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(情報掲載日:2020年7月13日)


企業におけるプレイングマネジャーは、現場での活躍が期待される重要なポジションです。しかし、多忙になることが多く、チーム運営まで手が回らないこともあります。チーム全員で成果を出すには、部下に仕事を割り振って育てていかなければなりません。チーム運営で失敗しないプレイングマネジャー術について解説します。

●現場とのつながりの深さがプレイングマネジャーの強み

プレイングマネジャーとは、プレイヤーとしての業務とマネジャーとしてのマネジメント業務の両方を担うポジションを指します。バブル崩壊後に人件費抑制のためにマネジャーのポストが減少した結果、現場で活躍しながら、同時にマネジャーとして部下のマネジメントも求められるプレイングマネジャーが必要とされるようになりました。プレイングマネジャーには多くの役割が与えられます。「チームとして高い業績をあげる」「チームの生産(売上)高・生産性を上げ、チーム全体を強化・拡大する」「チームのメンバーを教育し成長させる」「自身が課せられている個人目標を達成する」などです。現場で活躍し、同時にチームを管理することから、メリットとしては次のようなものが挙げられます。どれも多くの人や場面と接する活動量がベースにあり、多忙なポジションといえます。

プレイングマネジャーのメリット

・現場の最新動向を得ることができ、適切な判断がしやすい
・部下の仕事への理解が深められる
・プレイヤーであることで部下の信頼を得やすい
・現場を知ることで生産性の高い組織が目指せる など



●部下が育たないと自分中心のチーム運営から脱却できない

デメリットには次のようなものがありますが、その主な原因は自身の業務とチーム運営をバランスよくこなせないことにあります。特にこれまで現場でプレイヤーとして優秀だった人ほど、部下に頼らず自分の力でなんとかしようとしがちです。結果、部下を育てられずに自分中心のチーム運営から脱却できなくなります。結果、次のような状態に陥り、チーム運営に失敗してしまうのです。そうならないためには、早期に部下に力をつけさせて、チーム全員で成果を出せるようにしなければなりません。目指すべきは、マネジャーがいなくても、メンバーが自主的に動いて成果が出せるチームになることです。

プレイングマネジャーのデメリット

・業務が忙しいとマネジメントの時間が減ってしまう
・重要な業務を自分が担い過ぎると、部下のチャレンジ機会が減る
・部下の育つ機会が失われがちになり、部下が育たない
・日々業務に追われ、中長期的な視点を持ちにくい
・長時間労働の制限により、行える仕事量が限界で余裕が持てない


プレイングマネジャーが陥りがちな行動・状態

・部下が育たず、なんでも自分でやろうとする
・仕事を肩代わりして自分で犠牲を払おうとする
・余裕がないことで部下に対して強権的になってしまう
・常にストレスを感じ、自分を追い詰めてしまう など



●ナンバー2の参謀を置き、自分がいなくても回るチームをつくる

プレイングマネジャーとしてチーム運営で成功するコツは、自分がいなくても回るチームをつくることです。「自分でやってしまいたい」気持ちを押さえて部下を育て、ナンバー2の参謀を置いて自主運営ができるチームをつくります。プレイングマネジャーは現場に近いため、部下に仕事を割り振って、後でフォローしたり、業務のトライアルを行いやすい利点があります。こまめなトライ&エラーでよりよい手法を見出し、仕事を任せることで参謀を育てて、自分なしでも回るチーム運営を目指しましょう。

チーム運営で成功するための心得

(伊庭正康『メンバーが勝手に動く最高のチームをつくる プレイングマネジャーの基本』かんき出版を参考に作成)

●チームにまとまりが生まれる仕組みをつくる

自分がいなくても回るチームをつくるには、個々のメンバーが互いの存在を認識し、互いに「常に見守られている」と思える仕組みづくりが必要になります。チーム内でリードする人とリードされる人をつくらないためにも、メンバー個々に役割を与えることが重要です。例えば、チーム内の広報や勉強会担当、同業他社の調査係、顧客の声を反映したツール作成など、日々活動ができて意味のある役割を与えます。また、互いに成果を認めたり、感謝される場をつくることも大事です。マネジャー、同僚、顧客から感謝される機会を意識的につくることが、個々のやる気や満足度を上げることにつながります。



●仕事のムダを省く改善の4ステップを活用する

マネジャーの仕事を部下に割り振るといっても、仕事が忙しいのは部下も同じです。仕事の絶対量を減らさなければスムーズな仕事の移行はできません。また、仕事の質や生産性を向上させる意味でもムダを省くことは必要です。仕事のムダを省くには改善の4ステップECRSで考えることが効果的です。ECRSのステップは改善の効果が大きく、効率を逸するようなアンバランスな改善が避けられ、不要なトラブルも少ないといわれています。顧客満足や効率性、コンプライアンス、メンバーの意向や意欲などに照らし合わせながら、仕事にムダがないかを点検してみましょう。

仕事のムダを省く改善の4ステップ


このように、プレイングマネジャーとして成功するには、プレイングマネジャーの強みを徹底して活かすことが求められます。日々現場にいることにより「現場の動向がわかる」「現場でトライアルができる」「部下の気持ちがわかる」「生産性があり、創造的な組織が目指せる」。現場は常に変動するからこそ、その場で部下と共に活動することに意味があります。部下を信じて仕事を割り振りつつ、自分は考える余裕を持って、常に次の一手を打てる態勢をつくることがチーム運営で失敗しないプレイングマネジャー術といえます。

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