記事では派遣営業の1日のスケジュールを通じて、派遣営業が日々「何を考えながら仕事をしているのか」を紐解いていきます。

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今回の派遣営業:中山 美由起(ナカヤマ ミユキ)2011年インテリジェンス入社(現:パーソルキャリア)
所属:パーソルテンプスタッフカメイ 仙台オフィス1課
勤務地:仙台
担当エリア:北仙台
担当スタッフ数:120名ほど(2023年11月現在)

派遣営業の1日中山 美由起の場合)

8時には家を出て、3歳の子どもを保育園に預けてから出社します。少し特殊なんですけど、今クライアントのコールセンターに席を作ってもらっていて、直接出社しているんです。

そこにスタッフの方が120名ほどいらっしゃるので、机やPCをご用意いただいて常駐する形で担当しています。

もちろん所属はパーソルテンプスタッフカメイなので、オフィスに出社することもあります。その際には、保育園の近くでDATE BIKE(ダテバイク)』というシェアサイクルを借りて出社しています。

仙台の町にはいっぱい『DATE BIKE』が置いてあるので、営業メンバーは結構みんな利用しながら営業活動をしていますね。



ランチ

お昼はお弁当を作って持って行きます。

オフィスで食べたり、常駐しているクライアントのリフレッシュルームで食べたりすることが多いです。

今は自分のためだけに作っていますけど、いずれ子どもが大きくなったら子どもの分も作るようになるのかと思うと少し不安ですね(笑)

午後

基本的に今はクライアントに常駐して仕事をしていますが、週に2日はオフィスに出て電話などでの営業活動もしています。

退社時間は、今は時短勤務なので16ですね。たまに、就業しているスタッフのフォロー面談を担当することもあって、その場合には就業時間外での対応になるので残業しています。

帰りに保育園へ子どもを迎えに行きますが、遅くなる時は夫にも手伝ってもらっています。



初めて東京に行き、インテリジェンスの説明会へ

今でこそ仙台で時短勤務をしながら育児と仕事を両立させていますけど、新卒の時は東京に勤務していてバリバリ仕事をしていました。

私は大学まで仙台にいて、仙台が好きでした。でも、就職の段階で壁にぶつかってしまったんです。もともとお金まわりの仕事がしたくて金融系を探していたのに、ちょうどリーマンショック後の就活だったので地元の金融系企業は難しく……。

そんななか、たまたま見つけた求人がインテリジェンスという会社でした。金融系じゃない業界にはあまり興味がなかったんですけど、インテリジェンスのコールセンターでバイトをしていた友達に色々と話を聞くことができました。


それで、「私は、お金とか“生活するうえで絶対に必要なもの”に携わりたい」という話をしたら、「インテリジェンスは派遣とか人材紹介とか『仕事』に携わる会社だよ。『仕事』も生活するうえで絶対に必要なものだから視野に入れてみたら?」と言われたんです。

それをきっかけに「説明会に行ってみよう」と思って、東京に初めて行きました。説明会で接した人たちもすごく良い印象だったので、「働いてみたいかも」と思って選考を受けることにしたんです。

インテリジェンスへ入社するも、ハードな日々を送る

インテリジェンスの面接を受けたら、終わった後にフィードバックがありました。「ここが良かった」「ここは改善したほうがいい」という感じでアドバイスをくれて、そういった点もすごくいいなと思いました。

それまで東京の会社の面接では「仙台に配属させてほしい」と言ったら敬遠されていたんですけど、インテリジェンスの面接では「東京に来れるのは若いうちだけだよ。仙台にはいつでも帰れるんだから、今は東京で挑戦したら?」って言ってくれて。それも何だか嬉しくて入社を決意しました。



最初は新規開拓の部署に配属されて、ひたすらテレマーケティングをしていました。朝から晩まで数字を追いかけて、よく怒られて、とにかくハードでしたね。でも、当時は「東京で働くって、こういう感じなんだ」くらいの感覚でした。

ただ、2年目以降は渋谷・原宿・表参道エリアの派遣営業になったんですが、若いスタッフがドタキャンしてしまうことが多くて……。就業先の企業にも怒られるし、マネージャーにも怒られるし、すごくつらくなっていきましたね。

なので、その頃からずっと仙台への転勤希望を出していたんです。私としては、正直なところ仙台で結婚して仕事を辞めようとも思っていました。子どもを育てる環境としても、東京より仙台のほうが良かったので。

それで、4年目にようやく仙台へ転勤できることになりました。



テンプスタッフがインテリジェンスを買収。「やばい」と思った

そうして仙台に転勤させてもらったら、その年にインテリジェンスがテンプスタッフに買収されることになりました。私はすごくショックでしたし、正直「嫌だな」と思いました。

やっぱり、業界の中では競合でしたので、ライバル視していました。とはいっても、派遣の領域ではインテリジェンスはずっと下のほうだったので、「やばい。飲み込まれる」という印象だったんです。


嫌だなと思いながらも、いざテンプスタッフの方やテンプスタッフカメイの皆さんと接してみたら、めちゃくちゃいい人たちばかりでした。

買収前のインテリジェンスの社員総会にテンプスタッフの創業者である篠原欣子さんもいらっしゃいましたけど、すごく親しみやすい人柄だし、かわいらしくて。それで、すぐにテンプスタッフが好きになったんです。

それに、一緒に働いてみたら違いを感じるところもたくさんありました。
インテリジェンスは業績が悪くなっていたので焦りもあったかもしれませんが、とにかく“数字”を重視していたんです。でも、テンプスタッフの皆さんはお客様やスタッフの方をすごく大切にしていることが伝わってきました。

あと、インテリジェンスの場合は新卒採用ばかりでしたので、電話対応でも何でもとにかく「型」を作って「その通りにやろう」というやり方でした。でもテンプスタッフの場合は、スタッフに寄り添って柔軟に対応を変えている印象で、「すごく優しいな」と感じたんです。

インテリジェンスからテンプスタッフカメイへ移って良かった

仙台に戻って、所属がインテリジェンスからテンプスタッフカメイに変わりましたが、変化はそれだけではありませんでした。結婚もしましたし、夫の転勤に合わせて盛岡や山形に拠点を移さなきゃいけなくなりました。

それでも、テンプスタッフカメイは各地に支店があったので支店の異動だけで済みました。そうして山形にいる時に妊娠と出産を経験して、育休を取ったあとにまた夫の転勤で仙台に戻ってくることになったんです。

転勤や出産・育児などバタバタと大変でしたけど、新卒から数年間インテリジェンスでのハードな経験をしておいたのは良かったなと思いましたね。あと、スタッフから産休や転勤について相談されることも多いので、スタッフにも心から共感できるようになりました。


インテリジェンスの時は正直、スタッフのお名前もちゃんと覚えられていないような状態で目まぐるしく仕事をしていましたけど、今は違います。スタッフのお名前はもちろん、お一人おひとりの家族構成や関心ごとまでしっかり把握しています。

だから、東京で働いていた時よりも「スタッフとちゃんと向き合えてるな」「仕事が楽しいな」って思えるようになりました。買収された時はどうなるかと思いましたけど、移ってきて良かったですね。これからも、この場所でスタッフのために尽くしていきたいです。

あと、時短で派遣営業をしている人が少ないので、私がロールモデルとして「営業をしながら時短で子育てもちゃんとできるよ」っていうのを今の若い子に見せていきたいな、とも思っています。