パーソルが公式スポンサーを務めるプロ野球のパ・リーグ。年間で1チーム1試合ずつ『冠試合』を開催しており、その試合の際には「ご招待枠」として派遣スタッフの方に観戦チケットをプレゼントしていました。

下稲葉:私は、「当選者を決めてご案内をする」というところを担当していました。

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スタッフィング企画本部 スタッフエンゲージメント室下稲葉 かすみ

札幌ドームで開催予定だったパーソルのパ・リーグ冠試合は、『北海道日本ハムファイターズVS千葉ロッテマリーンズ』でした。

下稲葉:この時は、北海道日本ハムファイターズさんが観戦チケットだけでなくプラスアルファで「“ベースランニング”ができる」とか「“プレイボール”を宣言できる」とか、そういったWチャンスの企画も実施してくださるということで。


※パーソルテンプスタッフHPより(現在、募集は行っておりません)


たくさんの応募があった中から、北海道の30代の女性スタッフが当選したのは「観戦ペアチケット+始球式」でした。

下稲葉:女性スタッフに「始球式が当たりました」と連絡をしたんですが、とても喜んでくださいましたね。



下稲葉からの連絡に「始球式ですか!」と喜びを見せるスタッフの方でしたが、喜びと同時に大きな不安も押し寄せてきたようです。

下稲葉:「頑張ります!」ということで、進めていこうとしたんですけども、後からすぐに連絡がありまして「あの……わたし、野球の経験はありません。わたしにできるでしょうか」とかなりご不安の様子でした。

ピッチャーからキャッチャーまでの距離は18.44メートル。30代女性の場合、野球やソフトボールの経験でも無ければキャッチャーまでボールが届かない可能性もあります。女性スタッフは、あまりの不安から下稲葉に相談を持ち掛けてきたのです。

下稲葉:「例えば、テンプスタッフさんの中で野球経験者とか、野球に詳しい方がいたら、具体的なアドバイスをもらったりすることはできないでしょうか……」と相談されました。



コロナの影響で試合が一度延期されたこともあり、当日までには少し時間がありました。そこで「始球式の当日までに練習をしたい」とスタッフの方に相談された下稲葉は、すぐに動き出したのです。

下稲葉:福岡の営業担当で村上匠さんという方がいて、以前にお話しした際に「大学生の時まで、プロ入りも目指せるぐらいに野球で活躍していた」と聞いていたんです。けがで続けられなくなって、そこからテンプスタッフの営業になったということでした。

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九州営業部 福岡二課村上 匠

さっそく福岡の村上に相談をすると、『女性視点のほうが良いのではないか』と、ソフトボールをやっていた奥さまと一緒になって考えてくれ、練習方法をまとめてくれるだけでなく、初心者でも分かりやすいYouTubeの動画も探してくれたといいます。



下稲葉:すごく分かりやすいアドバイスをビッシリ教えてくれたので、そのままスタッフの方に共有しました。そうしたら、すぐにお返事が来まして「ありがとうございます! 毎日やります!」みたいな感じで、すごく喜んでくださいまして。

その後も、スタッフの不安を取り除くために、メールや電話でこまめにフォローをし続けた下稲葉。そしていよいよ、本番当日を迎えました。

下稲葉:コロナの影響もあって現地には行けませんでしたが、ケーブルテレビで試合の様子を見ていました。そうしたら女性スタッフの方が出てきて、始球式で投げていて。

なんと、女性スタッフの方が投げた球は、ワンバウンドしながらも力強くキャッチャーミットに入っていったのです。



下稲葉:すごかったです。ワンバウンドで。初めてとは思えない、素晴らしい投球でした。

現地にいたパーソル社員のはからいもあり、実際に投げたボールはスタッフの方にプレゼントされ、お持ち帰りいただくことになったようです。

下稲葉:ワンバウンドしたから土もついていたようです。写真も撮ってもらったみたいですし、良い思い出になったんじゃないかと思います。

そして後日。下稲葉の元には、スタッフの方から喜びに溢れたメールが届きました。

興奮が冷めやらず、ずっと余韻にひたっているような感じです。
お土産もたくさんいただきまして、何より人生で二度とないであろう貴重な体験ができて、一生の思い出になりました。
テンプスタッフの皆さんには感謝しかありません!

下稲葉:最初はすごくご不安な様子でしたけれども、最後にはすごく喜んでもらえたので良かったですね。

そんな下稲葉に、「仕事で大切にしていること」は何なのか、聞いてみました。

下稲葉:常に「個人と向き合っている」ことを忘れないでいたいです。

わざわざ相談をしてくださるということは、なにかを期待されているわけですから、「頼ってもらえているのなら、ちゃんと全力で応えなきゃ」と思います。

それと、自分がされて嬉しいことは人にもしてあげたいとも思いますので、これからもそんな動きができたらと思っています。