メールマガジンの定期配信をご希望のお客さまは以下のボタンからお申込みください。

配信申込⁄停止

(情報掲載日:2016年5月10日)

いまを勝ち抜く人間力

男性脳と女性脳を知る

VOL.52

同じ職場で同じ仕事をしていても、男女で物事の受け止め方や反応に違いがあると感じる経験は誰にでもあるのではないでしょうか。これは、脳のつくりに違いがあるために生じる現象です。違いを心得ておけば、男女間でのよりよい理解や関係性構築の助けとなります。男性脳と女性脳の知識を職場で役立ててみませんか。

男性脳と女性脳の違いと特徴

●原始時代の役割分担による原因

そもそも、男女の脳の違いが生じる原因はどこにあるのでしょうか。諸説ありますが、原始時代の役割分担の違いに原因があったと指摘する考えがあります。その違いによって脳が発達してきたというものです。

男性には、家族のために狩りに出掛ける役割がありました。獲物と自分との位置や距離関係を感知する必要があるため、空間認知能力が養われます。また、どういう手順で獲物を仕留めればよいかをその場その場で瞬間的に考えるうちに、理論立てて考えたり、集中して自分で解決する力が身に付いたと考えられています。

女性には、周囲の人たちと協力しながら子育てや家事を行う役割がありました。周囲の人たちと付き合いながら子どもの面倒をみるため、相手の感情を察知する能力が養われます。調和を保ちながら一緒に長い時間を過ごすうちに、相手の表情を読み取ってコミュニケーションしたり、感情的に対応する力が身に付いたと考えられています。

一説では男性は単独で狩り、女性はグループで家事という原始時代の基本的な過ごし方が、男女の脳の特徴に影響しているとされています。

●脳の物理的な差異による原因

脳そのものに注目した物理的な差異も原因として指摘されています。例えば、右脳と左脳をつなぐ脳梁は女性の方が比率が大きくなっています。そのため、女性は複数のことを同時処理する能力に優れているいっぽうで、情報が混在して話が逸れる傾向があると言われています。下頭頂小葉の左側部は男性の方が大きく、ここは数学的能力をつかさどっていることが、理系に男性が多い原因だと考えられています。

脳の活動の違いによるものとしては、大脳辺縁系の反応の違いが、男性の積極性、女性のきめ細やかさを生み出している原因と言われています。また、言語を使う際に活動するのは、男性は左脳だけで女性は左右両方という違いが、言葉の表現力や語学習得力など女性の平均的な言語能力の高さに関わっているとされています。

●男性脳と女性脳の一般的な特徴 男性脳と女性脳の一般的な特徴


コミュニケーションを円滑化するための工夫

●話し合いの場に見られる男女の違い

男性脳と女性脳の違いは、ミーティングなどの話し合いの場にも言動として表れています。

話し合いの場での男性の特徴としては、一つ一つ段階的、論理的、単刀直入であること、内容の分かりやすさや明快な主張を重視し、議論や分析を好むことが挙げられます。従って、一般的に男性には、結論に至るまでの建設的な思考や牽引力があると言えます。逆に、微妙な感情のニュアンスやデリケートな話題に対する配慮が苦手な傾向があります。

話し合いの場での女性の特徴としては、同時並行的な視野、感情的、穏便であること、相手との共感や連帯を重視し、心理や心情の洞察を好むことが挙げられます。従って、一般的に女性には、細やかなコミュニケーションで場を和らげ、協調させる力があると言えます。逆に、話の筋を遠回りさせたり、論点を逸らしてしまう傾向があります。

男性と女性、それぞれの特徴を心得て、お互いに気を付けたり寛大に受け止めるようにすれば、ミーティングの進行がよりスムーズになることでしょう。


●悩みや問題に直面した時に表れる男女の違い

悩みや問題に直面した時の男女それぞれの心理状態を知っておくと、アドバイスや接し方の参考になります。

男性の場合、悩みや問題があるとじっくりと一人で考えたがる傾向があります。そのため、周囲は、積極的に救いの手を差し延べるよりも、まずはそっとしておくとよいでしょう。相談された場合は、分かりやすく単純明快なアドバイスをするように心掛けましょう。男性は、論理的な答えや解決法を求めるため、曖昧だったり感情的な受け答えは好ましくありません。

