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(情報掲載日:2020年9月7日)


オーナーシップとは当事者意識のことです。社員が企業任せではなく、自分ごととして仕事や経営、キャリアについて考えるようになれば、問題解決にも積極的になり、パフォーマンスは向上し、組織も活性化されます。どうすればオーナーシップの意識が持て、組織に文化として定着するのか。その手法を学びます。

●誰もが「自分ごと」で取り組めば、仕事も組織も変わる

オーナーシップとは当事者意識を意味し、社員が所属する企業をわが身のように考え、任された仕事に対して主体的に取り組む姿勢を指します。社員が企業や仕事に対し、いかに“自分ごと”として捉えられるかということです。企業が大きくなり分業化が進むと「自分の仕事の範囲はここまで」と区切ってしまいがちです。しかし、オーナーシップ・カルチャーがあれば、個々はその枠を越えて行動し、仕事や役割の領域が拡大して重なり合い、より強固な企業体になることができます。

社員がオーナーシップを示す対象となるのは「仕事」「経営」「キャリア」です。個々が仕事の結果に責任を持ち、経営者のように会社のあり方を考え、そのうえで自身のキャリアをつくっていきます。個々が主体性を持って仕事に取り組むため、それが業績、人材育成、風土などに反映され、次のような多くのメリットをもたらします。

オーナーシップ・カルチャーがもたらすメリット

・個々の仕事が楽しくなり、自分のペースで仕事ができる
・やりがいの度合いが高まり、失敗や逆境にも強くなる
・仕事のコントロールがしやすくなり、業務が効率化される
・個々のスキル・能力、モチベーションの向上が図れる
・コミュニケーションが活性化し、エンゲージメントが向上、人材が定着する
・変化への対応力が付き、対応のスピードアップが図れる
・研修効果や育成効率が向上し、次世代リーダーの育成もしやすくなる


●なぜ今、オーナーシップが注目されるのか

オーナーシップが注目される背景にはいくつかの要因があります。1つ目は慢性的な人材不足です。これまでのように社員が与えられた仕事しかやらないのであれば、仕事は効率化されず必要になる人手や手間は変わりません。現場での積極的な仕事の効率化が求められています。2つ目は働き方改革やテレワークの普及による仕事の個別化です。一人で仕事に当たる場面が増えれば、自発的に仕事について考える必要性が生まれ、積極性をもって仕事に臨む姿勢が求められます。3つ目はAI化による求められる仕事の変化です。これからは指示された通りに行うような仕事はAI化が進むと予想されています。人にはAIにできないこと、より能動的に仕事を変革する「考える働き方」が求められます。こうした要因に対し、問題に主体的に取り組む組織をつくるオーナーシップ・カルチャーは高い効果が期待できるといえます。



●オーナーシップ・カルチャーが職場に連携を生む

オーナーシップとは自分一人で物事をやり切ることではありません。問題があればそれを周囲に示し、周囲と連携しながら解決に当たるものです。問題に対して、個人は解決すべく実際に行動を起こし、周辺の人を巻き込んで組織として対応していきます。しかし、組織にオーナーシップ・カルチャーがなければ、問題は放置され、問題が問題を生む負の連鎖に陥ります。皆さんにもきっと同じような経験があるのではないでしょうか。オーナーシップ・カルチャーがあれば、こうした問題にも目が届くようになり、改善の連鎖が生まれていきます。

●オーナーシップを持つためには何が必要なのか

ではどうすれば個々がオーナーシップを持てるのか。経営者のように冷静で広い視点を持つには、事業や仕事、組織における自身の役割を俯瞰できるような情報が必要になります。

オーナーシップを持つために必要な情報とその理解

・企業における事業ビジョンは何か、そのゴールは何か
・自分に与えられている仕事や役割は何か
・自分が現状で行えること、行えないことは何か
・自分に協力してくれる人が周囲にいるか、それはどんな協力者か


これらの情報を理解したうえで、現場で積極的に問題を探し、それを「自分ごと」と捉えて、解決すべく実際に行動を起こすことが求められます。しかし、誰もが働いてみて感じることは、問題を見つけたとしてもなかなか解決への行動に至らないということでしょう。どうすれば解決への行動が起こせるようになるのか。まずは、問題を解決するという行動そのものの手間を減らすこと、心理的なハードルを下げる工夫をすることです。

それには、問題解決を実行に移すことは決して面倒なことではなく、行動すれば上司や周囲もその価値を認め、一緒になって解決に向けて考えてくれるという状況をつくる必要があります。そのためには、現場での権限委譲や経営者レベルの情報提供、問題解決の行動を認める評価制度、失敗の容認など、思い切った制度・風土改革が求められます。

●思い切って権限を委譲し、失敗も容認する

組織にオーナーシップ・カルチャーを育てるうえで重要になるのは、権限委譲と失敗への寛容さです。社員に現場で判断を下せる権限を与えた場合、トライアルによる失敗はある程度覚悟しなければなりません。上司はしっかりフォローする必要があります。そのうえで社員がオーナーシップを持つためのポイントは、個々の気付きを引き出し、それを発展させていくことです。経営者も日々の気付きを大事にして行動しています。何か気付きや改善点があれば、ひとまず行動に移し、その結果からフィードバックを受けるといったサイクルを回すことが、オーナーシップを成長させることにつながります。

組織にオーナーシップ・カルチャーを育てる方法

初めてオーナーシップを経験する社員は、戸惑うことも多いかもしれません。しかし、少しずつ権限を与えられて経験を積めば、期待される成長は実に大きなものになります。オーナーシップのトライアルで、社員はどんな行動を起こせるのか。企業には組織活性化に向け、失敗を容認しつつ社員の成長を促す試みが求められています。

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