"私のカラダ×はたらく"プロジェクトが始動|派遣の求人検索・人材派遣会社はテンプスタッフ

"私のカラダ×はたらく"プロジェクトが始動

カラダと向き合って、"はたらく"をもっと楽しもう!
ヘルスリテラシーの向上と女性特有の"カラダ"に関する疑問や不安の解消へ

女性の社会進出が進み、労働力人口に占める女性の割合は4割を超えています。そして、急速な社会変化の中、女性を取り巻く状況は大きく変化し、はたらき方も多様化しています。 女性活躍への期待が高っている今、女性の健康支援の取り組みとして、パーソルテンプスタッフでは、2023年度より"私のカラダ×はたらく"プロジェクトを始動しました。

今回は、プロジェクトオーナーの人事本部・加瀬、スタッフィング企画本部・後藤、共催のLiLi株式会社の廣岡さんをお招きして、本プロジェクトについてお伺いしました。

女性のポテンシャルを最大化する人材開発カンパニー LiLi株式会社 代表取締役社長 廣岡絵美さん
パーソルテンプスタッフ スタッフィング企画本部 本部長 後藤成子
パーソルテンプスタッフ 人事本部 本部長 加瀬洋子

健康からはたらく女性を支援したい、世の中を変えていきたいという想いからのスタート

加瀬:
パーソルテンプスタッフの女性割合は、社員が7割、派遣スタッフが9割です。多くの女性が活躍してくれている中で、私たちが次に向き合う課題は"カラダ"だと考えています。
仕事が好きで一生懸命はたらきたい想いと、本当にこのままはたらき続けられるのだろうかと言う漠然とした不安。環境、機会、選択肢の話なのだろうなと歯痒さを感じていました。

そんなときに、廣岡さんに出会いました。未来を担う学生が"はたらくために必要なこと"を考え、社会や未来を変えたいという熱い想いが詰まっている事業の立ち上げを目指されていて、私たちが考えていることとの共通点があることから、このプロジェクトが動き出しました。

後藤:
更年期障害で2年間ずっと苦労していたのに、最後に辿り着いた婦人科では1日で症状が改善した友人がいました。この話を聞いたときに、知識が不足していることで、これほど苦労する人がいるのかと思いました。これからの世代には知ることで、後悔のないようにしてほしいと思ったのがきっかけでした。

廣岡:
今、更年期にはホットフラッシュのようなよく聞く症状だけでなく、多岐にわたる症状が出てきていますが、その辺りについての知識が不足していますよね。知っていれば早期改善ができて、仕事への支障も軽減することができる。そのために、どうしても女性に知識を身に付けてほしいと、当社事業でも考えていました。
40~50代はからだの不調を我慢するのが当たり前の世代。一方、10~20代の学生たちは、当然のようにPMSという言葉を使うし、ピルも飲んでいたりする。パフォーマンスが落ちることに非常に敏感で、日頃からアプリで体調や生理を管理している。そんな彼女たちがはたらきはじめるときには、健康への配慮が整えられた社会が重要になると思ったのです。

加瀬:
これまでPMSや更年期の不調については、必要な人が病院に行けばよいと思っていました。ですが、廣岡さんがおっしゃるように、健康に敏感な若い世代の声や悩みを知ったときに、はじめて自分ごとだと思いました。そして、それらを解決することで、気持ち的にも楽にはたらけるということが分かると、すごく大事なことだという実感が湧きました。

廣岡:
女性支援をしている中で出会った多くの方たちが、実は不調を理由にキャリアを離脱したり、諦めてしまっている。そして、学生たちからは「不調やカラダについて堂々と話せるような企業に入りたい」という言葉をよく聞くようになったのですが、"そんな企業ってどこにあったっけ?"という疑問を持ちました。今後は、そんな企業が増えて行く必要性を本気で感じ、同じ想いを持っているパーソルテンプスタッフの皆さんと共に一緒にチャレンジしたいと思っています。

大事なことはカラダの知識とオープンに会話できる環境づくり

加瀬:
女性は頑張り屋さんが多く、我慢をしがちです。特にパーソルテンプスタッフの社員は、生理休暇の取得なども少ないという課題があります。ただ、この状況がダメなのではなく、選択肢がないのがつらいのだと思っています。今のところ、男性社員が周りを気にすることなく、堂々と、生理休暇の取得を促す環境ではありません。

後藤:
派遣スタッフの皆さんは、ほとんどが時給制ということもあって、今抱えている不調をケアするべきか、我慢するべきかを悩んでしまわれるのだと思います。でも、一生付き合う自分のからだのことですから、できるだけ早く自分のカラダを知って、後悔がないようにしてほしいですね。

廣岡:
PMSの知識は一般的に広まっていますし、若い世代はWEBですぐに調べられます。ところが、更年期がやってくる40~50代は敏感なものの、情報や知識を自分で調べることに消極的な傾向があります。また更年期が、わざわざ婦人科に行くような問題ではないと考え、後回しにしやすい実態もあります。実はこの世代が一番苦しんでいるのです。

今回のプロジェクトを、健康診断の受診率向上にもつなげたいと考えています。ここ最近、私の身近で乳がんや卵巣がんになった方々がいて、早期に検診に行っていれば...ということがありました。PMSや更年期だけでなく、自分のカラダにもっと早くから向き合い、定期的に観察することで変化する社会があるとすごく思っています。

後藤:
以前、更年期症状や対処法を明るく普通に会話する先輩社員たちがいました。そんな様子なので、苦痛そうじゃなくて、楽しそうにすら見えていました。これからは、そんな風に気軽に話せる環境が必要だと思います。

