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(情報掲載日:2019年5月10日)

いまを勝ち抜く人間力

天気にまつわる話題は多くの人にとって身近で、日常会話によく使われています。当たり障りなく反応しやすい内容であるため、アイスブレイクとしても手頃です。天気には、ビジネスや人間心理との関係があり、日常会話以外にも仕事やコミュニケーションに広く活用できます。

●天気という情報の大切さ

昔から天気を知るのは重要なことでした。農業や漁業への影響が大きく、食生活にも直結するためです。古代ギリシャの哲学者・アリストテレスは紀元前に気象学を研究していましたが、日本で初めて天気予報が公的に発表されたのは明治時代です。大正時代にはラジオ放送でも伝えられるようになり、身近な情報となりました。

現在では全国約1300カ所に地域気象観測システム(アメダス)が設置され、降水量や風速などの観測データが収集されています。気象衛星(ひまわり)によって得られる気象データは膨大になり、台風の動きも把握できるようになりました。時間やエリア別といったきめ細かな情報だけでなく、紫外線や花粉に関しても伝えるなど、天気予報は進化しています。

天気は、その日の行動や服装にもある程度の影響を与えるように、万人に共通した身近な情報です。会話の糸口として使いやすく、場の良好な空気づくりに適しています。天気の話についていけない人がいたり意見の対立が起こりそうな人がいるようなケースは考えにくく、仕事上でも相手との距離を縮める、親近感を高めるのに役立ちます。

●話題をさらに深める

天気の話題としては、観天望気のような豆知識も便利です。これは、自然現象や生物の行動から天気の変化を予測することで、昔から伝わるものが多くあります。なかでも、雲に関する代表的なものは、次の通りです。



生物の行動に関する観天望気には、次のようなものが知られています。



また、天気を語る時には、「絵に描いたような青い空ですね」「雨音が賑やかですね」など五感に訴える表現を交えたり、「●●山の頂上がくっきり見えるそうです」「●●では半袖姿が今日は多いようです」など地域性のあるトピックスを使うのも一つの手です。相手がイメージを膨らませやすくなり、会話のキャッチボールも進みます。

●消費者の行動を予測

天気によって消費者の行動は変化すると考えられています。温度に注目すると、最高気温が25℃になればビールを飲む人が増える、27℃になればアイスクリームを食べる人が増える、最高気温が15℃に下がれば冬服を着る人が増える、といった現象が知られています。

天気による消費者のニーズを読み取り、店頭の商品陳列や在庫管理、運送までを考えるというウェザーマーチャンダイジングは、販売促進手法の一つです。導入している飲食店やアパレル店も多く、大きな経済効果が試算されています。食品業界にとっては、作りすぎによる廃棄のロス、売り切れによる販売機会のロスを減らす効果も得られます。

また、人員配置にも天気は活用されています。天気によって予測される各店舗の来店者数を元に、適した店員数を導き出して店舗間で調整したり、工事現場の天気予報を元に、気温や風速の影響を受ける各作業工程の進捗度を予測して人員を配置したりと、仕事の効率化に役立っています。

天気による消費者の来店数や購買動向に関するデータを、わかりやすく指数化するなどして提供するサービスも見られるようになりました。ビッグデータによって詳細なデータ収集が進み、活用範囲は広がっていくと考えられます。すでに野外スポーツの分野でも、風速や風向により変わってくる戦術の検討に使われています。

●リスクに備える

天気によって農業や漁業では豊作や大漁がもたらされる一方、不作や不漁につながる場合もあります。第一次産業に限らず、空調機器やアイスクリーム、水着などのメーカーは冷夏には売り上げが伸びず、暖冬になると打撃を受けるメーカーもあります。

このような天気に左右されるコストの抑制を目指す取り組みが、天候リスクマネジメントです。運輸、エネルギー、小売、サービス業など幅広い業界で、リスクを最小限にとどめるため天気の情報を事業に役立てようとする動きが高まりつつあります。 背景には、過去に例のないような集中豪雨や高温や低温、規模の大きな台風など、異常気象が世界各地で増えており、ビジネスへの影響が見逃せない現状もあります。生産拠点などが各地に分散していると、離れた地域で発生した自然災害により思わぬ煽りを受ける可能性も考えられるためです。

さまざまな天気条件を想定した経営や販売のコンサルティング、気象情報の予測サービス、天気との相関に基づいて開発された損害保険商品など、天気に関連した新たなビジネスも生まれています。

●天気による影響

天気は人間の心理面にも影響することが分かっています。天気が良い日は高気圧に覆われていますが、高気圧は交感神経を活発にするため、人間は元気になりやる気が出る傾向があります。快適な天気は、記憶力や柔軟な思考力にも好影響があるという実験結果も報告されています。 太陽の光を浴びると、幸せホルモンと呼ばれる脳内物質(セロトニン)が分泌されるため、幸福感が増し安らぎを感じます。日照時間が増えると楽天的な考えが増し、満足感も高まります。

雨や曇りの日は逆に、低気圧によって副交感神経が優位になるため、体は休息状態に入って身体活動は緩慢化する傾向があります。気分も乗りにくくなります。 また、天気の急激な変化は、ストレスを感じるなど心身の不調を起こしやすいと考えられています。各器官の働くバランスを保ち健康を維持している自律神経が、気温や気圧の急激な変化にはすぐに対応できないためです。

天気による人間への影響を知らせるために、心理学・メンタルヘルス・気象学をベースにした健康予報が考案され、発信されています。予報をもとに、事前に気をつけたり行動を調整しておけば、心理的な負担の軽減にもなります。

●行動への影響

天気の心理面への影響は、行動にも表れます。晴れの日にはポジティブ思考が強まる傾向があるため、目にしたモノや耳にした考えを高く評価したり、積極的な発言が増えるようになります。雨の日はネガティブ傾向になりアンテナの感度が弱まるため気が散りにくくなり、生産性が向上する効果があると言われています。

購買行動の意欲は、晴れの日には高まり、雨の日は逆になります。雨の日のドリンクサービスや雨天限定クーポンの配布などは、雨の日の購買意欲低下を逆手に取ったアイデアです。アパレル業界では、どんな天気の時にどんな服が買いたい気分になるのかという相関関係を共有し、接客の参考にしている例があります。 天気による心理、行動などの傾向を知っておくと、自分の言動を上手にコントロールしたり相手の言動をサポートすることもできるといえます。

社会のさまざまなところに、天気は影響を与えています。一人一人の毎日の仕事や生活、心身にも影響は及んでいます。テレビや新聞やインターネットから簡単に入手できる天気にまつわる情報を、いろんな場面でもっと活用してみませんか。

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