配信申込

(情報掲載日:2017年12月11日)


変化の激しい時代において、メンバーが自律的に行動するためには信頼をベースにした組織が必要です。そのためにはメンバーの気持ちを察し、互いの理解を深め、協力し合える関係をつくれる「共感型リーダー」が求められます。どうすればメンバーの気持ちを察し、能力を高められるか。どうすればメンバーが共感し、協力し合えるビジョンをつくれるのか。その方策について解説します。

●共感型リーダーとは

共感型リーダーとは、どのような環境の変化の中でもひとつの想いにメンバーをまとめ、協力し合える関係をつくれるリーダーです。このようなリーダーがいる組織では、常にチームとして目指したいゴールが語られ、互いが共感し合い、導き合えるチームづくりができています。このような共感型リーダーは、①メンバーの気持ちを察する力、②メンバーを導く力、③メンバーが共感し自ら動きたくなるビジョンをつくる力、を持っています。


●共感の要素の基本となる「Want、Must、Can」

共感の要素で基本とすべきものは「Want、Must、Can」です。「Want=やりたいこと(希望・欲求)」「Must=やるべきこと(役割・周囲からの期待)」「Can=やれること(能力・技術)」であり、この図式はメンバーのキャリアデザインやチームのビジョンづくりに共通します。

例えば、メンバーのキャリアデザインづくりであれば、メンバーの「やりたいこと」を明確にしていき、それを「やれる」だけの能力を身に付け、企業から期待される「やるべきこと」を果たしていくということです。そして、3つの重なりを大きくすることを目指します。チームのビジョンづくりでは、チームとして「やりたいこと、目指したいこと」を明確にすることで、それが「やれる」ための力を定義し、それによってチームとして「やるべきこと」の達成が見えてきます。「共感できる」とは物事が無理なく理解され、納得して受け入れられることであり、共感型リーダーにはこれらの3要素を重視することが求められます。


共感の基本となる3要素


●共感型リーダーが求められる理由

今、共感型リーダーが求められる理由は、多様性への対応にあります。消費者の価値観やニーズが多様化し、画一的なサービスでは満足されず、細やかさや気付きが必要とされるようになっています。ビジネスの変化のスピードも速まり、リーダーがすべての工程に携わっていくことは困難です。また、職場でもダイバーシティが浸透し、チームにはいろいろな立場の人がいます。多様なバックグラウンドを持つ人が集まる組織になったことで、以前のような縦のつながりで組織をつくることが難しくなっています。個人に着目し、それぞれのよさを活かすコミュニケーションをとることが必要となっています。

●職場によい空気をつくる

職場でメンバーが互いを気遣い、相手の気持ちに共感できる場にするには、そこでメンバーが気持ちよく働けていなければなりません。そこで大事になるのが職場の空気です。リーダーというポジションは、職場の空気をつくることができます。リーダーが率先して行えるのは、気持ちのよい挨拶と豊かな表情づくり、そして声かけです。「おはよう」「お疲れさま」と気持ちのよい挨拶をしている人は、よい空気をつくります。顔を合わせて行えば、互いの表情も確認できます。そして普段の表情も豊かさを心がけると言葉も弾んできます。声かけでは「元気?」「ありがとう」「ご苦労さま」と一言添えるだけで、場の空気は違ってきます。

●個人面談を活用する

メンバーと共感し合える関係になるにはメンバーのことをよく知り、良好な関係づくりを行わなければなりません。そのために有効な方法は個人面談です。個人面談を定期的に行うことは「現状の確認」「戦略への理解」「モチベーションの維持」「フィードバックの実施」のために有効です。その手順は、始めに個人の情報を得て「Want=やりたいこと」「Must=やるべきこと」「Can=やれること」を確認します。そして、全体目標に基づいて個人目標とその達成に向けてとるべき行動を決めて、その後はそのための行動ができているかを確認し、できていないときは共に考えながらアドバイスを行います。面談をスケジュール化し職場の文化とすることで、互いに何でも言い合える関係性をつくります。

個人面談で行うこと

・個人目標の達成に向けた行動ができているかを確認
・前回の面談で、目標達成に向けて新たに修正した行動内容について、その後の結果を確認
・うまくいっていないことがあれば内容をヒアリングし、アドバイスを行う
・チーム全体としての戦略、それに対する個人の役割を確認
・いま困っていることや新たな提案についてヒアリング
・次回の面談までの業務計画について確認


●ビジョンをつくる

共感を重視する組織にとってビジョンづくりは重要です。ビジョンが重視される理由は、それが職場における行動規範や判断基準となるからです。魅力的なビジョンをつくることができれば、メンバーは共感し、率先して自ら動いてくれます。そして、ビジョンは普段から言葉にして、メンバーに意識させることで浸透していきます。リーダーが自らの声で語ることが重要です。リーダーは常に誠実かつ正しい言葉を使いながら、「なぜこのビジョンが重要か」を説明することが求められます。


ビジョンづくりのコツ


●普段から共感型リーダーを意識して行動する

共感型リーダーになるには仕事の特定の場面だけではなく、普段の行動や発言のすべてで自分を表現し、メンバーを理解し、受け入れようとしていることを伝えなくてはいけません。自分の気持ちに素直になり、時には自分の弱みも見せながら、気持ちを態度で表すつもりで行動する必要があります。


共感型リーダーが持つべき態度

●合宿研修を利用する

オフィスから離れて普段とは異なる環境で共同作業を行うことは、メンバー同士の新たな関係性をつくるうえで大変有効です。環境を変えて意見を交わすことで、メンバーの新たな「Want、Must、Can」を発見できることもあります。チームのビジョンづくりやチームビルディングを目的とする合宿研修を行うことで、互いに共感できる部分を見つけ出すことができます。


合宿研修を行うメリット

共感を辞書で引くと「他人と同じような感情(考え)になること」とあります。メンバーが同じ想いを持つには、互いが同じ目線に立ち、互いが協力し合うことで目標が達成されるといった意識を持つことが前提となります。共感型リーダーは、今のチームにおいて同じ想いを持つための「前提の意識」をつくることが仕事です。そのためにメンバーを知り、自分のことをさらけ出して、互いに想いを伝え合える関係を築く。そして、チームに共感が生まれるには、そうなれるだけのリーダーの本気さが求められます。

配信申込

“旬”なテーマで人材活用やビジネスに関するお役立ち情報をお届けします。メールマガジンの定期配信をお申込みのお客様は左のボタンからお気軽にどうぞ。

このページのトップへ