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仕事とキャリアのプチまなび:キャリア支援:よくある相談例
転職
【相談】
今は派遣ではたらいているが、将来的に正社員ではたらきたい。どのような準備をすれば良いのでしょうか。
将来的に正社員での就業を目指しているので、今の内からそのために準備しておくことはありますか。
【相談者】
29歳 女性
現在、派遣で就業中。ただ、将来的に正社員での就業を目指したい。そのためにはどういった準備が必要かを知りたい。
【回答】
正社員という雇用形態を選択する事のメリット・デメリットを認識して、その上で正社員になる目的を明確にしましょう。
正社員になりたいと考えたときに最初に行うことは、なぜ正社員になりたいのか、その目的は何かを明確にすることです。このことを明確にしないまま、「安定しているから」と安易に活動を始めると、なかなか結果に結びつきづらく時間だけが経過してしまいます。結果、自分が望む形ではたらきたいと始めた転職活動が、いつしか焦りから、自分がはたらきたい企業ではなく、採用してくれる企業ではたらくといったように目的が変わってしまうことにもなりかねません。
またはたらき方を考える上で、その雇用形態のメリット・デメリットを認識することは重要です。今回は派遣社員から正社員へ雇用形態を変えたいとのことなので、そのメリットとデメリットを比較してみましょう。
派遣社員の場合
- メリット
仕事の範囲が明確
就業時間が明確で予定がたてやすい
休日がきちんととれる
正社員では求人が少ない企業でも、派遣であればはたらけるチャンスがある など - デメリット
契約更新によっては、仕事が継続しない
勤務日数によって給料の増減がある
仕事の範囲が限定的 など
正社員の場合
- メリット
長期にわたって比較的安定してはたらくことができる
昇給や賞与など長くはたらくほど金銭的メリットが大きい
仕事の範囲が多岐に渡り、責任も与えられるためやりがいがある
住宅手当、資格手当など会社が定めた福利厚生が受けられる など - デメリット
担当業務の繁忙によって多くの残業、場合によっては休日出勤がありえる
意に添わない転勤、部署異動などの業務命令が下る可能性がある
長期休暇は自己都合ではとりにくい など
以上のようにそれぞれの雇用形態にメリット・デメリットが存在します。これらの事を踏まえ自分の現在のライフスタイルや将来の展望を照らし合わせて、雇用形態だけで選ぶのではなく自分に合ったはたらき方を選択しましょう。
また、転職しても、自分の思い通りの希望だけを実現することはできないことが多いです。特に正社員になりたいのであれば、それ相応の覚悟も努力も必要です。「なぜ正社員になりたいのか」「何は選び、何を捨てるのか」を明確にすることが、正社員になる準備の第一歩です。
そして自分にとっての優先順位を考えたときに、「正社員にはならない」「役割がハッキリしている派遣社員としてはたらいていきたい」など、正社員以外の雇用形態を選択することが良い場合もあります。
【まとめ】
正社員ではたらくための第一歩はなぜそうなりたいのか、その目的は何かを明確にすることです。その上で、正社員になることが本当に自分に合っているのかを考えることです。
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