これは、契約社員や正社員といった働き方から派遣社員へとシフトしたスタッフ、河合さんのお話です。

河合さんは契約社員や正社員として営業事務・総務などの幅広い職種を経験していました。社内でも頼られ、やりがいも感じていたといいますが、派遣での働き方へと転換していくことに。
さらに未経験ながら経理職への挑戦をしているのですが、その背景に何があるのでしょうか。探ってみました。

正社員から派遣社員へとシフトした「2つの理由」

これまで何社か正社員として就業していらっしゃいますよね?

はい。前職までは営業事務だったり総務だったり、わりと幅広い職種を経験してきました。転職は3回していますね。

正社員の時の働き方はどんな感じでしたか?

1社目と2社目は残業も結構ありましたし、休日出勤もありました。

そこから働き方を変えようと考えるきっかけは何かあるんでしょうか。

結婚をしたのが大きいかなと思います。正社員だと、より会社に意識を注ぐというイメージが大きかったんですけど、もう少し仕事と家庭を両立したいという考えに変わりはじめました。

そして派遣社員という働き方を選んだわけですね。

ええ、派遣という働き方を初めて選びましたが、理由は2つありました。1つは「仕事も家庭も」という感じでライフスタイルに合わせられると思ったからです。もうひとつの理由として、前職は直接雇用の契約の社員だったんですが、いざ契約満了になったときにまた誰のサポートも無く情報もイチから集めて転職活動をしなければいけないという負担が非常に大きく感じたので、派遣会社を利用しようと思いました。

数ある派遣会社から、なぜテンプスタッフを選んでいただけたのでしょうか?

前職のオフィスにテンプスタッフさんから来ている派遣の方が何人もいらっしゃって、担当営業さんの姿もよくお見掛けしていました。それで、案件が結構あるんだな、とか、フォロー体制がしっかりしているな、というのを現場で見ていたのが一番の理由でしょうか。

実際に登録してお仕事を探す際には、何か具体的な要望を出されていましたか?

やっぱり残業が少ないことと、通勤時間も含めて拘束時間が短いところ、というのを希望しました。

未経験で経理職へと挑戦するわたしに、襲い掛かる不安

初めて派遣社員という働き方を選んだわけですが、初めて経理職にも挑戦したとか?

実は、前職を契約満了になってから、すぐに仕事探しを始めたわけではないんです。前のお仕事で少しだけ経理に携わるお仕事があって、その時に「経理の勉強をしてみようかな」って考えたんです。

なぜそこで「経理の勉強をしてみようかな」と思ったんでしょうか。

今までの仕事は営業事務や総務が多かったので、会社のルールを詳しく知っていることが重要でした。それで「何でも屋さん」みたいなポジションとして周囲の半歩先をみながらサポートしていることにやりがいを感じていたんですけど、それって次の会社にいくとまたイチからやり直しなんですよね。やりがいはあるんですけど、少しジレンマを感じるようにもなってきて、何か普遍的なスキルを身につけたいと思いはじめていました。

実際、経理の勉強をやってみていかがでしたか?

数字を見るのが割と得意だったんですが、会計や仕訳の世界に触れるのは初めてだったので、最初は取っつきにくく感じました。あと、簿記の学習は仕訳を鉛筆でドンドン紙に書いていくというアナログな作業の連続なので、このアナログ化された作業が実務で役に立つのかなって不安になるときもありました。もう少し実務に近い訓練も必要なんじゃないかな、って。

その不安は解消されたんでしょうか?

経理の勉強をはじめると同時にテンプさんに登録していたんですが、ある日テンプさんの情報を見ていたら「ネクスク」というサービスがあることを知りました。これなら独学よりもさらに深い勉強ができるんじゃないかと思ったんです。

未経験から経理職への転職支援サービス『ネクスク 経理』

「ネクスク」で経理を学び、いよいよ仕事探しへ

ネクスクでは、どういったプログラムで経理の学習をしていきましたか?

