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(情報掲載日:2017年12月11日)


海外での日本ブーム、外国人観光客の増加は、日本の文化や慣習に関する世界からの注目の高さを表しています。外国人の方に日本について自ら伝えられるよう、改めて日本の伝統やその意味を確認しておきませんか。日本的な文化や慣習が特に多く見られる年末年始の行事と仕事に役立つ内容をご紹介します。

●1年の中にいくつもの節目

日本には四季だけではなく、立春、春分、立夏、夏至、立冬などの二十四節気や七十二候(※1)のように、さらに細やかに季節を感じてきた伝統があります。農作業も暦に沿って行い、その節目に田の神や山の神に五穀豊穣を祈ってきました。現在も、日常会話や手紙や天気予報の中で暦が語られることがよくあります。

季節感のある広く行われてきた伝統行事が、雛祭りの「桃の節句」、こどもの日の「端午の節句」などでよく知られている五節句です。五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄などを祈って神様へお供え物をし、旬の物を食べて生命力をもらい邪気を祓うというものです。


五節句


●日本で一番重んじられる日

1年の中で最も重んじられる日本の伝統行事は、1月1日の正月です。外国では、旧正月(春節)やクリスマスなどを正月よりも盛大に祝い、新年の休日は元日のみという国が多いようです。日本では法律(※2)によって官公庁の休日は12月29日から1月3日までと定められています。

元日には、全国の神社や宮中で歳旦(さいたん)祭が行われます。新しい年、月、日を祝福して神様に感謝し、平和と国民の豊楽を祈願する神事で、元日の早朝に泉や川や井戸から初めて汲んだ若水をはじめ、米、酒、海・川・山・野の食べ物が供えられます。各家庭でも正月は盛大に祝われ、その準備が年末に向けて始まるために、日本では年末年始の行事が多いといえます。

※1:VOL.28「二十四節気、七十二候を楽しむ心のゆとり」
https://www.tempstaff.co.jp/magazine/ningenryoku/vol28.html

※2:行政機関の休日に関する法律

●年末の行事・ならわし

12月の別名「師走」は、僧侶(師)が、お経をあげるために各檀家を訪れて走り回る時期であることに由来すると言われています。 一般家庭でも正月の準備が始まり、12月13日(※3)は、年神様をお迎えするために「煤払い」や「松迎え」などの準備を始めるのに良い日とされています。年神様とは、正月になると毎年各家にやってきて、子孫繁栄や五穀豊穣をもたらし健康や幸福を授けるという神様です。準備を済ませて大晦日には年越しそばを食べ、除夜の鐘を聞きながら新年を迎える、というのが昔ながらの過ごし方になります。


年末の行事・ならわしの豆知識


●仕事納めのポイント

職場においても、新年に神様を迎えるような気持ちで年末に掃除や整頓を行えば、新年に清々しくスタートがきれます。机の周りやよく利用する場所やものをきれいにしておくと、使い勝手がよくなるうえ、普段使う道具や用具の点検や見直しにもなります。同時に頭の中も整理整頓して、自分なりに1年の振り返りや新年の目標をまとめると、気分も一新できます。
また、期限や期日を年内に設定して仕事を進めれば、仕事のテンポを高めたり集中して仕上げる大きな牽引力になります。年が変わることは1年の中でも最も意識しやすい区切りとなるためです。特に、思うように進展しない仕事や決着をつけたい仕事に年内という区切りを活用すると効果的です。

取引先やお客様など仕事関係者への年内の挨拶回りは、忙しい中、相手の時間を多く取らないよう配慮して手短に行うことがポイントです。相手に対して事前に「ご挨拶のみですぐに失礼いたします」と伝えておいたり、不在時には簡単な伝言や一言書き込んだ名刺を受付担当者などに託して帰るなどの気転も利かせましょう。その際には、感謝の言葉と自分の年始の業務開始日時は必ず伝え、できれば相手の年始の営業開始日も確認しておきます。
新年のカレンダーや手帳を手渡す時には、「つまらないものですが」と言うよりも、特徴や込められた意味、自分の気に入ったところなどについて一言添えると好印象です。

※3:地域暦や風習により日にちは多少異なります。「年末の行事、仕事納めのポイント」の章以降に記載する全ての月日についても同様です。

●年始の行事・ならわし

1月の別名「睦月」は、新年を家族で睦まじく過ごすことに由来すると言われています。もう一つの別名「正月」の「正」は「改まる」「始め」を意味します。「元旦」の「旦」の字の「日」は太陽、「一」は地平線を表し、元日の朝を指す「元旦」になると万物が新しく生まれ変わると信じられていました。
新しい年の始まりを祝い、家族でおせち料理を食べて、神社仏閣に初詣に行くというのが昔ながらの正月の過ごし方です。3日または7日までを「松の内」と言い、年神様が家にいるとされています。この期間を過ぎると年末に飾りつけた正月飾りを外します。


年始の行事・ならわしの豆知識


●仕事始めのポイント

新年初日の仕事は形式的に行うにとどめておき、1年の安全や技能上達や知識向上などを願って過ごすというのが伝統的な仕事始めです。農村・山村・漁村などそれぞれに伝統儀式がありますが、現在よく知られている儀式は、証券取引所の大発会、消防団の出初め式などです。

取引先やお客様など仕事関係者への年始の挨拶は、できるだけ早い時期に行います。その際には、縁起が良い・めでたい・景気がいいといった話題を添えることがポイントです。幸先の良さを感じてもらうことができ、コミュニケーションも円滑になります。
また、初競り、初物という言葉があるように、日本人は初を重んじると言われています。これを生かして、仕事の重要な場面で「初」をアピールすれば新年早々、より上手に物事を進められる可能性も高まります。初め良ければ終わり良し、初心忘るべからず、一年の計は元旦にあり、という言葉も背中を押してくれることでしょう。

日本の伝統行事の意味を意識しながら、新しい1年を迎えてみませんか。今までとはまた違う新鮮な気持ちで、自分自身を奮い立たせるいいきっかけにもなります。

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