理系に有利な国家資格を
簡単まとめ!
世の中にはさまざまな国家資格がありますが、その中でも特に理系の方に適した資格をご紹介します。
一番人気の資格 弁理士
弁理士は、特許、商標や意匠などの知的財産を守る国家資格です。企業や個人の発明家・研究者から依頼を受けて、特許庁への特許申請を代行する他、特許技術に関するコンサルティング、場合によっては、特許権侵害の訴訟代理、海外の知的財産権の取得なども担当します。
知的財産に関するミスやトラブルが企業経営(ひいては国家的な利益)に及ぼす影響は甚大なため、弁理士の社会的役割は非常に高く、高収入が見込める職業のひとつです。多くが科学的な発明や技術に関するものであるため、理系バックグランドをお持ちの方は、文系出身の方よりも、その技術を早く理解することができます。実際、弁理士資格の合格者の約8割が理系出身者と言われています。国家資格の中でも非常に難易度の高い資格です。
技術士、技術士補
技術士とは、科学技術の応用面に携わる技術者にとって最も権威のある国家資格です。電気、水道、土木、情報など21の分野にわたって、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする計画、研究、設計、分析、試験、評価またはこれらに関する指導の業務を行います。具体的には一般企業やコンサルティング会社に勤務し、主として、公共事業の事前調査・計画・設計管理、地方公共団体の業務監査のための技術調査・評価、中小企業を中心とする技術指導、技術調査・研究などを行っています。
一次試験合格者は技術士補、二次試験合格者が技術士に登録できます。一次試験の共通科目は、数学、物理学、化学、生物学、地学から2科目選択。専門科目は、機械、船舶海洋、電気、金属など20科目から1科目選択。二次試験受験には一定の実務経験が必要です。
危険物取扱者(甲種)
一定量以上の危険物を貯蔵、または取り扱う化学工場、ガソリンスタンド、石油貯蔵タンクなどの施設には、危険物を取り扱うために、必ず危険物取扱者を置くことが義務付けられています。乙種は、6種類に分類された危険物ごとに免状が発行されますが、甲種はすべての危険物を取り扱うことができます。
受験資格は、大学などで化学に関する学科などを卒業した者、または大学などにおいて化学に関する授業科目を15単位以上修得した者となっています。
基本情報技術者
情報処理技術者試験は経済産業省が主催する国家試験です。プログラマーやSEの基本的なスキルを認定する基本情報技術者試験、システム構築が一人で実施できるレベルと認定される応用情報技術者試験、より高度で細分化された、情報セキュリティスペシャリストやデータベーススペシャリストなどの試験まで、全部で13の区分の試験が用意されています。難易度の高い試験の合格者は“高度IT人材”として活躍が期待されます。また、弁理士試験の一部が免除となります。理系の方が持つ論理的思考能力が活かせる資格です。
その他にも、放射線取扱主任者や、環境計量士など、受験資格に理系が必須でなくても、理系の知識がないと合格が難しい資格がいくつかありますので、ご自身の専攻に合わせてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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この記事を書いた人:
パーソルテンプスタッフ株式会社 研究開発事業本部所属 国家資格キャリアコンサルタント
更新日:2019.12.20 / 公開日:2016.10.03