これは、テンプスタッフを通じて派遣社員として働く桑田さん(仮名)のお話です。
桑田さんは、福島から上京して昼は派遣社員として働き、夜は声優の養成所でレッスンを受け、勉強に励んでいるといいます。
なぜ桑田さんが声優を目指しているのか、東京での生活は難しいものではないのか、詳しく伺っていきました。
桑田さんは福島から上京してきたそうですね。
はい、福島の専門学校を卒業して、それで今年から東京に来ました。

家族の影響で「声優」を意識するように
東京に来たばかりなんですね! 福島の専門学校で声優を学んで?
はい、声優科に入って2年間勉強していました。県内で唯一、声優科がある専門学校だったんです。
そうだったんですね。声優には昔からなりたかったんでしょうか。
そうですね、もともと小学生の頃からお母さんの影響で一緒になってアニメをよく見ていて。それでアニメを通じて“声優”という存在を知ったのが最初ですね。そこから私もアニメにハマって。
ちなみにどんなアニメですか?
私は、『黒執事』にハマりました。2008年からテレビアニメ化されていて、最近も新シリーズをやっているんですけど、世界で一番好きな作品ですね。
へえ、そんなに! じゃあアニメを通じて声優の存在を知って、そこからどうしたんでしょう。
中学生の時には放送委員会に入って委員長をやっていました。毎日何かしら放送で喋るようにしていて。

なるほど、声を使うことを意識し始めたんですね。
じわじわと声優への熱が育っていった感じですね。ただ、私自身は声が高くないので、アニメの可愛らしいキャラクターとかは難しいんじゃないかな、とも思いました。
専門学校で声優の勉強に励み、オーディションに挑戦
アニメ向きじゃないかもって?
ええ。それで、これも家族の影響なんですけど、おばあちゃんがWOWOWとかで海外ドラマをよく見ていて、一緒になって見てたんです。そうするうちに、アニメよりドラマの吹き替えのほうが向いてるかもって思って。
なるほど。そうして声優への憧れがリアルになっていって、高校ではどうしたんでしょうか。
高校では明確に「声優になりたい」って思うようになって、演劇部に入りました。声優の部活などは当然ないので、まずは演技を学ぼうと思って。その後に専門学校ですね。
それで専門学校の声優科に入ったと。声優科ではまさに声優の勉強をするんですよね。
はい。アニメのアフレコやドラマの吹き替えの実習もありましたし、年に1回は舞台をやっていたので、演劇の授業も楽しくやっていました。
おお、充実してそうですね。実際の成果などはあったのでしょうか?
そうですね。その専門学校は地元の企業や動画制作会社から仕事の依頼もあって、実際に動画のナレーションのお仕事もさせていただきました。

へえ、実践的だったんですね。そうして専門学校を卒業して。
はい。卒業時には秋ごろから年末にかけてオーディションがあるんです。東京から15社くらいの声優事務所の方が来てくださって、オーディションを。
15社のオーディション!
テンプスタッフと連携している事務所の養成所へ
有名な事務所とかもあって、オーディションで受かった中から2社まで絞って、いま通っている事務所に決めました。
いま通っている事務所を選んだ理由は?
いくつか理由はあるんですけど、1つは1週間のうちのレッスン回数が多かったこと。それと、ナレーションや吹き替えに強い事務所だったこと。
そうか、吹き替えをやりたいんですもんね。
はい。あとは、その事務所がテンプスタッフと連携していたことですね。実は、テンプスタッフが専門学校にも来てくださっていて、声優のキャリアについて研修をしていただいたりして。
あ、キャリア研修を受けていただいたんですね。
そうなんです。それで、その事務所がテンプスタッフと連携していて、派遣のお仕事も紹介してくれるということなので、それも決め手になりました。「正社員」だと時間の制約もあってレッスンを受ける時間も減ってしまいそうだったので「派遣」がピッタリだと思いましたね。
なるほど。当社の「声優支援プロジェクト」が決め手になったなんて。
<参考>夢とキャリアの両立を支える声優支援プロジェクト 月間就業100名を突破!~ 平均年齢21.9歳、安定した職場定着が実現 ~
それで、今年からいよいよ東京へ。実際、お仕事はどうなりましたか?
仕事も探してくれ、色んな費用の心配をせずに助かる
職場は養成所に近いほうがいいだろうと思って、「養成所の近くで」という希望をテンプスタッフに出しました。
他に希望は無かったんでしょうか。

