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(情報掲載日:2012年2月20日)

いまを勝ち抜く人間力

「情報力」を高めるための10の方法

VOL.2

グローバル化が進み、環境が大きく変化していく中、その時々の状況に合わせて、的確に判断することが求められます。的確に判断するためには、日頃から情報を効率よく収集・整理し、そして使える形へと編集・加工していく「情報力」が不可欠なものです。このような「情報力」を高めていくにはどうしたらいいのでしょうか?そのための10の方法について、紹介していきます。

「小さなアンテナ」と「大きなアンテナ」を立てる

ビジネスに有用な情報を集める際には、「小さなアンテナ」と「大きなアンテナ」を立てることが重要です。小さなアンテナとは、「自分の仕事に直結する取引先に関する情報」「新しい金融商品や税金の情報」「新商品の売れ筋情報」など、自分の身近な生活に関わる情報を集めるのに必要なものです。大きなアンテナとは、「時代(世の中)の流れ」を理解するための情報を集めるのに必要なものです。日常生活において、小さなアンテナは常に立てているかもしれませんが、大きなアンテナを立てることも忘れてはなりません。世の中で起きているさまざまな出来事が、ビジネスや私たちの生活に大きな影響を与えてくるからです。例えば、新聞などで報道されているような記事については、いま、なぜそのことが話題となっているのか、今後、どのような展開へと進んでいくのか、といった概略を理解するよう心がけましょう。その際、現在の自分の仕事と直接関係することのない分野にも関心を持ち、専門家の解説記事などを読んで、その要点をつかんでおくようにしましょう。このような情報への接し方を続けていくことによって、時代の流れや大枠をつかむセンスが鍛えられていきます。

また、これら情報を得るためには、さまざまな情報源から情報を収集し、整理していくノウハウを自分なりに持つことが必要です。さらに、そうしたノウハウと同時に、誰がその情報に精通しているのかを知りましょう。現在のような情報過多の時代にあっては、彼らが小さなアンテナと大きなアンテナの両立(橋渡し)に、不可欠な存在となってくれるからです。そのためには、インターネットでキーワード検索などをかけて、誰がキーパーソンなのかをつかみ、その人が発する情報を定期的に収集していくことが大切です。

「体系的な読書」を継続する

読書は、情報力を高めるために有効な方法です。その際に大切なことは、あるテーマを決めて、最初は概要を理解するための初心者向けのものからスタートし、徐々に、専門的な知見が得られるような書籍を読んでいくといった「体系的な読書」を心がけることです。それを繰り返し行うことで、必要な情報が自然と収斂されていき、使える知識やノウハウへと転用していくからです。

そして、この読書パターンを何度となく経た後、次に特にテーマを決めることなく、その時々に興味・関心を持った新しいテーマについて読書をしてみましょう。すると、今までは何冊か読まなければ分からなかった「知見」が、1冊読むだけで(もちろん書物によりますが)広がっていくことがあります。これは、物事の「勘所」や「本質」といったことを素早く、的確につかむことができるようになったことを意味します。“情報の目利き”などと表現することがありますが、何よりこのような感触を得ることで、今度は、自ら積極的に読書をせずにいられない状況になってきます。

自部門だけでなく、「他部門の出来事」にも関心を示す

組織においては、自分の部門だけだと得られる情報が限定されることがあります。あるいは、ついつい自分の部門の立場から情報を見てしまう、といったことが起こりがちです。多くの情報を得て、的確な判断を下し、行動していくためにも、可能な限り他部門で起こっていること、起こりつつあることにも関心を示しましょう。できれば、その担当者や関係者と知り合うことで、変化していく状況を定期的に教えてもらい、興味・関心を持ち続けていくとよいでしょう。

イントラネットや社内メールなどを活用した形でも構いませんが、肝心なことは、他部門の出来事を継続的に把握していく姿勢と機会を持ち続けることです。この態度が、情報力を高めていくベースとなっていくからです。

