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(情報掲載日:2015年7月10日)

いまを勝ち抜く人間力

室内にも植物を増やそう

VOL.42

夏の強い陽射しを遮る木陰や、風にサワサワと揺れる枝葉の音は私たちに涼をもたらし、街や公園で目にする緑は爽快感や開放感を与えてくれます。そんな植物からの恩恵を、屋外で受けるに留めておかず、室内でも体感してみませんか。

植物が与えてくれる効果・効用

●ヒーリング効果や殺菌作用

植物は、光合成によって人間に欠かせない酸素を放出するだけではなく、人間に対して心地よさを感じさせてくれる存在です。じつは、この心地よさには科学的な裏付けがあり、植物は「フィトンチッド」という揮発性の成分を放出しています。この成分は人間の自律神経を調整し精神をリラックスさせる効果を持つと言われており、さわやかな香りは嗅覚を通してアロマセラピーとしても作用します。これが、森林浴によるヒーリングの正体です。森林浴のイメージとはほど遠いような小さな植物も、例外ではありません。部屋に置けば「フィトンチッド」が放たれ、室内で森林浴効果を得ることができます。
そもそもこの成分は、植物が外敵から自分自身を守るために備えているもので、空気中を浮遊しているカビの胞子やバクテリアなどの微生物を抑制する機能を持っています。それが、ひいては人間にとっても有効な防虫効果や殺菌作用として、私たちを守ってくれています。

●マイナスイオンと温度湿度調整

パソコンなどの電磁波から発生する「プラスイオン」は、慢性疲労、肩こりなどの原因になると考えられています。いっぽう、植物は、疲労を防ぎ免疫力を向上させ、健康的なバランスが保たれるように働きかける「マイナスイオン」を出しています。それだけではなく、シックハウス症候群の原因となるような有害物質を吸い取って分解していることも次第に分かってきました。さらに、消臭や防臭効果もあるため、まるで天然の空気洗浄機のようだと言えそうです。
また、植物には根から吸い上げた水分を葉から空気中へと蒸発させて、室内の「湿度」をある程度調節する働きがあり、ドライアイの症状を和らげてくれることが期待できます。「温度」の調整機能に対しても近年活用が進んでおり、目にしたことのある方も少なくないのではないでしょうか。屋上緑化やゴーヤやヘチマをネットに生い茂らせる「グリーンカーテン」がその一例です。窓際やベランダ、屋上に植物を置くと、陽射しを植物が遮るために室温の上昇が防げることから、ヒートアイランド現象の緩和にも一役買っています。

※グリーンカーテン イメージ

●目にも優しい「緑色」の効果

緑色の持つ「波長」は網膜に負担をかけない長さであるため、植物には目の疲れを癒す効果があると考えられています。また、緑を目にすると脳波からは「アルファ波」が増幅されて、緊張状態が沈静化し、血圧が下がり、呼吸が整い、リラックスできるという実験結果が報告されています。そのため、例えば植物をオフィスに置くと、ストレスが緩和され集中力が高まり、その結果、仕事にもいい影響が及ぶのではないかと考えられています。
また、植物をエントランスや打ち合わせスペースに置くだけで、葉の形や枝の伸び方や長さによって、スタイリッシュ・高級感などの印象を与えることができます。さらに、開放感のある間仕切りや、ほどよい目隠しといった実用的なインテリアとしての役割も、植物は担ってくれます。

観葉植物と付き合おう

●さまざまな観葉植物〜縁起もの、南国風、香り

観葉植物とは、文字通りに、葉の形・大きさ・色・模様などを鑑賞して楽しむ植物を指します。基本的には直射日光が当たらない室内でも育てられる点が、一般的な庭木との違いです。種類は豊富にあり、室内の置き方一つをとっても、床に置く、机に置く、這わせる、垂らす、とさまざまなタイプが見られます。縁起物としてお祝いにも好まれる「ドラセナ・サンデリアーナ」(別名「ラッキーバンブー」)「くわず芋」(別名「出世芋」)、南国風の「フェニックスロベリニー」「ケンチャヤシ」、香りのよい「レモンマートル」「シルクジャスミン」など、用途や好みによって選ぶ楽しみもあります。
手入れが楽なものとしては、つる状の茎の這わせ方で変化をつけられる「ポトス」、入り組んだ葉の形がユニークな「モンステラ」、剪定に強く形を整えやすい「パキラ」などがあります。これらは、水やりが簡単で生命力が強いため、はじめて育てる観葉植物に適しています。