あと、コールセンターを選ぶ人がまわりに多かったんですけど、私は未経験で自信がなかったので「接客がいいです」っていう希望を出しました。
なるほど。それで、お仕事を探してもらって。
はい。結局、ショールームスタッフのお仕事を紹介してもらいました。接客がメインなので声も使いますし、事務の経験もさせてもらえて楽しいです。
そうですか。リアルな話、お給料はいかがでしょうか。
ありがたいことに、問題なく生活できるくらいいただいています。
声優の世界に限らず、何らかの養成所に通う若者ってバイトしながら生活も大変で……みたいなイメージがありましたけど。
いえ、いろんな費用の心配はせずに助かっていますね。好きな服を買ったり、初めての一人暮らしならではの出費をしてしまうほどです。そろそろ貯金もしなきゃと思うんですけど(笑)
まあ、まだお若いですからね。でも、レッスンもあって忙しいのでは?
そうですね。週5日勤務で、そのうちの3日は仕事が終わってからレッスンです。夜9時まで勉強していて、忙しくしています。正直、たまに「きついなぁ……」って思うこともありますね。

勉強になりながらも打ちのめされる日々
わあ、大変ですね。レッスン内容はどんなことをするんでしょう。
火曜日がナレーションの授業、木曜日が演劇の授業です。土曜日はフリーで、プロの声優さんの授業があったり、アニメのディレクターさんの授業があったり、日によって変わる感じで。
おお、充実してますね。でも、夜9時までだと結構長いですよね。
それが、ナレーションや演劇の授業では1人ずつ回していくので結構時間が掛かって、意外とあっという間ですね。待っている間も、他の人へのフィードバックが勉強になりますし。
なるほど。どうですか、桑田さんとしての手ごたえは?
……いやあ、打ちのめされてます。
え?
福島の専門学校では企業の動画にも携わったりして順風満帆でしたけど、東京に出てきたら周りのみんなが上手すぎて……。

ナレーションも今まで得意だと思っていたんですけど、周りと比べると一番ダメだなって。
そうですか。まあ東京って全国からすごい人が集まってきますからね……。
ええ。まあ、そういうのも含めていい経験だなって思ってます。それに、ライバルはなにも養成所のみんなだけではないんですよね。
過酷な世界だけど夢に向かって頑張っていきたい
どういうことですか?
声優の先輩が授業でもお話しくださったんですけど、声優になりたい人や新人の声優さんの数がすごく多くて、上手なだけでは埋もれてしまうんですよね。だから、とにかく自分にしかない“個性”や“強み”を伸ばしていかないと、見つけてもらえないんです。
なるほど。生き残るのは思っているより過酷な世界なんですね。
本当に過酷で難しい世界ですけど、だからこそ生活維持の面で支えてくださるテンプスタッフは本当にありがたい存在です。レッスンにもしっかり集中することができますし、夢を追うことができる派遣でよかったなと思いました。
それは安心しました。養成所には1年間、通う感じですか?
そうです。最後に『審査会』というオーディションがあって、そこで事務所に所属できるかどうかが決まる感じですね。絶対に合格して所属できるようになりたいと思っています。
そしていずれはプロの声優に。
はい。お仕事の実績を積み上げていって、最終的には大好きな『黒執事』にどんな役でもいいから携わりたい。あとは、海外ドラマのメインキャストにもなりたいです。

お母さまやおばあさまにも見てもらえるといいですね。
そうなんです。「ちょっとの役でもいいから出れるようになったら教えてね」って言われているので、早くいい報告ができるように頑張りたいなと思っています。