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(情報掲載日:2019年9月10日)


仕事の中で「説明したのにわかってもらえない」「何が言いたいの?と聞き返された」など、自分の考えが相手に伝わらない場面があります。自分の考えを相手に伝わる言葉に変換できれば、仕事はもっとスムーズに運ぶはずです。どうすれば自分の考えを整理して伝わる言葉に変換できるのか。その手法を学びます。

●考えを言葉にできなければ、考えがないに等しくなる

情報過多の現代、考えを述べる場面でも情報が多すぎることでつい長い説明になってしまうことがあります。人が一度に処理できる情報は3〜4個程度と言われます。聞き手は説明が長くなると相手が何を言いたいのかわからなくなり、ストレスを感じてしまいます。伝え上手な人は、手短に、わかりやすく、印象深く伝えています。考えをうまく言葉にできず相手に伝えられなければ、それは考えがないことに等しくなります。それほどに、考えを伝わる言葉に変換するのは大事なことです。

●「内なる言葉」と「外に向かう言葉」を使い分ける

自分の考えをまとめるには、自分が何を課題と考え、それをどうしたいと思っているのか、そのことを自身で把握する必要があります。その手法として、コピーライターとして活躍する梅田悟司氏は、著書『言葉にできるは武器になる』で、「内なる言葉」と「外に向かう言葉」の使い分けを勧めています。「内なる言葉」とは、無意識のうちにアタマに浮かぶ感情や自分自身の思いと会話することによって考えを深めるために用いる言葉です。考えを人に伝えるとは、「内なる言葉」で考えを育て、相手に伝わる「外に向かう言葉」に変換する行為といえます。

梅田氏は、多くの人は『外に向かう言葉』ばかりを意識していると指摘しています。考えを伝えるには内なる言葉の解像度を上げることが必要であり、「自身の感情や思いをはっきりと認識できると言葉は自然と強くなる」と語っています。梅田氏は内なる言葉を深めるやり方として次のような手法を紹介しています。自分の言葉を俯瞰し、自分が持つ言葉の広がりや深さを限界まで拡大させることがポイントといえそうです。

内なる言葉を深化させる方法

(梅田 悟司『言葉にできるは武器になる』日本経済新聞出版社を参考に作成)

●伝わる言葉をつくるヒントは普段の会話にある

内なる言葉から自分の考えをまとめたら、次に人により伝わりやすい言葉に変換する作業を行います。梅田氏は伝わる言葉に変える5つの型、「たとえる」「繰り返す」「ギャップをつくる」「言い切る」「感じる言葉を使う」を紹介しています。これらはまさに話術の手法であり、「外に向かう言葉」づくりのヒントは私たちの普段の会話の中にあるといえます。

考えを伝わる言葉に変える5つの型

(梅田 悟司『言葉にできるは武器になる』日本経済新聞出版社を参考に作成)

●あらゆる角度から言葉を確認してみる

言葉を伝える相手は「人」ですから、より強く伝えるには相手の心に響く言葉にする必要があります。そこでは実際に伝えることをイメージしながら、言葉を磨く作業が有効です。より印象深く伝わり、相手を動かす言葉になるよう以下のポイントについて、自身の五感を駆使して確認してみましょう。

より言葉を磨くためのポイント



●資料編:伝わる箇条書きのコツ

資料作りにおける箇条書きでも伝わる言葉にする工夫が求められます。東京農工大学工学部特任教授の杉野幹人氏は、箇条書きの3つの技術として、「構造化」「物語化」「メッセージ化」を挙げています。箇条書きは要点を簡潔に伝え、資料を見やすくする点がメリットであり、いかに全体としてまとまりを示せるかがコツといえそうです。

箇条書きの3つの技術

(杉野幹人『超・箇条書き―「10倍速く、魅力的に」伝える技術』ダイヤモンド社を参考に作成)

仕事において考えを相手に伝えるときは、ただ情報として伝えるのではなく、相手を納得させる意図をもって伝えなければなりません。相手を納得させるには、相手を主体として双方向の視点を持ち、共感の芽がどこにあるかを全方位的に探る必要があります。そうした姿勢を持つことが言葉を鍛えることにつながっていきます。

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