目的意識を持って、「人的ネットワーク」を広げる

人的ネットワークは、漫然と人と付き合っていても、なかなか広がるものではありません。目的意識を持って人と接すると共に、積極的に人から得られる情報を収集し、蓄積することが必要です。そのために、以下のような行動を心がけていきましょう。

①社内ネットワークを築く
・同期会などへ積極的に顔を出したり、社内サークル活動に参加する
・社内勉強会を自ら組織したり、スピーカーとして参加する
・他のセクションの人にも常日頃から挨拶を交わし、直接的な交流の場を持つようにする
・社内イントラネットを活用し、有用な情報の発信者と積極的に受発信を行うようにする
・社内のキーパーソンを知り、コンタクトを持つようにする

②社外ネットワークを築く
・同窓会などで多くの人と言葉を交わし、その後も連絡を取り合うようにする
・大学の恩師との連絡を保つようにする
・社外勉強会を組織したり、参加する
・趣味のサークルに、できるだけ参加したりする
・他業界、異業種の人たちと交流する
・会社関係の委員会やパーティなどに出席し、他社の人たちと交流する
・地域にある団体(例えば、商工会議所や商工会など)にも、知り合いを作る

③“人脈リスト”を作る
まずは、自分が現在何を必要としているのか、この点を把握しておくことを忘れてはなりません。その上で、@とAをベースとした人間関係の中から、その人から得られる情報や知識を整理したもの"人脈リスト"を作ることにより、情報収集が行えるようになります。

誰かと知り合いとなったら、その人のプロフィール(所属、専門分野、知り合った経緯、連絡先など)をメモしておきましょう。そして、その人とのつながり(関係性)のレベル(強弱の程度)をチェックしておくことで、自分の人的ネットワークの広がりがどのようになっているのか(どこが強いか、弱いか)が分かります。このように人脈を見える化しておけば、自分の人的ネットワークの中で、今後、必要に応じてどの分野の誰とコンタクトを取っていけばいいのか、そこで何を得ていけばいいのか、といったことも自然と見えてくることでしょう。

「数値化・定量化」して判断する

事実を正しく見ていくには、「データ」を重視する姿勢が必要です。というのも人の話には、どうしても自分や組織の都合・事情が入り込んでしまい、客観性に欠ける場合が少なくないからです。事実を客観的にとらえるためには、数値化できるものはできるだけ定量的なデータとしてとらえるよう心がけましょう。

例えば、「民間企業においてIT化が進んでいる」ということが事実かどうかを検証する際には、「IT化している」ことをどのような数値で表すかを考えます。そうすることによって、従業員一人当たりのPCの保有率、インターネット利用率、イントラネット利用率、携帯端末普及率、PCソフトウエア利用率といったさまざまな「指標」が挙げられます。そこで、その指標を他の組織(学校や役所など)や諸外国と比較してみることにより、「本当にIT化が進んでいるかどうか」の結論を出すことが可能となります。このように数値化したり定量化して判断していく習慣を身に付けることで、情報を的確に分析していくことができるようになります。

「時系列」で比較してみる

情報の価値や傾向を判断していく際、「時系列」でデータを見る、事象を捉えるということも重要です。その際、さまざまな視点で時系列比較を試みるようにします。例えば、日頃からの事業活動における諸々の「指標」について、単に前年との比較だけに止まらず、過去数年間との比較や過去最高値・最低値との比較など、あらゆる角度から行ってみることです。

そうすることによって、大きな時間の流れの中で、いま起こっている事象が、どういう意味を持つのかが理解できるようになります。その結果、マクロ的なモノの見方が徐々に養われ、先々を自分なりに予測する力が身に付いてきます。

「グラフ化」「図形化」して物事や情報を見る

問題の全体像をとらえるためには、全体を"俯瞰"する能力が求められます。その際に有効な方法として、「グラフ化」「図形化」して物事や情報を見ることが挙げられます。というのも、現在のビジネスシーンでは扱う情報の量が多過ぎて、多くの人がきちんと頭の中が整理できていない状態にあるからです。これを救ってくれるのが「グラフ」や「図」です。何よりグラフ化、図形化することにより、状況が一目で理解でき、必要な言葉や数字を把握することができるからです。

