パーソルテンプスタッフのスタッフマーケティング部は、直接スタッフと関わることがありません。間接部門のこの部署に所属する川本は、いつも自分自身に問いかけていることがありました。

川本:目の前の仕事に対して「本当に派遣スタッフのことを思ってできているか」ということは常に考えています。派遣そのものの地位向上をしようとか、マイナスイメージを払拭したいみたいな思いがすごくあるんです。直接スタッフに何かをしてあげれることはないんですけども。

hakken20230929_2_kawamo.png

事業推進本部 スタッフマーケティング部川本 華子

直接スタッフに何かをしてあげられない分、派遣スタッフのことを常に考えているという川本。実は、その言葉の背景には過去の営業時代に味わった苦い経験がありました。

川本:営業の時、自分が「失敗してしまった」と思ったときや怒られてしまったときというのは、絶対にスタッフの味方になれていなかったなと思うんです。

いまは間接部門としてスタッフと関わっていない自分が、二度と苦い経験を繰り返さないためにできることは何なのか。スタッフのために何ができるのか。その一つの答えが、「現場で働く社員からリアルな声を拾っていくこと」でした。

川本:スタッフの方には実際に会うことが無いわけですから、スタッフと接している営業に会いに行ったり、コーディネーターに話を聞きに行ったりということは気にしながらやっています。プロモーション案も社内の数百名にアンケートを取って「どれがいいですか」と相談してみるとか。

スタッフにプロモーションをする前に、まずは社員にプロモーションをする。川本たちのプロモーション活動は、ものすごく足元からスタートしていました。

川本:スタッフマーケティング部としてやっていることに対して「いいね」とか「うちの会社っていいな」って思ってもらわないことには始まらないかなと思っています。だから、まずは社内の方に好きになってもらいたいというのは意識してますね。

「社員の声を一人一人丁寧に拾い上げることで、初めてその先にいるスタッフのことを深く想像していけるんです」といいながら川本は笑みを見せました。

川本:いろんな方から見て「派遣っていいな」って思われるとか、「派遣で働けばあんな風にイキイキと働けるようになるんだな」みたいに、「いいな」と思ってもらえるために日々仕事してるっていう感じですね。

そんなある日のこと、スタッフマーケティング部では新しいプロモーションの企画会議が進行していました。

人一倍スタッフのことを思っている川本が、強い思いを持って企画したCMが完成したようです。

15秒という短い時間にスタッフへの想いを込めた川本。
反響はどうだったのでしょうか。

川本:間接的ではありますけど、反響は良かったと聞いてホッとしました。CMを流せるくらい大手で働いているっていう安心感があったり、「周りの人に『CMやってる会社だよ』って言えてすごく嬉しかった」というお話をいただいたり。現場の皆さんにとっていい情報を届けなきゃ、と思っていたので良かったです。

hakken20230929_3_kawamo.jpg

まさに足元からのプロモーションを大切にしている川本。単にCMを作るだけでは終わりませんでした。

川本:営業がクライアントやスタッフの方と接するときにアイスブレイクになるような、CMの裏話も皆さんに伝えたりしていました。「“テンプりん。”って実は着ぐるみが2メートルくらいあるんですよ」とかですね。

そんな川本に、仕事で大切にしていることを聞いてみました。

川本:私は間接部門ですから、スタッフの方にファンになってもらうために、まずは社内からテンプスタッフのファンを作っていくのが大事であり、役割だと思っています。

それと、常にスタッフの味方になれているか考えて行動することが、間接部門のあるべき姿だと思いながら仕事をしています。