加瀬:
現状は、当事者の女性が不調を自分で言うしかありません。男性側にももちろんいろいろな不調はあると思いますし、お互いさまではありますが、女性には生理など不調につながる要因が多く、言い出し辛さにつながっている気がします。男性にも知ってもらうことで、"更年期だからさ"と気軽に会話がされるような環境づくりは、すごく大事だと思っています。

廣岡:
海外の企業の中には2014年頃から、日本でも先進的なほんの一部の企業では、社内でも堂々とみんなで言い合えるようなしくみが整っています。そんなあり方が必要ですよね。

プロジェクトで目指すのは"はたらく女性の未来づくり"に向けた社会課題の解決

後藤:
女性就業者の平均年齢が上昇しています。身近にとても元気にはたらく70歳近くの方がいらして、私も負けじと頑張りたいと思ったりします。そのときに、"では、どんなはたらき方をしたいか?"と自問する必要がありますし、そのためには自分のカラダがどうなっていくかも合わせて考なければいけない。カラダのことを配慮しないはたらき方の選択をしてしまうと、結果として"長くはたらく"に到達できない気がしています。はたらくときに、自分のカラダにも着目した上で、どうあるべきか考えられるようになれるといいですよね。

加瀬:
人生、カラダ、仕事、会社などを分けて考えるのではなく、"すべてが一体"という感覚があります。分けて考えると、一生懸命はたらきたい人であればあるほど、どんどん苦しくなってしまう...。性別関係なく、人間だったら誰しも起こり得ること、介護だって出産だって人生には何かしらあるからこそ、会社には"何が起きても大丈夫"と包んでくれる安心感が、これからは必要です。何かあったときに、選択肢があることで安心できるし、"ワークインライフ"を会社が表現していくことがすごく大事です。人材サービス業だからこそ、今回のプロジェクトを通して、その安心感を派遣スタッフの皆さんにも、社員にも、しっかり受け取ってもらえるように発信していきます。

廣岡:
実は、当社がこの事業をはじめるときに、女性の自信のなさに着目をしていました。日本女性の自信のなさは先進国の中でもワースト1と言われています。その理由に、感情の揺れが関連しているのではないかと考え調べていくと、PMSと更年期にぶつかったのです。自分の心の整え方や自信の付け方は当社の教育でもやっているけれど、健康領域はどうしようもなかったりする。だからこそ、自分自身で知識を身に付けていくことが重要であり、この取り組みがはじまったというのが大前提にあります。

そして、女性が自信を付けて、世の中でもっと活躍する女性が増えていくことが、日本経済の発展につながると本気で思っています。これからの日本は、女性が創っていくと思っていて、そのためには女性たちが健康領域を学ぶことが必須項目になってくる。一方で、学ぶ場がないのが課題です。日本の社会が変わるために、まずここから第一歩進んでいかないと、思い描く日本のあるべき社会の姿になっていかないと思います。

今回は、その第一弾として、女性向けにプロジェクトが始動します。御社のように女性が多く活躍している企業さまと協力して発信しくことで、日本が変わるための一つが動き出すという想いを持っています。

後藤:
これからの社会を担う若い方たちが未来の方向を見ていけるように、すべてのはたらく人たちには元気で笑顔でいてほしいですよね。そのためには、はたらいている人たちがどんな風に壁を乗り越えるのか...、中でも健康面はまだまだ壁が多いなと思います。

廣岡:
将来的には、男性も女性もお互いに尊重し合い、共存していく社会になってほしいですね。これまで、女性の多くが専業主婦の時代を経てきた歴史があるので、ここ最近、女性が活躍しはじめて、男性たちは驚いているだけなのだと思います。これまで、社会の大きなシステムは男性が作り上げてきたものというところから、あたらしい価値観が入ってきて、多様性が求められる社会に変わってきている。ここから先、世界に飛び出して行こうとするなら、多様性は必要不可欠です。

私が訪問する企業さまの中には、上級ポジションに上がりたい女性がいないという組織も多くあります。まだまだ日本社会は、遅れている感じがある。ここから驚きも当たり前になる世の中を目指したいですね。 御社がパイオニアとして女性たちを輝かせるには"カラダ"について学ぶことは必須項目だということを発信していただきたいと思っています。

加瀬:
人生、カラダ、仕事、会社などはすべて一体であって、これらを包み込む安心感がこれからの企業に必要です。パーソルテンプスタッフでは、このプロジェクトでそのしくみをみんなで一緒に作っていくきっかけにしたいです。

後藤:
自分が自分のカラダのことをどれだけ知っているかが大事。はたらく女性が自身のからだのことに一番詳しくなって、自信を持って自分のカラダと付き合っていただきたいと思っています。

セミナーの詳細はこちら

本プロジェクトを通して、SDGs"3.すべての人に健康と福祉""5.ジェンダー平等を実現しよう""8.働きがいも経済成長も"の寄与に貢献します。

事務局メッセージ

"私のカラダ×はたらく"プロジェクトは、私たちが健康にはたらき続けるために、自分自身のカラダと向き合い"はたらく"をもっと楽しもう!という趣旨のもと、スタートしました。

今回の対談を通じて、女性特有の"カラダ"に関するヘルスリテラシーの向上は、一企業だけでなく、社会全体に必要なことだと改めて考えさせられました。特に私たちは、女性の"はたらく"を実現していく企業として、このテーマに対して使命感をもって取り組んでまいります。