まずは、どんな情報でも構いませんから、そこにある数字をグラフ化してみることです。あるいは、数字や言葉を罫線で囲んだり、項目別に色を付けるといった作業をするとよいでしょう。すると、これまで無味乾燥だった数字の羅列に、何かしらの傾向やメッセージを感じるようになるはずです。この作業を一定期間繰り返すことで、断片的な情報から発せられる本質部分を取り出すことができるようになります。

比較・検討するための「複眼思考」を身に付ける

さまざまな角度から情報を分析し、因果関係や背景となるものを明らかにするためには「比較・検討」という視点が欠かせません。その際に効果のある方法として、「複眼思考法」があります。複眼思考とは、多元的、広角的な視点で物事を見る目を持つことです。

例えば、ある製品があった場合、それが消費者、生産者、販売者という立場によって、基本的な視点が異なります。そうした立場の異なる視点で、物事を見て、そのたくさんある視点の中から、ベストのものを選び取ることが大切なのです。というのも、現在は状況の変化が激しく、昨日までの視点が必ずしも今日通じるとは限らないケースが出てきます。だからこそ、複眼思考を日頃から鍛える必要があるのです。

まずは、自分の担当する仕事について、それに関わる関係者から見た場合、どのような評価をしているのか、といった身近なことから始めてみましょう。こうした立場を変えて物事を見るトレーニングを積むことで、その時々でその対象を見るのにより相応しい視点を持つことができるようになります。

「5W2H」を問うことを習慣化する

いわゆる「5W2H」を意識し、問題が起こった際にそれを問い掛けることも効果的な方法です。

【5W2H】
・WHO…誰が
・WHAT…何を
・WHEN…いつ
・WHERE…どこで
・WHY…なぜ(どんな目的で)
・HOW…どうやって
・HOW MUCH…いくらで

これらの項目を常に頭に置きながら物事や事象を見て分析、報告や企画をすると、非常に整理されたものになります。何より、全体のフレームや流れがすっきりと見通せ、より本質をつかみやすくなるからです。

そのためにも、自分が関わっている事項や仕事について、5W2Hを「付加情報」として加えておくことを習慣化するようにしましょう。すると、何か問題が生じたとき、5W2Hのどの部分に問題があったのか、それを修正するにはどの部分を改善していけばいいのか、といったアプローチを試みることができます。

「裏読み」をする

物事の現象において、実は目に見える部分というのはごく一部です。その裏には、目に見えないさまざまな事項が隠されています。例えば、官公庁で出されている各種統計がその典型ではないでしょうか。総務省「家計調査報告」を例に取ってみると、「その他の支出」というのが消費支出の相当割合を占めています。これは「食費」などとは違って、その内実が非常に分かりにくいものです。しかし、ここには食料、住居、光熱・水道など大括りで示された用途とは違い、日々生活をしていく上での細かな用途の支出が記されており、「その他の支出」だけでは見えなかった裏の情報が隠れています。例えば、「小遣い」などがその典型ですが、この金額がどのように増減しているのかということが、この先の消費動向を予測する上での、大きなポイントとなってきます。

このように、こういった点に注目するかどうかで、物事の本質をつかむ能力の差が出てくるのです。そのためには、以下のような思考スタイルを意識して、物事の裏を読むことを実践していきましょう。

・徹底的に「なぜ?」を問い掛けていく
・「常識」「規制枠」を取り払って考える
・「逆」の見方で推測する
・「相手の立場・意図」に100%身を置いて考える
・起こった「結果」の「必然性」「所以」を考える
・「不可能」と思えることを考える

「情報力」が重要なのは、収集した情報の中身(善し悪し)がその後の戦略の立案に役立ったり相手と交渉する際の大前提となるからです。まさに「情報力」というのは、ビジネスに必要とされる数多くの「能力」の基盤となるものと言えるでしょう。そのためにも、有用な情報を常日頃から収集し、整理しておく必要があります。ぜひ、ここに示した方法を試みて、あなたの「情報力」をアップしていくことを心がけてみてください。

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