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(情報掲載日:2016年1月12日)

いまを勝ち抜く人間力

チョコレート・コミュニケーション術

VOL.48

バレンタインデーは季節のイベントの一つとしてオフィスでも定着しつつあります。その理由は、チョコレートを受け渡す際に生まれるやりとりが、職場の活性化や仕事の効率化にも一役買ってくれるところにあるようです。そんなイベントを機に、チョコレートをコミュニケーションに活用する方法を取り入れてみませんか。

チョコレートの歴史と変遷

●もともとはお菓子ではなかった?

チョコレートは南米、現在のメキシコ周辺で誕生しました。紀元前15世紀頃には原料であるカカオが栽培されていたと言われています。カカオの木の学名がギリシャ語で「神の食べ物」を意味することからも分かるように、神秘的な力を持つ貴重なものと考えられていたようです。当時は、神への捧げ物や病気の治療薬、貨幣の代わりとして使われ、今とは扱いが全く違っていました。
現在のような固形のチョコレートが生まれたのは18世紀半ばのイギリスです。それまでは、粉状にしたカカオを水と混ぜたドリンクしかありませんでした。やがて、苦く甘みのなかったチョコレートに砂糖やミルクなどが加えられ、お菓子として広まっていきます。
日本に伝わったのは鎖国中の18世紀終わりのことです。長崎の出島から持ち込まれ、書物には「しょくらあと」と記述されています。明治時代になると、岩倉具視、木戸孝允、伊藤博文たち岩倉使節団が、パリのチョコレート工場を視察して味見したことが分かっています。その後、大正時代に本格的な生産が始まりました。

●バレンタインデーの発祥は?

バレンタインデーは、日本では女性が男性に愛の告白をする日とされています。ところが海外では、男性から女性に贈ったり花束やカードを送ったりと習慣が異なっています。そもそも、この日の由来はローマ帝国時代に遡ります。国のために戦う兵士の婚姻は禁止されていたものの、バレンタイン司祭は結婚を密かに認めていました。そこで、彼の亡くなった2月14日が、愛を誓う日とされたのです。
プレゼントとしてチョコレートが必須となっているのは日本だけのようです。昭和30年代始めに菓子メーカーが、バレンタインデーに女性から贈るものとして宣伝を始めたことがきっかけになりました。思いを伝えられずにいる女性の背中を押してくれる絶好の日として、次第に受け入れられていったのです。半世紀以上経った今や、1年で最もチョコレートが売れる時期となりました。

●義理チョコの相場とは?

バレンタインデーはさらに日本独自のスタイルで発展していきます。日頃の感謝の気持ちを込めて渡す「義理チョコ」、女性同士の間でプレゼントする「友チョコ」、男性が女性に贈る「逆チョコ」なども生まれ、チョコレートを介したコミュニケーションの形は広がっています。
オフィスで見られる「義理チョコ」に欠かせないのが、ホワイトデーのお返しです。もらったチョコレートと同額以上2倍位までが相場だと言われています。一般的には、百貨店や専門店に並んでいるようなチョコレート、クッキー、焼き菓子が喜ばれ、好ましいとされています。ある程度ブランドの知れたものには、贈る側のセンスや礼儀正しさを感じてもらえる効果もあります。かといって、コンビニやスーパーで売っているものを避ける必要はありません。日頃の相手との関係性や自分自身のキャラクターにもよりますが、これらは気さくさや親しみやすさを相手に伝えてくれる雰囲気を持っていると言えます。また、相手にちょっとした感動や印象を与えたい時には、普段は販売されていない限定品やお取り寄せしたお菓子といった珍しいものがおすすめです。


オフィスでのチョコレート活用法

●コミュニケーションに役立つ

バレンタインデーとホワイトデーは「オフィスでのコミュニケーションのきっかけや日頃の感謝の気持ちを伝える場になる」と捉えているビジネスパーソンが多い、というアンケート結果があります。チョコレートの受け渡しの際に交わすちょっとした会話によって、話す機会の少なかった人の場合はその後に話し掛けやすくなりますし、普段から交流のある人の場合は改めてありがとうの気持ちを伝えることができます。また、チョコレートという、仕事とはまったく関係なく誰にも身近なお菓子を媒介にすることで、仕事中には見られないようなリラックスした表情や気楽な会話が生まれる効果もあります。
そんなチョコレートを、日常的にも取り入れてみてはいかがでしょう。例えば、少し無理をお願いした場合、協力やサポートによって成果が出た時に、お礼の言葉にさりげなくチョコレートを添えるようにするのです。この場合は、もちろん一般的なもので構いません。言葉だけの時よりも小さなプラスαの気遣いが伝わって、笑顔も自然と出て、辛さや大変な思いも和らぐものです。チョコレートは職場の潤滑油になると言えます。