女性の場合は、男性とは対照的に、悩みや問題があると誰かに話したがる傾向があります。そのため、まずは本人の声にじっと耳を傾けるようにしましょう。適切なアドバイスや解決策を知っていても、すぐに語りかけず、ひと通り本人の思いをしっかりと受け止めてから教えるようにするとよいでしょう。女性は結論よりも、共感してもらうことに安心を覚えるためです。

●誤解に注意したい男女それぞれの言動傾向

男性に見られる言動で誤解の種になりかねないのは、聞いているのか聞いていないのか分からない中途半端な返事でしょう。これは、何かに集中している時は他のことに気が回りにくいという男性脳の特徴に起因するものです。また、こちらが期待するほど返事がもらえないという口数の少なさも、女性に比べ感情の理解と表現に長けてはいない男性脳によることが考えられます。

女性の場合は、急に感情的になったり思い入れの偏りが大きい言動が、誤解の種になることがあります。これは、余計なことまで話を関連させて細かく考えてしまうという女性脳の特徴に起因するものです。また、話が本題からすぐに逸れてしまうのも、複数多方面に話を膨らませて思考する女性脳によることが考えられます。

このように、誤解になりかねない言動を感じた場合でも、その人の持つ自分に対する感情が原因ではなく、男性脳と女性脳が原因になっているケースがあると覚えておくと、人間関係の誤解や齟齬は上手に回避できます。

男性脳と女性脳の特徴を活かす方法


●男性脳を伸ばすコツ

男性脳と女性脳の特徴にもとづけば、それぞれの持つ能力をさらに伸ばすように相手に働きかけることができます。

男性には、結果を評価すると奮起するという特徴があります。これを活かすために、目標達成を賞賛する時に、同じタイミングで次の高い目標を示すようにしましょう。このことにより、次に向けての集中力がいちだんと高まることが期待できます。最終結果や目標数字といった「ゴール」について語ることが大事です。

さらに、徹底的に考えて一つの物事に取り組む傾向を活かして、緻密な分析方法やこだわりを褒めることを心掛けるとよいでしょう。総合的な面ではなくピンポイントな「部分」に、男性の能力を伸ばすコツがあります。


●女性脳を伸ばすコツ

女性には、目標達成に至るまでの過程を評価すると活力が湧くという特徴があります。これを活かすために、目標達成のタイミングに関わらず、その時点までの取り組み姿勢への労いを伝えるようにしましょう。次に向けてのモチベーションがいっそう高められることが期待できます。最終結果や目標数字までの「プロセス」について語ることが大事です。

さらに、周囲とのバランスや協調を考えながら取り組む傾向を活かして、さまざまな気配りや気遣いを褒めることを心掛けるとよいでしょう。ピンポイントな部分ではなく総合的な「面」に女性の能力を伸ばすコツがあります。

男性脳と女性脳の特徴をふまえてマネジメントしたり、声をかけるようにすれば、グループや組織の総合力強化も期待できます。


●男性脳と女性脳は多様性の一つ

男性脳と女性脳と二つに分けて紹介しましたが、男性だから男性脳、女性だから女性脳を持っているとどちらか片方に決めつけないようにしましょう。男性でも男性脳の特徴が弱い人、両方の特徴を持つ人など、個人によって表れる特徴やバランスは異なります。男性脳と女性脳は、あくまで一般的な傾向としての分類・目安で、どちらも優れた特徴を持っているのです。

大切なのは、男性脳と女性脳にはそれぞれに得意分野や苦手分野があること、そしてそれを互いに認めて理解し合えば、「どうして相手はこう思わないのか」「なぜそう行動するのか」といった、小さなすれ違いやストレスの解消に役立つということです。それだけではなく、男性脳と女性脳の持つ特徴を活かせば、お互いの能力をカバーしたり、能力を伸ばし心地よく成長できることが望めます。

男性脳と女性脳の違いに対する相互理解のスタンスは、ますます重要視されている多様性への理解や寛容な姿勢、柔軟力、適応力を身に付けることにもつながっていくでしょう。

配信申込⁄停止

“旬”なテーマで人材活用やビジネスに関するお役立ち情報をお届けします。メールマガジンの定期配信をお申込みのお客様は左のボタンからお気軽にどうぞ。

このページのトップへ

いまを勝ち抜く人間力 一覧へ