志賀さんは、大阪の派遣会社でコーディネーターとして働いていましたが、結婚を機に退職。その後、ご主人の転勤を機に、名古屋で子育てをはじめました。

現在はご自身が派遣社員として働いているようですが、なぜ志賀さんが派遣社員として働いているのか、本音の部分を詳しく伺っていきました。

hakken20230817_2_shiga.png

派遣ママ:志賀(しが)さん派遣スタッフとして名古屋にある大学に勤務。事務担当として、学生を相手に様々な一般事務を担当している。

志賀さんは、もともと大阪の派遣会社で働いていたとか?

そうなんです。高校生の時アルバイトしてた百貨店が派遣事業もやっていて、その流れでそこで働きはじめました。

派遣会社のコーディネーターから飲食店へ

じゃあ、派遣会社に入社したわけですね。営業職ですか?

いえ、コーディネーターとして働いていました。それで、しばらくしたら辞めて。

それは、どういったきっかけで?

結婚を機に退職しました。その後に娘が生まれたんですけど、娘が小さいうちは成長を見届けたかったので、しばらく仕事はしていませんでした。



子育てに専念されて。

そうですね。夫の転勤で名古屋に移り住んで、娘が小学生になるタイミングで、飲食店でパートとして働きはじめました。

なぜ、飲食店で?

近所だったからですね。実は、娘が少し体の弱い子でもあったので、何かあったらすぐに動けるようにと思って。

なるほど。そういうことでしたか。

それで、5年生くらいになったら娘の体調も落ち着いてきたし、長く勤められるような事務のお仕事に戻ってみようかなと思って。

事務の仕事をしようと。

ええ。ワンちゃんも飼いましたし、娘が家に一人でいても寂しくないかなって。



旦那さんは?

単身赴任しているので居ないんですよね。

子育てのために派遣で働く「本音」とは

そうなんですね。それで、事務のお仕事はどう探したんですか?

自分で調べてて、テンプスタッフのページに良さそうな仕事があって。

良さそうな仕事、といいますと。

近所の大学だったんです。学校事務のお仕事でした。

学校事務の経験はないですよね?

ええ。同じ事務でも私がやっていた派遣会社のコーディネーターとは異なる仕事だっていうのは聞いていたので、本音を言えば不安はありました。ただ……。

ただ?


やっぱり、家が近いっていうのがどうしても外せなくて。

やはり、そこは重要だったんですね。

ええ。子どもに何かあってもすぐに帰れますからね。まあ、場所も学校ですから、学生の子たちへ自分の子どものような感覚で接することができるかなって。

なるほど。

あと、ずっと座っているのが苦手なんです。学校事務なら動き回ったり学生と話したり、楽しそうだなって。

それで登録いただいて働くことになったわけですね。

子育てをしながら働く派遣社員の、職場での本音

実際どうですか?元は派遣会社にいたわけですけど、派遣社員として働いてみて。

とにかく、職場がすごく良かったです。子育てしながらでも働きやすくて、居心地も良くて。



具体的にどんなところが働きやすいですか?

上司の方が気をつかってくださって、子どものことで帰りたい時でも「大丈夫だよ」とか「無理しなくていいからね」とか声を掛けてくださるので。

それは嬉しい心遣いですね。

ええ、そういった声がひと言あるだけでも救われますね。どうしても子育てをしていると職場で「すいません」って恐縮することが多いですから。

ホントそうですね。どうしても子どもの具合が悪くなることって、ありますからね。

そうなんですよね。正直、もう少しパパの協力があればなあ、とも思いますけどね。

まあ、単身赴任中だと難しいですよね。

そうですねえ。

子育ても、派遣社員としての仕事も、どちらも全力

今、お子さんの学年は?

中学1年生です。やっぱり6年生から中学に上がるタイミングは色々と大変でしたね。

思春期の女の子ですものね。

そうなんです。それに、中学受験もしたのでバタバタでしたね。



旦那さんがいない状況で中学受験は大変でしたね。

はい。でも、仕事をしていて良かったなと思うことも多かったですね。私は、家のことも仕事のこともどっちも100%の力を入れてしまうんですけどね。

どっちもしっかりやらないと気が済まない。

そう。どうせ働くなら全力で勤めさせていただきたいと思ってて。そうして全力で働いてきて良かったと思うのは、いろんな人に会ったり経験をさせていただいたりできるところでした。

確かに、仕事をすると世界が広がりますよね。

ずっと自分が「こうだ」と思っていたものでも、先輩のママさんたちとかの意見に触れると「そうか、そういう考えもあるな」とか「自分の殻は破ってみてもいいんだな」とか刺激的なことが多くて。

仕事を通じて様々な価値観に触れたわけですね。

ええ。そういったことはやっぱり家の中にいたら経験できなかったわけですからね。「なるほどな」って勉強になることや、自分のモチベーションが上がっていくことも多いので、本当にありがたいなって思っています。

「子育てをしやすいように」と近所で見つけたのは派遣の仕事だったけれども、結果としては良かったわけですか。

ええ。派遣で働けて良かったです。やっぱり「子どもを優先したい」という面や、条件の面や、すべてが合わさっているのが今のお仕事なので。どこかにズレがあると不安や心配になりますけど、それもありませんでしたし。



条件がすべてガチャンと噛み合った。

そうです。本当に職場の皆さんやテンプスタッフには感謝しかないです。

子育てを終えたら、いつかスタジアムで大騒ぎしたい

今後の働き方で考えていることはありますか

今後も子どもを優先させることは変わりなく、元気である限りはお仕事を頑張っていきたいですね。

お子さんを中心に考えられていて素晴らしいですね。

いえいえ。まあ、単身赴任のパパはどうにでもなりますけど、子育てはやっぱり簡単ではないですからね。そこを軸に仕事探しをして間違ってなかったですし、仕事も楽しいので。

仕事が楽しいのは何よりですよね。

はい。まあ、年齢的に体はボロボロですけどね(笑)。寝ても寝ても、なかなか疲れが取れなくて。仕事のない土日も家のことで動きますから、疲れますよね。

なかなか自分一人の時間もないですしね。

ないですねえ。一人になりたい時もありますけど。

じゃあ、お子さんがもう少し大きくなって、手が離れた時が楽しみですね。

そうですね。そうなったら、ずっと我慢してたサッカー観戦でも行きたいですね。

サッカー観戦がお好きなんですね!

ええ、大阪出身なのでセレッソ大阪が好きで。スタジアムに試合観戦に行って「わー!! 行けー!!」とかって大騒ぎしたいです(笑)

ぜひ、その日に向けてお仕事も子育ても頑張ってください。志賀さん、ありがとうございました!