●手入れの基本と忙しい人向きの植物

観葉植物は、室内向きの植物であるという性質上、光・水・掃除の加減が手入れのポイントになります。水を頻繁にあげすぎないこと、直射日光の当たらない明るい場所に置くこと、葉や茎に汚れがついたら拭き取ること(害虫予防)、の3つが基本です。ただ、品種によって多少の違いがありますので、購入時に確認しておくことが長く上手に育てるためのコツです。
忙しくて水やりを忘れがちな人には、空気中の水分を吸収して育つ「エアプランツ」や、葉の内部に水分を溜め込む「多肉植物」や「サボテン」が、枯らせてしまう心配が少なく安心です。ハイドロコーンなど粒状の人工園芸用セラミックを土の代わりに敷き詰めて栽培されている観葉植物も、水やり回数が少なくてすみます。

●世界も注目する日本の観葉植物

日本古来の鑑賞用の植物として真っ先に挙げられるものは「盆栽」です。海外に専門誌や美術館まででき、日本語がそのままアルファベット表記される「SUSHI」や「KARAOKE」のように、「BONSAI」という言葉が使われるほど世界からも評価されるようになりました。小さなサイズの手頃な盆栽も増え、若者の間でアートとしても受け入れられつつあります。また、江戸から明治時代にかけて大流行した「箱庭」も、緑と石でオリジナルの景観を作り出す過程から癒しが感じられるとして、再び注目されています。
近年になって日本で誕生した観葉植物としては、インテリアショップにも並ぶようになった「苔玉」が見逃せません。これは、植物の根の部分を土ごと丸めて球状にし、表面を苔で包み込んで固めたものです。土や苔を触りながら自分の手で作れる楽しさ、鉢に入れずにお皿に載せたり吊るしたりして鑑賞するという新しいスタイルが、人気を集めているようです。

※苔玉 イメージ

ミニ菜園で野菜を収穫しよう

●初心者向き栽培法

植物の緑を愛でるだけではなくプラスαのお楽しみも欲しいという方は、野菜が収穫できるミニ菜園に挑戦してみてはいかがでしょう。「水耕栽培」であれば、土を一切使わずに、人工の石粒やスポンジを利用して室内で簡単に育てることができます。最大の特長は、土に発生する虫の心配がほとんどなく、衛生的に無農薬野菜が栽培できる点です。そのため、ビジネスとして広がりつつある「野菜工場」にも採用されています。
場所をとるプランターを揃える必要はなく、ペットボトルなどの身近な容器でも十分事足ります。机の片隅の小さなスペースを利用するだけで、ミニ菜園を始めることができます。
初心者向きの作物は、「ミニトマト」「レタス」「水菜」「小松菜」「バジル」「大葉」などです。特に「葉物野菜」は、葉に土の汚れが付かないことも大きなメリットになっています。

●収穫したてが味わえる

観葉植物とは異なり、毎日の葉や茎、実の変化が分かりやすく、成長が実感しやすいため、育てがいもひと味違います。何より、自分自身の手で安心できる食材を育てられることは大きな収穫となるはずです。オフィスのデスクで栽培すれば、コミュニケーションのきっかけにもなってくれるのではないでしょうか。
「チコリ」や「ルッコラ」など外国産の葉物野菜も育ちやすく、さっと洗えばすぐにサラダのアクセントに早変わりするため重宝します。「バジル」や「パセリ」といったハーブ系の野菜は、料理への使い勝手がよく、観葉植物としてもお洒落です。「ミント」や「レモンバーム」などは、葉をもいで荒めにちぎってお湯を注げば、簡単な自家製生ハーブティーも楽しめます。

●植物同士、植物と人間との相性

水耕栽培であっても、害虫の心配がゼロだとは言いきれません。焼酎などアルコールに唐辛子を浸けた液を直接野菜に吹きかけると多くの害虫に効くと言われていますが、防虫効果のある「コンパニオンプランツ」を置いておくという手もあります。これは、隣り合わせて育てることにより病害虫の被害を軽減させるという野菜やハーブの相性を利用する方法です。 このように、植物にも相性がありますが、人間にとって植物が相性のよい存在であることは心に留めておきたいものです。国や民間において「緑視率」という言葉を使った調査があり、人の視野に占める緑の割合が高まるにつれて疲労が和らぐ、爽快感などが向上する、心理的に感じる騒音が低減する、といった結果が報告されています。これは新しい大規模ビルやショッピングセンターに緑が目立つようになった背景でもあります。また、植物が五感を刺激し心を豊かにしてくれることに着目した「園芸療法」という取り組みも海外を中心に見られています。

人にやさしい植物と触れ合う場を、室内でも作ってみてはいかがでしょう。自宅に限らず、オフィスにも植物を置いてみれば、会社のエコ活動にも少し貢献できるのではないでしょうか。

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