はい。ネクスクは3段階に分かれていて、1段階目は簿記3級相当の知識をまずインプットする学習をしました。そして2段階目に、実際に『弥生会計』という会計ソフトを使って、ロールプレイングをしましたね。

ロールプレイングは珍しいですよね、どうでしたか?

ええ、自分自身が会社の経理の人になったり、財務の人になったり、いろんなケースに当てはめて仕訳を作るとか、固定資産を登録するというのをやりました。そして3段階目は実践形式です。

実践形式はどんな感じでしょうか。

講師の先生とオンラインで会話をするんですが、講師の先生が経理部の上司という設定で、経理のタスクを振ってくるんですが、それをどういった流れで問題を解決していくかという感じでこなしていきました。

4カ月間の研修を終えて、いよいよ仕事を探していくわけですね。

仕事探しに関しては、ありがたいことに時間や勤務地、職種などすべて希望通りのお仕事に就けました。「ネクスクを受講している」ということが、ひとつの加点ポイントになっていたと思います。

企業の方の反応はいかがでしたでしょうか。

そうですね。派遣先の企業の方からしても、「ネクスクで勉強をしてきた」というところに安心感があったのか、コミュニケーションも少し円滑になったような雰囲気は感じました。

いざ最初に経理のお仕事をやりはじめた時は、すぐに対応できましたか?

そうですね、引継ぎやOJTはかなり丁寧にやってくださいましたし、「仕訳」が分かる前提で話が進んでいくので、それで困ることはなかったです。ただ、会社が違えば勘定科目は違うので、学んだことを応用する必要はあるかな、と思います。あと、ネクスクでやったロールプレイングは役に立ちましたね。実際に会社に入ってみてチームとして動くときに、自分がどういう立ち位置で何をやっているのかというのが理解しやすくて、俯瞰で見ることができたので。

ネクスクが役に立っているみたいで良かったです。

仕事と家庭の両立は可能だったのか

もともと「仕事と家庭を両立したい」という考えから派遣を選ばれたということですが、実際に働いてみていかがですか?

仕事とプライベートのオンオフがはっきりするようになりました。たとえば今、ベランダ菜園で季節の野菜やハーブを育てているんです。

ベランダ菜園!いいですね。

毎朝、仕事前に植物にふれていると心が和みますね。育てるのは少し手間ですが、採れたての野菜は簡単な調理でじゅうぶん美味しいので、仕事がある日の夕食作りの時短に活用しています。

趣味が充実して、それが仕事にもプラスになっているというのは素晴らしいですね。これまでの仕事と比べて経理のお仕事はいかがですか?

やっぱり、経理のスキルはどこの会社にいっても必要な仕事なので、いまはお仕事ひとつひとつが将来のためになっていく実感があって、やりがいがありますね。

これからの目標などはありますでしょうか。

経理の仕事でいうと、決算までできるようになりたいですね。あと、プライベートでは時間に余裕ができたので、自分の将来のための勉強をもっとやりたいなと思っています。

最近のコロナ禍の影響で働き方は何か変わりましたか?

私は週に一回ほど在宅勤務をしています。夫も不定期で在宅勤務をしているので、家で一緒に仕事をすることもありますね。最初はペースが掴めずに苦労しましたけど、いまは自分なりに集中して働けるようになってきました。

在宅勤務で困ることはないですか?

いえ、分からないことはすぐに上司や同僚にチャットで質問できるので助かっています。あと、在宅勤務は感染リスクが減るので安心感がありますね。働き方の転換をして良かったなと思います。

では、同じように働き方として「派遣」を選択しようか迷っている人に向けて、何かアドバイスがあればお願いします。

1人で全部やらなくて済む、というのが派遣会社のメリットだと思います。「とりあえず登録する」だけではなくて、営業担当さんや、コーディネーターさんの方をたくさん頼って自分の味方につけるといいと思います。そうして、うまくご自身の良い結果につなげていきましょう。

河合さん、ありがとうございました!