●守っておきたい大事なルール

いくら潤滑油になるといっても、オフィスで義理チョコを渡す時には注意が必要です。課長、部長といった職級によって種類を変えるのは問題ありませんが、基本的に差をつけるのは好ましくありません。職場の仲間で事前に決めておき、共同で同じチョコレートを、みんなのいる場で一人ひとりに手渡す形が一番スムーズです。ホワイトデーでも同じことが言えます。〈平等性〉と〈オープン性〉は、お互いに安心できるキーワードなのです。
また、会話しながら手渡しをするにしても、できれば、お決まりの簡単なメッセージで構わないので、「○○さんへ」といった相手の名前の入った手書きのカードやメモを付けましょう。些細なことですが相手の気持ちが和み、円滑なコミュニケーションに繋がっていきます。
もうひとつ、気を付けておきたいのは、ダイエット中やメタボや糖尿病を気にしている方、甘いものが苦手な方が受け取る時のことです。「チョコは食べられないから……」と断るのではなく、「こういう事情で食べられないけど、家族のお土産にさせてもらいます」と快く受け取る反応を見せれば、相手も気まずさや嫌な思いをせずに済み、スマートです。

●種類豊富なチョコから広がる話題

お菓子の中でも、チョコレートの国内市場規模は過去10年間で最も伸長しています。それを牽引しているのが、品質にこだわったものや機能性に特化したものです。そういったチョコレートを選べば、手渡しした際の話題にもできます。健康面を気にしている人には、低カロリーや低糖のチョコレート、コレステロールや血圧を下げる働きのあるポリフェノールを多く含むチョコレート、ストレスや不眠に効くと言われているGABA(ギャバ)の成分を増やしたチョコレートなどの効能を伝えれば会話も盛り上がります。
テレビや雑誌で紹介されたチョコレートや注目されているブランドのチョコを選んだ時には、ひとこと情報を加えれば話題が広がるかもしれません。昔ながらのスタンダードなチョコレートにした場合は、それにまつわる思い出話や懐かしさから話が膨らんでいく可能性もあります。
種類豊富になったチョコレートですが、できれば選ぶべきでないのは、パウダーがまぶしてあったり柔らかくて手に付着しやすいタイプです。オフィスでそのまま食べる時にデスクやパソコンを汚してしまう可能性があります。そういった気遣いもコミュニケーションには重要です。


チョコレートに含まれる成分の効果

●健康面での嬉しいメリット

チョコレートの原料であるカカオの非脂肪カカオ分には、カカオポリフェノールを始めとする良質の脂肪分や食物繊維、アミノ酸といった多くの薬効成分が含まれているために、いくつもの健康効果が報告されています。
例えば、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やすという、コレステロール値を改善する作用、血管の機能を改善して血圧を下げて血液をサラサラにする効果、生活習慣病を遠ざける抗酸化作用が代表的なものです。他にも、糖尿病予防、肌荒れ予防、アレルギー抑制、虫歯予防、便秘予防等が期待できると言われています。
これらは、ビターチョコレートやブラックチョコレートと呼ばれる乳成分を含まない種類ほど高い効果が得られます。ただし、チョコレートは高脂肪、高カロリー食品であるため、食べ過ぎは禁物です。1日1、2片程度の摂取量でも効果が発揮されることを覚えておいてください。

●仕事面での見逃せないメリット

チョコレートには仕事に役立つ成分も含まれています。テオブロミンには、大脳皮質を刺激し、集中力、記憶力、思考力を高め、やる気を促す効果があります。ココアフラバノールには、加齢により衰退してしまう記憶力を復活させる実験結果が発表されました。フェニルアルデヒド等の香り成分は、中枢神経系に作用して注意力や集中力を向上させることが認められています。ブドウ糖は脳にとって重要なエネルギー源ですし、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、リン他のミネラル分は脳の代謝に必要不可欠な栄養素です。
また、チョコレートは多幸感をもたらすエンドルフィン(脳内神経伝達物質)を放出させるため、気分を高揚させたり、幸福感を与えたり、不安や精神的ストレスを回復させる効果もあります。メンタル面の良好な状態は、より良い仕事のパフォーマンスを導き出す力となるはずです。

●効果的な食べるタイミング

「おやつ」の語源は「御八(おや)つ」です。江戸時代は1日2食だったために、現在の午後2時頃にあたる八ツ時に空腹感を抑える目的で間食をしたことに由来します。空腹になると血糖値が低下して脳のエネルギーが不足してしまいます。このタイミングでチョコレートを食べると脳にブドウ糖が補給でき、仕事の能率を高めることができるため、「御八(おや)つ」は理に適っていたと言えます。現在は1日3食ですが、おやつの時間とされている午後3時頃はちょうど身体の疲労もピークに近く血糖値は低下していると考えられますから、「おやつ」にチョコレートは適しています。また、体内に脂質を溜め込みにくい時間帯でもあるため、健康面においても安心できるのではないでしょうか。
おやつ以外では、重要な会議やプレゼンテーションなどの1時間前にチョコレートを食べるのが好ましいタイミングと言えます。チョコレートを摂取した約1時間後にさまざまな成分の作用がピークを示すためです。

以上のようなチョコレートの効果によって、社内の雰囲気が和らいだり、会議での発言が増えたり、アイデアが出やすくなるという理由で、仕事の合間のチョコレートを奨励している企業もあるそうです。バレンタインデーをきっかけに職場でチョコレートを活躍させてみてはいかがでしょうか。

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