これは、テンプスタッフフォーラムを通じて派遣社員として働く笠原さんのお話です。
新潟市出身の笠原さんは、19歳で上京して服飾専門学校を卒業後、アパレル系のお仕事をはじめます。そして今は、新潟で派遣社員として事務のお仕事をされています。
笠原さんがなぜ新潟にUターンして派遣社員として働いているのか、なぜアパレルから事務にシフトチェンジしたのか。探っていきました。
笠原さんはもともと服飾専門学校を卒業されたのだとか。
はい。昔からファッション系の仕事がしたかったので。
アパレルから事務の仕事へシフトチェンジ
それは、小さい頃からですか。
ええ、家庭の影響が大きいですね。母もファッションが好きなんですけど、裁縫も得意でしたし。
じゃあ、服を作ってくれたりしたんですか?
そうなんです。あと、叔母が今でも大手百貨店のアパレルでバリバリ働いているんですよ。
なるほど。ファッション系に興味を持つのは自然な流れだったんですね。
はい。それで、新潟から東京に出て服飾の専門学校に通ったんですけど、挫折しましたね……。
挫折、というと。
もともと服を作る仕事がしたかったんですけど、技術力が追い付かなくて。
求められるレベルも高そうですよね。
頑張ってはみたんですけど、早々に「向いてないのかもしれない」って判断しました。
それで、どうしたんですか?
もともと新潟では商業高校を出ていたので、シフトチェンジというか「事務的な仕事で自分の好きなジャンルに携われるようにしていこうかな」って思って。
母を助けるため、新潟にUターン
なるほど、ファッション系ではあるけど事務的な仕事をしていこうと。
はい。それで大手アパレル企業にアルバイトで入って、1年経ってから正社員になることができました。
おお、すごい。
でも、ある時に辞めて新潟にUターンすることにしたんです。
え! ……なぜですか?
父が建築系で電気工事などを請け負う会社を経営していて、母はその会社の事務的なことをお手伝いしていたんです。ただ、祖父の介護が必要になってきて、母の負担が増えてしまって……。
家事もあり、会社の事務もあり、おじいさまの介護もあり、と……。
そうなんです。それで、母もだんだん暗くなってきて、体も弱ってきてしまって。電話でも「薬がだんだん増えてきてる」っていう話を聞いていたので……。
あらら……。それは心配ですね。
コロナで会えない時期も続いて、どんどん心配になってきたので「東京から新潟にUターンして、家の手伝いをしよう」と決めて帰ってきたんです。
優しい娘さんですね。
いえいえ、やっぱり母が倒れてから戻ってくるんじゃ遅すぎると思って。東京でキャリアを積んで30代中盤とかになって結婚していたりすると、もう助けられない状況になるのかなとも思いますし。
派遣なら「柔軟な働き方ができる」
まだ身軽なうちに、と。
そうです。「動ける時に動こう」と思ったんです。
なるほど、それで新潟にUターンしてきたわけですね。
はい。帰ってきてからはアルバイトをしながら家の手伝いをしていたんですけど、いずれ東京には戻るつもりなので、貯金もしなきゃと思ってて。
ある程度は稼がなきゃ、と。
ええ。だからフルで働きたかったんですけど、やっぱり家のことが心配だっていうのがあったので、「週4で働けて稼げる仕事ってないかな」と思ったんですよ。
なるほど。それでどうしたんですか?
東京の友達に相談したら「それならテンプスタッフがいいよ」って言ってくれて。
わあ、嬉しいですね。それはなぜでしょう。
その友達もテンプスタッフに登録して働いていたんです。その子は割と体調を崩しがちだったりしたんですけど、「柔軟な働き方ができるよ」って言ってて。
それで、派遣登録はテンプスタッフの1社だけでしたか?
いえ、登録は3社ぐらいしました。でも、対応も含めて1番いいなって思ったのが、テンプスタッフでしたね。友達が「いい」って言ってたところがやっぱり信頼できました。
正社員の時と変わらず、楽しい
登録後は、仕事を探してもらったわけですよね。
はい。自分の家の状況を伝えたうえで、働きたいジャンルの仕事や働き方についても相談させてもらって、それでピッタリのお仕事を見つけてくれました。
どんなお仕事ですか?
建築デザイン系の会社で、自分がいま得意としている事務系のお仕事です。最初は週3で入らせてもらって、途中から週4に変更させてもらいました。
ああ、ご実家も建築系ですもんね。
そうなんです。建築デザイン系で、「ものづくり」もしている会社ということなので、すごく興味を持ちまして。
派遣として働くのは、今回が初めてでしたよね。
ええ、初めてでした。
どうでした? 今までの正社員やアルバイトとは違いました?
書類の整理といった事務的な仕事だけでなく“専門的なところ”も任せてもらえたんです。だから、仕事の内容的には正社員の時とあまり変わらないなって感じました。
お、そうですか。
だから、すごく嬉しいんです。「仕事はどんどんやりたい」っていう気持ちが強いので、正社員の時と変わらず楽しくできていますね。いろんな希望も聞いていただけますし、本当にありがたいですよ。
新潟にUターンしてきて良かった
『働き方』としてはいかがですか?
9時から18時で働いてるんですけど、18時になると会社の方や上司の方たちが「もう帰りな」「あとはやっておくから大丈夫」って言ってくれて、すごく優しいんですよ。
良い会社ですね。
はい。すごくいい人たちの職場に入れたな、と思ってます。
それで、お母さまのお手伝いもしっかりとできているわけですね。
そうですね、家の請求書の整理とか、領収書の整理とか、会社でやってるような事務系の仕事をお手伝いしています。
じゃあ、お母さまはおじいさまの介護がしっかりできている、と。
はい。
お母さまも当初は一人で抱えこんでいたでしょうから、嬉しいでしょうね。
そうですね。なんか、「自分自身、明るくなったわ」って言ってました。
良かった! 笠原さんご自身はUターンしてみていかがですか?
帰ってきて良かったなって、すごく思ってます。家のことも手伝えて、派遣で柔軟な働き方をさせてもらいながらも、いろんな業務にチャレンジさせてもらえますし。
「テンプスタッフを教えてくれてありがとう」
Uターンしても充実しているようで何よりです。
なかなか友達に会えないのは寂しいですけど、こっちでも楽しく生活できていますね。
東京に行ったりはしているんですか?
ええ、遊びに行くこともありますし、仕事で行くこともあって。派遣で働いている友達と飲みに行ったりもしています。
テンプスタッフを教えてくれた友達ですね。
はい。「やっぱりこの子は信用できるな」って改めて思いましたね(笑)。 直接「テンプスタッフ、良かったよ」っていう話もしましたよ。「教えてくれてありがとう」って。
それは嬉しいです。本当にありがとうございます。
いえいえ、営業の方が毎月面談してくださるのもすごくありがたくて、結構長めにお時間取ってもらってたりとかして、「何かあったらすぐ言える」っていう安心感がありますね。
それは良かったです。いずれは東京に戻るつもりですか。
そうですね。チャンスがあれば戻ろうかな、と思ってますけど、今は今で楽しいので、日々の仕事を楽しみながら機会を伺えればと思ってます。