大学を卒業した後に、輸入住宅を扱うハウスメーカーの営業職に就いた金野。なぜハウスメーカーに就職したかというと、理由がありました。

金野:私の実家も輸入住宅だったんですよ。でも、そのハウスメーカーには手が届かなくて、その下のグレードのメーカーで建てていたんです。

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関東営業本部 埼玉営業部 大宮二課金野 琢磨

「建て替えるならそこのメーカーがいい」と親が口にしていたことも気になっていた金野は、『自分が建てたい家』を前提に就職先を考えていきました。

金野:親も「行きたい」って言うので一緒に住宅展示場巡りをしたんです。それで、色々回った中でやっぱり親の勧めるメーカーが確かに1番いいメーカーだと思ったので、そこに就職したいと考えました。

他にもいくつかハウスメーカーの面接を受けていた金野。ただ、違和感もあったようです。

金野:「いつか自分はこのハウスメーカーで家を建てたい」と思っているのに、他のメーカーに入社するのはなんか違う気がして、そのメーカー1社に絞って受けました。だから、働きたいよりも先に「このメーカーの家を建てたい」が強くて。

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金野のなかには、「自分が良いと思うものを、周囲に勧めたい」という思いもあったようです。

金野:昔から自分がハマった漫画とかバンドのCDとかを頼まれてもいないのに学校に持ってきて配っちゃう学生だったんですよ。「これ面白いから読んでみて」「聴いてみて」みたいな。それは営業になっても同じかなって。

そうして無事、入りたかったハウスメーカーに就職することができた金野。注文住宅の営業ならではの魅力に取りつかれていきます。

金野:注文住宅って有形商材なんですけど無形商材なところもあって、買う瞬間は目の前に無いんですよね。お客様が思い描いていた『夢の家』を形にして、最後にお届けするわけです。そうすると、引き渡しの際に泣いて喜ぶお客様も大勢いらっしゃって、やりがいを感じました。

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そして「いつかこのメーカーの家を建てたい」という思いを強く持っていた金野でしたが、その目標が達成されるときがやって来ました。

金野:成果主義だったので、成績を残せばそれなりの収入になっていきました。それで、27歳の時に結婚して子供ができたのを機に、家を建てることができたんです。

奥さんのお母さんが1人で暮らしていたこともあり、お母さんの部屋も作って同居をはじめたようです。

金野:同居型の家は、最初から考えていましたね。ただ、「家を建てたい」という思いが叶ってしまったこともあって、仕事では燃え尽きた感じがあって……。

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入社時からの大きな目標を達成したためか、仕事に力が入りにくくなってしまった金野は、転職を決意していったのです。

金野:転職エージェントに登録して、エージェントの人に色々と話をしたら、真っ先に言われたのが「人材系の会社が向いていると思います」ということでした。そのなかでも、テンプスタッフを勧められたんです。

将来的なことを考えて、『男性の育休取得率』や『新しい形での働き方』などを意識していたという金野。

金野:テンプスタッフを調べていったら、やっぱり人材会社なので『働きやすさ』の面で進んでいて。それに、業務内容も聞いていったら、業界こそ違えど「ハウスメーカーとも似ているところが多いな」と思ったんです。

『最初に要望をしっかり聞き、それに基づいて自ら判断していく』という派遣営業の仕事に親和性を感じた金野は、テンプスタッフへの入社を決めたのです。

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金野:やっぱり働いてみたら、共通するところがたくさんありましたね。特に共通していたのは「小さな嘘でもついてはいけない」ということでした。

ハウスメーカーでは、小さな嘘が大きなクレームになってしまうため、絶対にやってはいけないことだったようです。

金野:売りたいからって、「冬も暖かいですよ、この家」「暖房費も少なくて過ごせます」って言って、実際に嘘だったらどうでしょう。住んだあとに、お客様が嫌な思いをし続けてしまうじゃないですか。それだと、大きなクレームになってしまうんです。

「正直な営業じゃなければ上手くいかない」というのは、派遣営業も同じだったと金野は言います。

金野:今もそれは一緒で、働いてほしいからって「すごくいい職場ですよ」って言って、実際に働いてもらって嘘だったら、スタッフの方が嫌な思いをし続けるわけですし、クレームになってしまうわけです。そこの、「誠心誠意、嘘をつかずにやらなければいけない」という点はまったく一緒でした。

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さらに金野は、前職にはない魅力を感じたようでした。

金野:前職だと、どうしても売上数字だけで評価される部分がありました。だから、極端な話、お金持ちに豪邸を売れば営業としては評価が高いわけです。でも、私はそこに魅力を感じていなくて、小さなお家であっても「自分を頼ってくれる人」に全力を注ぎたかったんです。

そういった意味で、金野には派遣営業が合っていたようです。

金野:売上だけでなくて「お客様が喜んでいるかどうか」という面も評価してくれるのは、テンプスタッフに入って嬉しかったことでもありますね。スタッフの方が喜んでいるかをよく見ていてくれますし。

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そんな金野に、「仕事で大切にしていること」は何なのか、聞いてみました。

金野:やっぱり、「頼ってくれる人」に全力を注ぎたい、ということですね。

私はいま、スタッフの方を110人担当していて、正直めちゃくちゃ忙しいです。でも、私たちの忙しさって、自分中心の考え方になりがちなんですよね。

110人のスタッフの方からしたら、営業担当は私だけなんです。私にとって「1/110」でも、スタッフの方からは「1/1」の営業担当なわけです。そのことは常に意識して、スタッフの方に正直に接し続けていきたいと思っています。

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